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スペシャリスト対談
市村千恵 × 浅沼伸哉
CADの作業をする際にも図面を読み取って考える習慣を
市村:

一緒にお仕事していたときは、浅沼さんがプランを考えている間に、私がCADで図面を起こすという流れで行っていましたよね。デザイナーという視点で、CADの使い勝手はいかがですか。

浅沼:

最初に図面を起こす段階は、CADでも手描きでも変わらないんですよ。要は、クライアントに持っていって、修正がおこったとき。

市村:

デスクをもう一つ入れてとか、向きを変えてくれとかね。そういったことになると、当然図面を出し直す必要がありますよね。1回で案が通ることは、まずないですから。

浅沼:

そう。CADは修正が楽だし早い。年輩の方の中には、「CADで描いた図面には味がない」とおっしゃる方もいますよね。手描きの方が、それぞれの線の味が出るんだと。ただ、出力したものを想定しながら、メリハリをつけて描くとCADでも見劣りしないくらいになりますよね。でも、デザインしていく上では正直言うと、CADから入った人と手描きから入った人とでは、考え方が違うんですよね。CADの場合だと、デスク10個並べるにしてもポンッと簡単に入る。手描きの人は一回描くと、また消したりするのが難しいんで、よく考えながら描く癖がついている。いろんなパターンを想定してね。CADから建築やインテリアの分野に入る人は、そんなことを注意しながら勉強したら良いと思います。

市村:

簡単に描けるところにも、落とし穴がありますよね。

浅沼:

ヴィジュアルばかりが全面に出て、使い勝手が悪くなったりすることもある。レイアウトとかデザインをしていきたいと思うのであれば、もちろん設計の知識が必要ですし。CADのオペレーティングにしても、図面を読みとる力がないと仕事にするには難しいと思います。

市村:

CADというツールは、バージョンアップを重ねて常に進化してますよね。基本的な機能に関しては変化はそれほどないですが、特に3Dの機能の発達が目覚ましいですね。お客様に提案する場合、平面図をお出ししただけでは、イメージしてくれない。お客様も最近は、3Dで図面を出すものだと思っている方も多いので(笑)。以前に比べて、CAD技術者の職域は広くなっていますよね。でもおっしゃったように、単なるオペレーションだけでは限度がありますから、作図していく際にもその裏付けになるものの理解が必要ですよね。あとは、現場によって描き方のスタイルがあるでしょう。それに対応していく柔軟性も大切だと思ってます。

CAD機能を万遍なく習得すれば活躍できる場も広がります
浅沼:

CADで、作業の効率が良くなった分、常にスピードが求められますよね。そうすると、じっくり考える時間もなくなってくるんです。仕事に波があるので、考えられる時期と集中して作業をする時期というものを、考慮しながらやらないとね。

市村:

ほんとに「リアルタイムで」、ということが要求されますよね。営業の方の中にはCADの操作についてよく分からない方もいらっしゃるので、修正を頼んで5分くらいで、「できました?」っていらっしゃることもあるんですよね。「それは無理だよ!」と思いながらも、ちょっと待って下さいねって言っておいて。私も意地で、「よし。絶対5分で終わらせる!」って作業するんですけど。CAD技術者の場合、いかに機能を習熟しているかがポイントになります。依頼者はCADのスペシャリストとして接してくるからです。AutoCADですと、基本作図に関することだけで200ほどの機能がありますから、ここではどの機能を使えば早く描けるといったところをまず考える。それによって時間が半分になったりしますので。適材適所で機能を使っていくというところで、リアルタイムという要求に応えられる。長くCADをやってますけど、今でも「もっと早くできる方法はないか」っていつも考えてますね。マニュアルを引っぱり出してきたりして。厳しい要求もありますけど、逆にそれをクリアしたときの達成感は、仕事の醍醐味ですね。

浅沼:

市村さんでも、マニュアルを見るほどのことってあるんですか。

市村:

そうですね。バージョンアップでも100程度の機能がリニューアルされますから。そのときは、つまんないリニューアルだなって思っていても、作業していくうちに紐解いてみると「なるほど、ちょっと便利かも」っていう発見がありますね。業種によって、使うコマンドと使わないコマンドがあったりもしますよ。建築系ではこれを使う、機械系ではこれといった感じで。ただ、リカレントの生徒の皆さんの中には、CADを学習する前に「自分がどの分野のCADをやればいいかわからない」という方もいらっしゃいますけど、それでもいいと思うんです。逆に、万遍なく機能を習得するという心構えを持って望めば、活躍する場も広がりますしね。

