WEBデザインスペシャリスト対談
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スペシャリスト対談
高橋義博 × 栗山浩一
ユーザーを見据えたコンテンツデザインの重要性
高橋:

栗山先生は具体的にどんなお仕事をされていますか。

栗山:

企業のプロモーションサイトの制作依頼が多いですね。業種・業態は様々です。コンテンツの素材作りから携わることも多々あって、例えば、製品のプロモーションサイトであれば、業界や競合サイトのリサーチはもちろん必須。前にカーディーラーのサイト制作の依頼が来たときは車の業界についてとことん調べて、仕事が終わる頃には車種にめちゃめちゃ詳しくなってました(笑)。

高橋:

そうですね。Webサイトは、今やビジネスソリューションツールとして、企業の成長を担うものですから。クライアントにヒアリングしたり、リサーチしたりすると、業界のマーケティングに詳しくなりますよね。

栗山:

サイトを構築する段階では、まずクライアントの要望、すなわちサイトを作る目的を明確にして、目的達成のシナリオを具現化していくことから始めます。例えば、ボタンの配置やコンテンツの掲載順、ナビゲーションなどビジュアル面もひっくるめて、ユーザーに然るべきアクションを起こしてもらえるような仕掛けを作ることに軸を置きます。ユーザーが普段何気なく見ているサイトが、実はロジカルに組み立てられていて、無意識のうちにその仕掛けにはまっているみたいな…。

高橋:

確かに。サイト構築では、人間の行動特性を必ず考えますからね。「人間が必ず左上から文章を読んでいく」という特性から、Webサイトの左上に社名を置いて企業ブランドを強く印象付ける、ということも標準になりました。

栗山:

そういう観点を踏まえていくと、Webサイトの大まかな構成が決まってくるんですよね。逆に独自性を求め過ぎると、見づらい・使いにくいといった問題が浮上する。クライアントが伝えたいことをWebで具現化してはいくのですが、あくまでも「ユーザーあってのWebサイト」ですから、ビジネスサイトデザインにおいて「見やすい」「操作しやすい」ことは最低条件。ヴィジュアルがかっこよくても、ユーザーにストレスを感じさせるWebサイトじゃリアクションは期待できないですよね。

高橋:

そのようなユーザビリティやライクアビリティ(好み)にマッチしたWebサイトであるかどうかを考えると、配色や文字の大きさなども決まってくる。

栗山:

さらに、ビジネスサイトデザインには、SEO対策は外せませんよね。

高橋:

「アクセス数を増やしてほしい」とか、「Webサイトを通じてもっと問い合わせを増やしたい」という依頼は現実にも多いですし。Yahoo!やGoogleなどのサーチエンジンで第何位に表示されるかで、アクセス数もガラリと変わりますからね。

栗山:

大抵の人はキーワード検索して出てきた結果の、2〜3ページ目くらいまでしか見てくれない。それを考えると、SEO対策は今やビジネスサイトデザインの要とも言えます。幾らいいものを作れたとしても、結局ユーザーに見てもらえなければ意味がないですよね。あと、自分のサイトが検索上位に出てきたら、クライアントだけじゃなくて単純にデザイナーとして嬉しいですね(笑)。

世の中のデザインには全て「根拠」がある。だから、身の周りのもの全てがアイディアになる
高橋:

栗山先生は、Webサイトをデザインするときに参考にするものってありますか。

栗山:

僕の場合はWebサイト「以外」のものが多いかな。具体的には広告・CM・映画など。例えば映画なら、画面の構図とか色とかがビジュアルデザインの参考になることも多いんですよ。

高橋:

僕もWebサイト以外のメディアはよく観察します。「Webデザインの枠」から出ていかないと、逆に新しい表現方法は得られないものです。その時に気をつけているのは、中吊り広告でもCMでも何でもいいから、「何でそのデザインなのか」と「考えながら」眺めること。そうすると新しいものが見えてくる。僕の場合、いいなと思ったところは率先してマネしてしまいます。世の中のデザインっていうのは必ず根拠があるから、身の周りにあるものは全てアイディアのもとになると。

栗山:

「考える」癖をつけることは、実際の授業でも受講生によく呼びかけています。例えば何かのプロモーションサイトを作る際、商品のイメージやコンセプトとサイトが連動しているのは前提事項。その他にも「このレイアウトにはこういう意図がある」「こういう流れでサイトを見てもらいたいからこんな仕組みがなされている」といった具合に考えながら構築する。そうすると、クライアントにプレゼンをする時、自分のサイトデザインについて自信を持って説明出来るようになりますからね。

高橋:

アンテナを常に高くしておくのもポイント。デザインにしろプログラミングにしろ、Webサイトはとにかく進化が速いから、テクニカルな需要がどんどん変化していきます。そんな変化に対し、Webや雑誌から情報を取り入れたり、クリエイター仲間と話をしたりして備え、新しい世界にいち早くチャレンジする姿勢が大切ですね。

「言語を習得する感覚」で学び、「プラモデルを組み立てる感覚」で造る
栗山:

初心者の方で、プログラミングに抵抗を感じてしまう人は多いみたいですね。

高橋:

僕が思うに、それは「見慣れていない」から難しく感じるんじゃないかな、と。

栗山:

