インテリアコーディネートスペシャリスト対談
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インテリアコーディネート(インテリアコーディネーター)スペシャリスト対談

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スペシャリスト対談
武徳恵 × 大石いづみ
新たな考えをもって、時代の変化に向き合いたい。
大石:

最近では、新築よりも「リフォーム」や「リノベーション」に関心を寄せられるお客様が多くなり、住宅リフォームの依頼案件も伸びています。需要は今後も増え続けていくと感じますね。

武原:

そうですね。「日本の空き家は750万軒を越え、空き家率も過去最高の13%に達した」とニュースでも話題になりましたからね。バブルの頃のように次々に新しい家を建てる時代は終わって、これからは今ある「空き家」というストックを「資源」として活かすリフォームやリノベーションに方向転換していかなければなりません。スクラップアンドビルドでは、建物を取り壊すにもCO2が大量に排出されますから。そういう暮らし方を変えなければいけないと考えるようになったのだと思います。

大石:

200年住宅の構想を受けた「長期優良住宅」など、国の優遇制度もリフォームやリノベーションの後押しになっていますね。使い捨てではなく、長く住むことができる住宅を求める動きが根付いていくのではないでしょうか。

武原:

その通りですね。日本は高齢社会ですから、年齢と共に暮らし方が変わってリフォームに踏み切らなければならないケースも多いです。長寿社会では、住まいも長寿でなければならない。

大石:

実際に私の設計事務所でも、定年を機に実家のリフォームを計画したり、終の棲家を建てたいというご相談が一昨年、昨年と増えています。ある大手設備メーカーが、団塊世代の方を対象に住まいに関する意識調査をしたところ、なんと団塊世代の1/3以上の方が住まいを変えたいと考えていたそうです。定年後はご夫婦で家に引きこもるのではなく、リフォームを契機に地域と積極的に関わっていこうとする姿勢も見受けられますね。

武原:

昔は地域に確かなコミュニティがあって、高齢者の家の電球交換を手伝うとか、若い世代が手助けをするのが当たり前でした。今は核家族化が進んでコミュニティが保てなくなりましたから、地域の人に助けを借りるのさえも難しくなっています。自ら積極的に地域に関わってコミュニティをつくることも重要になっていくでしょう。最近では、様々な地域の自治体などがコミュニティを形成する支援を始めています。例えば、ある団地では、学生に安い家賃で住居を提供する代わりに、近所の高齢者のお手伝いをして助け合うという試みを行っています。

大石:

興味深いですね。私たちインテリアコーディネーターもそういった「コミュニティをつくる暮らし方」の工夫を住居に取り入れた提案をしていきたいですね。長く住むためには住居だけではなく、回りの環境や地域性を考えた上での提案が必要になりますから。

武原:

そうですね。今の時代に合った、新たなコーディネートの仕方を考えていかなければならないと思います。東日本大震災以降は、お客様の安全や安心に対する意識が急激に高まって耐震リフォームも注目されていますし、家具の転倒防止や室内の落下物防止の対策をとることなども必要ですね。その時々によってお客様のニーズは変わりますから、リカレントの受講生の皆さんには、インテリアの勉強だけでなく今の社会のことを勉強して欲しいと日頃から伝えるようにしています。

大石:

生活の場である住宅には、時代の変化がダイレクトに反映されますからね。様々な情報収集が欠かせません。

時代のニーズをキャッチして、お客様に最適な提案をする力を。
武原:

環境問題や省エネ・エコ、更には災害・耐震の備えや安全・健康など、住まいに対するお客様の関心は様々で年々高まりをみせています。私たちインテリアコーディネーターは数年前と比べて配慮しなければならないことが増えたように感じますね。

大石:

そうですね。お客様が持つ情報量が多くなったこともその1つだと思います。これはネットの普及やTV・雑誌などメディアの影響によるものですけど、「白熱電球は使わない」とか、「電球の寿命は何年」だとか、「イニシャルコストはいくら」だとか、少し前まではインテリアコーディネーターが勉強する内容だったことが、一般の方向けにメディアで紹介されていますからね。そして、お客様はそれらの情報をもとに、自分がどうしたいのか、どういうものをつくりたいのかを明確にもっていらっしゃいます。昔はプロに全部お任せということもありましたけど、今はお客様が主体で強いリクエストがあります。私たちはその中で更に最良なものを選んで提案しなければなりません。

武原:

お客様の意識の高さには驚かされることがありますよね。

大石:

ええ。そのような状況の中で気をつけたいのは、暮らし方は人それぞれですから、良い素材よりもお客様やその家族に最適な素材を選ぶことです。もともと住宅は自然素材でできていましたから、自然素材を取り入れることは本来の家造りに戻るリバイバルなわけですけど、一方で自然素材には汚れるとメンテナンスに手間が掛かるというデメリットもあります。ですから、小さいお子さんがいらっしゃる家庭ですぐに汚れる可能性があるのであれば漆喰壁などはお勧めしないですし、代わりに貼り替えもできる素材を提案しています。