テレビドラマを見ていても「どこの家具だ」って気になる
市村:

最近は、六本木内のオフィスとか、汐留とか、注目スポットのデザインを手掛けていらっしゃるようですね。仕事以外でもやっぱり、デザインのこと考えてますか。

浅沼:

癖のようなものだけど、例えばレストランに行ってテーブルがガタガタしていると、アジャスター直したいなあとか(笑)。天井に桟があるじゃないですか。あれどうやってつけてるんだろ、とかね。テレビのドラマを見ていても、オフィスで働いているシーンなんかは、「あ、どこどこの家具、使っているな」とか見ちゃうからつまんないですよね。そっちの方が気になっちゃう。逆に、これいいなとか、今度これやってみようと思うこともありますけど。

市村:

最近、面白いと思う内装は。

浅沼:

ファッションとかにも毎年流行りがあるじゃないですか。空間デザインもそれと同じで、最近は白が基調で、ガラスが多くて、金属っぽいシルバーとか、そういうのが主流になっている。そこに原色のインテリアが入っていたりとか。六本木や、汐留とか基本的にはそんな感じですよね。すごいなというよりも、その時代の流れを感じます。その年、その年でできているもののスタイルがあるのではないかと思いますよ。面白かったのは、手掛けたある会社のデザインで、オフィス内にいくつも会議室があるんですけど、全部映画の名前が付いているんですよ。「スーパーマン」とか「インディジョーンズ」とか。サーバールームなんか「ミッションインポッシブル」ですよ。

市村:

見てみたい!空間にそういったテーマがあると仕事をしていても、楽しそう。もちろん、そこで何をするかによって、同じオフィス内でも、デザインは変わってきますよね。

浅沼:

確かにそうですね。集中して、じっくりものを考えるための部屋だったら、それに伴う色、薄い青などでまとめたり、ちょっとエキサイトしたり、活気付けるための部屋だったら構造も奥の方にして、赤い色を取り入れたり。外資系の企業が多いので、和のテイストをクライアントが好んで入れたりすることも多いです。

CADの仕事は、一見派手に見えますが、根気が必要な仕事です。
市村:

デザイナーの立場から、どんなCAD技術者とお仕事したいですか。

浅沼:

プロとして、当たり前になってくるかもしれないのですが、早く描ける人、間違いが少ない人。出来上がった図面や、建築物だけを見ると一見、派手な仕事のように見えますが、本当に細かくて根気が必要な仕事です。そういったことを認識しておいていただければ。年齢はほんとに関係ないと思いますよ。要は、やる気じゃないかと。

市村:

建築やインテリアについての知識は。

浅沼:

そうですね。最初は専門的な知識はなくても、建築やインテリアにしても、その他のものにしても、図面を描くものに対して興味を持っていると良いのではないでしょうか。そういう人は伸びると思いますよ。

市村:

浅沼さんと仕事をしていて、作図の仕事をふっていただくときには必ず、その空間のコンセプトやテーマの説明があったので、作業する際イメージが湧きますよね。曲線を活かしたレイアウトをしたいとか、シンプルに直線的なレイアウトをしたいといった意向がわかると、椅子が3脚追加になりましたとか、柱がこの位置に変わりますといった修正でも、そのコンセプトの通りに修正することができますからね。現場に外出されていらっしゃることも多いので、いちいち、「これでいいですか」なんて聞けませんから。

浅沼:

コミュニケーションは本当に大事だと、私も思います。CAD技術者とデザイナーが同じ完成図を頭の中で共有することができるとベストですよね。市村さんのレベルにまでなってくると、このメーカーのこの商品という指示で、図面に反映してくれる。こんな「スーパーCAD技術者」を目指せば、引っ張りだこでしょうね!

市村 千恵
市村 千恵Chie Ichimura
CAD技術者 リカレント CAD/デジタルパース講座 主任講師

リカレントCAD/デジタルパース講座の主任講師。また、フリーのCAD技術者、東京建築士会CAD講師としても活躍。著書に「AutoCAD LT2004 CAD利用技術者1級実技試験」(理工学社)など。

浅沼 伸哉
浅沼 伸哉Shinya Asanuma
株式会社ミダス プロジェクトデザイナー

主に都内の都市開発スポット、外資系大手企業を中心にオフィス、店舗デザインを手掛ける。最近は六本木や汐留の注目スポットのデザインも手掛けている。

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