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COUNSELOR - 2019.02.15

カウンセラーに必要なスキルとは?

インタビューした方のご紹介

堀口恵子(リカレントキャリアデザインスクール学校長)

リカレントキャリアデザインスクール学校長
2級キャリアコンサルティング技能士、国家資格キャリアコンサルタント、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種。

キャリアとメンタルの両面から働く人を支えるをモットーに、キャリアコンサルタント養成講座講師、人材ビジネス業界・リハビリ業界におけるキャリア形成支援、企業向けキャリア&メンタルヘルス研修講師等に従事。ACCN(オールキャリコンネットワーク)東京支部支部長。

カウンセラーに必要なスキルとは

「人の悩みを聞いて少しでも誰かの力になりたい」

「過去に悩んだ経験を誰かのために活かしたい」

「寄りそって話を聞くことで、心を軽くしてあげたい」

カウンセラーを目指している人やカウンセラーの仕事に興味がある人はこのような想いがある方が多いのではないでしょうか。

私たちは職場をはじめ、学校、地域、家庭など、さまざまな所で、悩みを抱えることがあります。

そんな時に多くの方がまず思うのが「誰かに私の話を聞いてほしい」ということではないでしょうか。

これからの時代、人の話を聴くカウンセラーのニーズは、さらに求められていきます。これからカウンセラーを目指す方に、カウンセラーに必要なスキルについて、リカレントの専任講師の堀口恵子先生にお話をうかがいました。

カウンセラーに向いている人とは

これからカウンセラーを目指したいと考えている方は、ご自身がカウンセラーに向いているのかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。

カウンセラーに向いているといえる資質がある人というのは、「この人はどんな人なんだろう」と人に対して純粋に興味や関心が持てる方です。人が好きという方、人に興味や関心を向けられる方は適正があります。

また、これまでの人生の中で、問題解決をしてきた経験が豊富にある方もカウンセラーに向いていると思います。

例えばキャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントが行っているキャリアコンサルティングとは、プロセスを踏まえクライアントさんの話を整理して聞いていき、一つの方向性として問題解決を一緒に図ろうしていくものです。問題解決の経験値が高い方は、相談者の視点で見立て、仮設を立てていくことに慣れています。

これは仕事に限ることではありません。例えば、専業主婦の方は子育てなどで問題解決能力が身についていると思いますし、管理職で相談を受けてきた人は、仕事を通して問題解決能力を身に着けてきているといえます。

ただしや問題を解決してきた経験値は、あると活かせる、役に立つというもので、必須ではありません。

それでは、逆に人と関わることが実は苦手という方でも、カウンセラーになれるのでしょうか?例えば、人見知りであったり、人と接することをできたら避けたいという方もいます。

しかし、人と関わるのが苦手で、今まで嫌な思いをいろいろとしてきたからこそ、同じような思いをして、悩んでいる方に自分の経験を教えにしたいという方もいます。

人間関係が不得手な人でも、カウンセラーを目指す気持ちと、カウンセリングスキルを学ぶ気持ちがあれば、カウンセラーやコンサルタントになることができるのです。

カウンセラーに必要なものとは

私は講師という立場でもあるので「カウンセラーに必要なものは何でしょうか」と聞かれることが多いのですが、そんな時、私は「カウンセラーとしてのマインド(=心がまえ・態度)」と、「カウンセラーとしてのスキル(=ノウハウ)」という伝え方をしています。

例えば、「傾聴していきましょう」「相談者の方に寄り添って受容していきましょう」「共感していきましょう」というように、カウンセラーとしてのマインド(心構え)はあっても、マインドを持っているだけでは不十分で、そのマインドをしっかりと言動として伝えていくことが必要になってきます。それがスキルという位置づけになってきます。

カウンセラーとしてのマインドとスキルにおいては、どちらかが独立して存在するのではなく、スキルをしっかり下支えする土台が必要で、そこに位置づけられるのが、カウンセラーとしてのマインドです。この二つが合致しないと、相談者の方とやりとりができたとしても、それは形だけのものになってしまいます。

つまりカウンセラーとしてのマインドを体現し、実現していくためにはカウンセラーとしての確かなスキルが必要になってくるのです。カウンセラーとしてのマインドを掘り下げていくと、「受容=受け止めていこうとするスキル」や、「共感して理解しようとするスキル」が必要となってくるというわけです。

カウンセラーとして身に着けていくスキルとは

カウンセリングには様々な技法があるのですが、どの技法においてもベースとして大切なのは、「その人がもっている可能性を信じられるか」ということに加え「傾聴力」と「内省力」になります。

「傾聴」では人の話を「聞き出す」というより「聴く」という表現の方が適切です。相談者と話を深めていくことで最も大切なことです。

「傾聴」では、ただ受容して聞いているだけではなく、ここが大事というところはしっかり質問していくことが必要です。それは「問いかけ力」というスキルです。また、相談者には、カウンセリングを進めていく中で、どんな自分が心の中にいるのかを自分自身で見つめ直してもらうことも大事です。

次に「内省力」について。これはカウンセラーとしての自分の在り方を振り返る力です。

相談者に対して、ここで質問をしなかったのはどうしてなのだろう、その質問の必要性を感じない自分はどういう人なのだろう、どういう姿で自分がいたのだろう、と自分を振り返って内省する力、これが必要です。

また、相談者の方に寄り添う気持ちは大事ですが、自分も相談者も独立した個であるのに、寄り添うことが強すぎると、依存や共依存を起こしてしまうという可能性もあります。

そうならないように、私たちカウンセラーがブレーキをかけていかなくてはなりません。それができること自体も「内省力」というスキルになります。

プロのカウンセラーを目指すのであれば、カウンセリング理論に基づいて、しっかりと学習を行うことが近道です。皆さんもカウンセラーヘの一歩を踏み出してください。

 

カウンセラーに必要なスキルについて、堀口恵子先生に語っていただきました。これからカウンセラーを目指す方やカウンセリングの仕事に興味がある方の参考になればと思います。

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