武原:

メリットとデメリットの両方をお伝えした上で最適な選択をすることが大事ですね。最近では、エネルギー問題の浸透から、「太陽光発電」や「LED照明」など、省エネやエコにつながるものも注目されています。ですが、それらはまだ開発段階にあって、やはり私たちに必要なのは最新の情報を得て、実情をお客様にお伝えしていくことです。例えば、社会全体で資源を循環させて不要物もCO2も排出しない「ゼロ・エミッション」の構想がありますが、太陽光パネルは破棄する際の処理の問題がまだ解決されていません。

大石:

今はまさに過渡期ですから、何が本当に残っていくのか、物の選択が難しい時でもありますね。私は新しい商品はいきなり全部取り入れるのではなく、トライアルするのが大事だと思います。例えば、LED照明なら、今ある照明器具を残しつつ1つ2つと少しずつ取り入れることをお勧めします。人間は急な変化についていけるものでもないですからね。

武原:

省エネ・エコで、尚且つ長く生活できる仕組みをつくっていくことがこれからの課題でしょうね。

お客様の関心の高さがコーディネーターのやりがいに。
武原:

環境問題や省エネ・エコ、更には災害・耐震の備えや安全・健康など、住まいに対するお客様の関心は様々で年々高まりをみせています。私たちインテリアコーディネーターは数年前と比べて配慮しなければならないことが増えたように感じますね。

大石:

そうですね。お客様が持つ情報量が多くなったこともその1つだと思います。これはネットの普及やTV・雑誌などメディアの影響によるものですけど、「白熱電球は使わない」とか、「電球の寿命は何年」だとか、「イニシャルコストはいくら」だとか、少し前まではインテリアコーディネーターが勉強する内容だったことが、一般の方向けにメディアで紹介されていますからね。そして、お客様はそれらの情報をもとに、自分がどうしたいのか、どういうものをつくりたいのかを明確にもっていらっしゃいます。昔はプロに全部お任せということもありましたけど、今はお客様が主体で強いリクエストがあります。私たちはその中で更に最良なものを選んで提案しなければなりません。

武原:

お客様の要求が高くなり、インテリアコーディネーターの仕事のハードルもあがったということですよね。

大石:

ええ、知識があって、好みもはっきりしているお客様ですから。ご自分で本当に納得できるものを妥協せずに追求されていますね。満足していただくためには、これまで以上にコミュニケーションを密に図ることが重要だと実感しています。例えば、私たち設計者は基本は全て図面で示してお客様に確認していただくのですが、例えば「ここは○○センチです。」と図面で確認しても、数値だけではお客様には伝わりにくい。できあがってから「想像していたのと違った」ということも起こります。「プロの感覚」と「お客様の感覚」は違いますから。イメージではなく、現物を見たり使っていただくとかリアルなものでお伝えするようにしています。

武原:

とても大事なことですね。プロが言うから正しいという受身ではなくて、最近ではお客様がご自身で判断される。お客様の住まいへの関心の高さは、私たちプロにとってはやりがいになりますね。

大石:

そうですね。今だからこそ、プロであることが活きてくるとも思います。

武原:

ところで、時代やお客様の関心など様々なことが変化しつつあるとは言っても、インテリアコーディネーターの業務が変わることはありません。コーディネーターの仕事は、これからもお客様の価値感に沿って要望をカタチにすることです。私はインテリアコーディネーターを目指す受講生の皆さんには、全てのスペシャリストになる必要はないということをよくお話します。好きなことや興味があること、これならできるかなというところから始めてそれを得意分野にしていけばいい。

大石:

インテリアは生活の身の回りのこと全てが範囲ですから。好きなことが見つかりやすいと思いますね。それに、インテリアコーディネーターにとっては「生活経験の豊富さ」は大事な要素ですから、日々の経験が今後の積極的な行動につながっていくと思います。実務に就いても焦らずに与えられたことを誠実にコツコツとこなしていくことが大切です。全てのことがインテリアコーディネーターとしての糧になっていると気付く日が必ずやってきますよ。

武原 徳恵
武原 徳恵Norie Takehara
インテリアコーディネーター/一級建築士
リカレントインテリア コーディネート講座 講師

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」、「横濱カレーミュージアム」のプロジェクトをはじめ、デイケアセンターや個人住宅など、数多くの物件を手掛ける。インテリア産業協会主催の「インテリアフェスティバル」では、2年連続でIC Voiceコンテストに入賞。豊富な経験に基づく授業には定評がある。

大石 いづみ
大石 いづみIzumi Ohishi
インテリアコーディネーター/一級建築士/土地家屋調査士
リカレントインテリア コーディネート講座 講師

大手ハウスメーカーの設計コンサルタントとして、住宅やクリニックなど数多くの設計・デザイン・コーディネートを手掛ける。一級建築士事務所「いづみデザインスタジオ」主宰。リカレントでは、インテリアコーディネート講座の授業を担当し、指導の細やかさは未経験者にも心強いと評判。

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