大切なのは楽しいと思える仕事をすること。
社会現象となるエンタメ作品を手がけたい

まったくの未経験からリカレントで学び、現在はアニメや映画など有名なエンターテインメント系作品の仕事を手がけている米田龍平さん・駿吾さんの兄弟。夢をかなえた二人の道のりはどういうものだったのでしょうか。

米田 龍平さん

アートディレクター
米田 龍平さん

DTP/グラフィックデザイン講座
アートディレクターコース修了
DTPエキスパート、
DTP検定II種 取得

「株式会社Y’s」代表取締役&アートディレクター。エンターテインメント系のデザインを多く手がける。主な作品は、『アナと雪の女王 ビジュアルガイド』(発行 KADOKAWA、編集 角川書店)©2014 Disney、コミックス『機動戦士ガンダム 0083 REBELLION』ポスター(発行 KADOKAWA、編集 角川書店)©創通・サンライズ など。

米田 龍平さんが受講したコースはコチラ

米田 駿吾さん

Webデザイナー
米田 駿吾さん

WEBデザイン講座
Webデザイナーコース修了

「株式会社Y’s」システムエンジニア。WEBサイト制作や、スマートフォンやタブレット向けのアプリケーション開発などを担当。システムエンジニアとして活躍する人材を育成し、その能力を活かせる職場を提供するシステムエンジニアリングサービスの事業部も率いる。

米田 駿吾さんが受講したコースはコチラ

制作実績

代表作品

『アナと雪の女王
ビジュアルガイド』

代表作品

コミックス『機動戦士ガンダム 0083 REBELLION』ポスター

代表作品

コミックス『ブラッドラッド』交通広告

代表作品

「SCEPTRE」Webサイト

クリエイティブ未経験からのスタート

資料に目を通す米田さんご兄弟

もともとエンターテインメントに関する分野での“ものづくり”に関心を持っていた兄の龍平さんでしたが、大学時代は理系の学部に在籍。大学院に進学して研究を行っていました。

「デザインやコンテンツづくりに携わるためには、美大出身でセンスの塊ぐらいでないと厳しいと考えていたんです。」(龍平さん)

しかし、大学院で研究を進めるうちに、「作ったものをすぐに評価してくれる世界で勝負したい」という気持ちが強くなったといいます。

「調べてみると、美大出身でなくても年齢や学歴に関係なく目指せるのが、グラフィックデザインの仕事だと知って。未経験からのスタートでもハードルの高いものではないと考え、チャレンジしてみようと決めました。」(龍平さん)

デザインを学べる専門学校やスクールを比較検討。リカレントへの入学を決めました。

「リカレントのWEBサイトのデザインに惹かれたことが大きな理由。デザイナーになりたかったから、デザインの印象で決めたんです。」(龍平さん)。

龍平さんが選んだ講座は、「アートディレクターコース」。デザインの基本と実践を学べ、実務経験2年のスキルに相当する難関資格「DTPエキスパート認証試験」や「DTP検定」などの資格にも対応したコースです。

「資格があればどうにかなるとは思わないけど、まったくの未経験からのスタートだったので資格は客観的にアピールできる材料だと思っていました。授業や課題制作は、とにかく楽しかった。実際のデザインの仕事の流れを授業で体感できたのも、いい経験になりました。受講中にはデザイン会社でアルバイトをしたり、WEBサイトで自分の作品を公開したり、デザインを仕事にするために自分でも行動していました。WEBサイトにアップした作品を見た出版社からイラスト制作の依頼をもらったこともありました。」(龍平さん)

龍平さんがリカレントで学んでいたころ、大学で心理学を専攻していた駿吾さん。

統計学のプログラミングのためにパソコンスクールを探す中で、WEBの仕事を知りました。

「大学院への進学も考えていましたが、兄を見ていると『クリエイティブの仕事が面白そうだ』と思うようになって。兄とは違う分野のスキルを身につけ、最終的に一緒に仕事ができれば楽しいんじゃないかと考えて、リカレントでWEBサイトやスマートフォンアプリの制作を学ぶことにしました」(駿吾さん)