なるほど。僕は、プログラミングというのはいわば「プラモデルを組み立てていくような」感覚でできると思うんですよ。プラモデルが複数のパーツが組み合わさって出来ているように、Webサイトも多くのタグが組み合わさって一つのWebサイトを作ってるから。クライアントが望むサイトに仕上げるためにはどんなピースが必要なのか、それをどうやって組み立てたら理想の形になるのか。それを考えるのもWebサイトを作っていく上での楽しみの一つかな。

高橋:

あと、プログラミング=理数系の世界って思ってる人も意外と多いですよね。でも、プログラミングってプログラミング「言語」っていうじゃないですか。まさに「言語」なんですよね。単語があって、文法があって、それが組み合わさって文章が成り立つ。プログラミングの学習は、英語を学習するような感覚と共通するところが多い。そういう意味では、むしろ文系の人にも向いているのかもしれないですね。努力さえ積めば、いくらでもスキルアップの可能性は広がります。

栗山:

そうですね。僕はWebサイトというのは「作品」ではなくて「メディア」だと思っているんです。というのはWebサイトは一度作って終わりではなく、更新やリニューアルを重ねていくことで、クライアントの目的を達成するサイトに成長していくと思うんですよね。そういう意味でも、プログラミングの知識というのはやっぱり重要になってくるわけです。つまり、納品の段階で美しいコーディングが出来ると、その後の更新作業やリニューアルなどの「運営」もスムーズにいくようになります。Webデザイナーがサイトを構築して、運営はクライアント側にお願いするというケースもしばしばありますから、「誰が見てもわかりやすいプログラミングソース」が書けるのもデザイナーの腕のひとつかもしれませんね。

高橋:

確かに、Webサイトに「完成形」はないです。もちろん仕事ですから納期というものが大抵の場合存在するわけで、僕らはそれに合わせてクライアントにサイトを引き渡さなくてはいけない。でも、そのサイトがもたらす効果というのは、実際に公開されてみないとわからない。自分が想定した結果と逆の結果がでることも有り得ます。サイトに対するターゲットのリアクションに応じて、より効果的なデザインにメンテナンスしていく事が大事なんですね。紙媒体と違ってサイトは「更新」ができるもの。だからこそ手を加えて「育てて」いくという認識も必要ですね。

プロ×プロのコラボレーション 計り知れない可能性がそこにはある
高橋:

フリーで働いていると、どうしても制作過程の全てを一人でこなす場合が多いのですが、業界の傾向としては、現在どんどん分業化が進んでますよね。

栗山:

そうですね。複数の専門家が集まって一つのサイトを作る、という流れが一般的になってきていますね。それぞれのプロが組んで、より深くサイトのデザイン性・機能性を追求することができるようになった。

高橋:

でも、一つ気をつけたいのは、分業化したからといって、己の技術向上のみに留まってしまわないこと。例えば、Webデザイナーがシステムエンジニアとタッグを組んで仕事をする場合、相手の言っていることが全く理解できないでは、プロとしては甘い。その時点で相手とのコミュニケーションが絶たれてしまいますからね。そういう意味では、自分とセッションするメンバーの専門分野について知識を深めることは、Webデザイナーとしてのコミュニケーションスキル、といえるかもしれない。

栗山:

一つのサイトを作るためには多くの行程が存在しますからね。当然それぞれが奥深い。デザイン・SEO対策・プログラミング・・・お互いの専門分野を考慮した上でコミュニケーション出来ればこんなに面白いことはないですよね。例えばAmazonといったECサイト。あれなんか「デザイナーとSEのコラボレーション」の良い例だと思いますね。ユーザーから見れば通常のWebサイトとなんら変わらないけれど、サイトの裏側では膨大な書籍のデータが蓄積されたデータベースと連動しています。使いやすいインターフェースと顧客の幅広いニーズに応える膨大なデータ。だからユーザーは快適に買い物が出来る。

高橋:

あとはSNSやブログの登場で、ユーザー自身が情報発信を出来るようになった。これもデザイナーとSEのコラボレーションの大きな成果ですよね。今までは、一般の人がサイトを立ち上げるとなると、とても難しかった。でも、ブログやSNSなら規定のフォーマットに書き込むだけで、体裁の整ったページとして情報を簡単にネット上に公開出来る。Webとユーザーの距離も近くなったと思います。

栗山:

こうしている間にも、Webは新しい流れを生んでいて、どんどん技術も進化している。それだけ可能性を秘めているということだから、興味は尽きないですよね。

高橋:

「あきることのない楽しみ」は、Webの持つ最大の魅力かもしれませんね。

高橋義博
高橋 義博Yoshihiro Takahashi
Webデザイナー リカレント WEBデザイン講座 講師

フリーのWebデザイナー、アプリクリエーターとして、ActionScriptを利用したインタラクティブなFlashコンテンツや、SEO対策、PHPシステムなど幅広い技術に対応したWebサイト制作を行っている。リカレントではWebデザイン、アプリ開発の授業を担当。

あさみひさと
栗山 浩一Kouichi Kuriyama
Webデザイナー リカレント WEBデザイン講座 講師

フリーのWebディレクター、Webデザイナーとして、Webサイトデザイン、およびコンテンツプランニングを行う。特にSEO対策のノウハウを活かした企業プロモーションサイトの企画がメインである。リカレントでは、ビジネスサイトデザインなどの授業を担当。

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