プロの直接指導がリカレントの魅力

リカレント新宿でインタビューを受ける米田さんご兄弟

「リカレントでは、第一線で活躍中のプロから直接指導が受けられたことが良かったです」と語る駿吾さん。

「データの保存の仕方といった基礎の基礎から教えてもらえるので、WEB初心者でも安心して学ぶことができました。グループでWEBサイトを作る授業もあり、仕事の流れを知る上でもとてもためになりました。バグやエラーなど現場で起こりうる問題点への対処法もしっかりと習得できたことも、今の仕事に活きています。」(駿吾さん)

卒業後も仕事で壁にぶつかったときにはリカレントに足を運び、先生からアドバイスを受けることもあったそうです。また、プロと同じ設備で学べることもリカレントの魅力だといいます。

「就職活動時に必要となるポートフォリオ(作品集)の制作は、先生が丁寧に指導してくれます。プロと同じ環境で制作できたこともリカレントで学ぶ大きなメリット。自分で環境をそろえるのは大変ですから。また、同じ目的を持った仲間との出会いも大きな財産になりました。リカレントは夢をかなえたいと考えている社会人が、本気で学びに来るスクール。さまざまな業種の受講生仲間とともに学べたことが刺激になりました。今でも異業種交流会に参加しています。」(龍平さん)

夢を実現するために起業

リカレント新宿での米田さんご兄弟

リカレント卒業後、龍平さんはエンターテインメント系のデザイン会社に就職。有名な映画・ドラマ・アニメなどの仕事を担当し、エンターテインメント分野のデザインのノウハウを自分のものにしていきました。

「いろいろなことを学び、吸収した3年間でしたが、その会社はWEBや映像の仕事には携わっていなかったんです。仕事の幅を広げるためにも、他の分野にも手を広げて経験を増やしたい、自分自身で最後までディレクションする仕事がしたいと考えるようになり、思い切って環境を変えてみようと決意したんです。」(龍平さん)

失敗するなら20代のうちに、と当時の会社の先輩とデザイン会社「Y’s」を設立。はじめは実績づくりのために、さまざまな仕事を受注。「月に1本ちゃんとした仕事をしよう」というスタンスで実績を積み上げ、順調に仕事を増やすことができ、有名な映画やアニメ作品のデザインを手がけられるまでになりました。

現在、龍平さんは代表取締役としてデザイン事業部を率いています。駿吾さんは、WEBデザインの仕事に加え、IT技術者を育成し、その技術を企業へ提供するSES事業部での業務を担当しています。社員数は現在23名まで拡大しました。

「私たちの会社には、営業専門の担当がいます。彼も映画やアニメなどエンターテインメントの分野に興味があるので、そうした分野の仕事を中心に受注してきてくれます。デザイナーがデザインの仕事に集中できる環境なんです。」(龍平さん)

また、SES事業部を持っていることで、定期の仕事を受注でき、売上を固定できるのも、彼らのデザイン会社の強みです。エンターテインメント系の仕事は不定期なものも多いのですが、固定の売上があれば、デザインの仕事でいろいろな挑戦ができるといいます。「社員に好きな仕事を、楽しいと思える仕事をさせてあげたい」という龍平さん。自身が楽しいと思える仕事以外は、デザインの仕事でも断っているそうです。

「将来は『映像を作るチーム』や『3Dを扱えるチーム』とチームを増やしていきたい。最終的には社内でゲームや映像、デザインなどのコンテンツを全て作れるようにしたいですね」(駿吾さん)

今後の目標は「社会現象となるエンタメ作品を手がける」こと。『ブラッドラッド』のコミック発売とアニメ化のメディアジャックデザインや、『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』のポスター、そして今年話題となった『アナと雪の女王 ビジュアルガイド』と、着実に仕事の幅を広げ、有名作品の仕事を手がけている龍平さんと駿吾さん。夢を実現するために大切なことを聞くと、「目標を明確にすること」だといいます。

「何になりたいか、何をやりたいのか、が明確になっていれば、何を学び、身につければいいのかも明確になります。」(龍平さん)

「目標があれば、やる気も変わってくる。リカレントの受講生は、本気でクリエイティブの仕事を目指している人ばかり。その環境をフルに活用して学べば、夢の実現へ近づけると思います。」(駿吾さん)

「自分たちの手で新たなブームを作り出す」という夢に向かって、二人の挑戦はこれからも続いていきます。