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CAREER - 2021.06.09

キャリアNote②「キャリアコンサルティング」の必要性

この記事を書いた方のご紹介

山口可愛(リカレントキャリアデザインスクール専任講師)

1級キャリアコンサルティング技能士、国家資格キャリアコンサルタント、CDA(JCDA認定)。
専門学校の就職課からスタートし、現在は企業内カウンセリング(就業者)と就職支援(未就業者)、国家資格キャリアコンサルタント資格取得支援、採用代行、各種セミナー講師、ジョブ・カード作成アドバイザー、キャリア支援、人材育成等にも従事。

キャリアNote②「キャリアコンサルティング」の必要性

「キャリアNote」の第2回では、キャリアコンサルティングの必要性をテーマにお届けします。

こんにちは。リカレントキャリアデザインスクールの専任講師の山口可愛です。
皆さんは、国家資格キャリアコンサルタントという資格は、2016年に誕生したことをご存知でしょうか。
2015年までは民間資格として10数団体が「標準レベルキャリア・コンサルタント」という位置付けでキャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントの養成・育成をしていました。
国家資格として誕生した背景には、これからの時代、キャリアコンサルタントの支援が働く人たちのキャリア形成を支え、職業生活や経済活動を展開させていくうえで必要な基盤になるという期待が込められているように思います。

毎日を充実して過ごしていくことをクオリティーオブライフと言います。
日々活力に満ちて過ごすためには、自分らしい仕事を選択していくことが大切です。
しかし私たちは自分の人生を仕事だけに注力して生きていくとはできません。
人生を統合的に捉え、そのうちの1つとして仕事という生産活動をしていくことが必要からです。
また人生の様々な役割の中で、家族のこと、社会活動のこと、ご自身の体調のこと、
人間関係のことなど、様々な問題を仕事と同時に抱えている場合も少なくありません。
自分も周りも大切にしながら毎日をどのように構成していくのが「自分にとって」望ましいのか、その答えを見つけていくことがとても大切であり、とても難しいことだと思います。
自分のことって、意外と自分が一番よくわかっていなかったりするものだと思います。

何か問題や課題があった時、自分自身の何かを変えることで解決していくこともあります。
例えば働き方や環境を変える、考え方や行動を変えるなどでしょうか。その一方で、個人では完結しにくい問題もたくさんあるようにも思います。
そのような時にはどうするのがいいのでしょうか。

今の環境であれば、どのようなことなら取り組んでいけそうか。何ができそうで、何が今の自分には無理なのか整理していくことは大切です。
時には「社会保障制度」や「社会資源」「民間専門サービス」などの活用や頼りにできそうなものがないのかを、外の資源にも目を向けながら探していくことも重要だと思います。

自分の何かを変える時、もしくは社会資源を視野に入れてサポートを求めるとき、自分一人で自律的に活動できればいいかもしれませんが、人は自分のことになると時には客観的になれない場合もあると思います。感情が冷静さを奪ってしまうことなどもあるのではないでしょうか。

かつては個人の問題や課題を「自分のことは、自分で解決する」という風調があったように思います。
今は個人が雇用環境や働き方、仕事を選び、仕事の中で自分らしさを発揮する時代になりました。これを自己実現と言います。
自分のキャリアや働く場所に迷いや不安を抱えながら働いている方が本当にたくさんいます。
就転職希望者・仕事での行き詰まり感、復職の不安・職場不適応状態など、様々な悩みを持つ「働き手」がいます。
個人の特性、能力、育児や介護、年齢、病気の治療、ひとり親家庭、など様々な個々の課題や解決しなければならない問題があります。

相談の機会を提供し、どんな問題解決ができそうなのかを一緒に考えてサポートしてくれる人がいる。
そうすることで、壁を乗り越えようとする力の強さが違ってくるように思いますし、様々な選択肢そのものを「選ぶ」ことができるようになる気がします。
そのための社会的なシステム(仕組み)の1つとしてキャリアコンサルタントが問題解決のサポートを行い、安心して働く社会基盤を担っていく。
そんな社会や経済の一助を担っていく大切な役割を期待され、この資格が国家資格になったのだと思います。

キャリアコンサルタントとして「ありたい姿」と「なりたい姿」

キャリア理論の1つに「外的キャリアと内的キャリア」という考え方があります。
このキャリア理論は理論家のエドガー・シャイン家の考え方で、端的にいうと「外的キャリア」とは目に見えるキャリアのことを指します。
今までの経歴といえばわかりやすいでしょうか。履歴書や職務経歴書に書けるものです。
一方「内的キャリア」とは個人の内面で育んでいくもので、やりがいや充実感、自分にとって譲れないもの、大切にしたいことなどを指します。
私たちが自分の未来を描くとき、この「外的キャリアと内的キャリア」は「なりたい姿」と「ありたい姿」の違いととても似ているように感じます。

授業では受講生の皆さんに「資格をどのように活かしたいですか」とおうかがいすることがあります。
その際「私はこんな業界や組織で、こんな職種や役割で仕事をしていきたいです」という「なりたい姿」が語られることがよくあります。これが「外的キャリア」の考え方です。

具体的に例をあげると、組織内でキャリア相談を行ったり、人材開発や能力開発に携わったり、組織にマッチする人材の確保(採用)や適材適所の配置や働きやすい制度づくりなどを行いたいという方や、
大学や専門学校などの就職課やキャリアセンターで就職支援をしたいという方、
学生に対して働くことを伝えていきたい、社会形成のために必要なことを伝えたいという方もいらっしゃいます。
またハローワークや人材紹介会社、派遣会社などで求職者仕事を結びつける仕事を希望する方もいらっしゃいます。

では「なぜそのように思ったのか。その動機は何か?」を自分の中で深く問いかけてみます。
すると、何を実現したくてそう考えているのか。その想いが実現するとどんな価値が手に入るのか。
また、学びのプロセスを通じて、自分がどんな人間でありたいのか、どんな風に生きていきたいのか、どんな影響を与える人になりたいかなど「ありたい姿」が明確になってくるかもしれませんね。
これは「内的キャリア」の考え方と似ています。

キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーであれば、資格に直結した職業ではなくても、キャリアの専門知識を仕事の中で活かしたり、人との対話力や人の心を扱う専門スキルを仕事の中で活用することができます。
例えば後輩や同僚、お客様、家族や友人関係、様々な人との関わりの中で対話力を活かして仕事を潤滑に進めることができたり、「あの人は聴き上手だよね」「論理的なのに気持ちも汲んでくれるよね」「問題定義する力や把握力が素晴らしいね」「いつもアドバイスが的確。あの人と話すとつい自分のことを話しすぎちゃう」など、周りの人からの嬉しい声が増え、人間関係も変わったという声もよく届きます。
結果として、キャリアの理論などを学ぶことが自分のことを知る一助になったり、毎日が生きやすくなることもあるでしょうし、満足する毎日を送る方法を知ることができるようになるのではないでしょうか。

皆さんは、自分の未来・これからのことを考えた時、どんな自分に「なりたい」ですか?
どんな自分で「ありたい」ですか?
また、今の自分の直線上に、「なりたい姿」は描けますか?「ありたい姿」に近づいていますか?

なりたい姿やありたい姿を想像し、そのために今の自分ができることを積み重ねていく。
そうやってキャリアが築かれていくのではないかと思っています。
自分が望む自分に恥じない・自分を誇れるキャリアを作る。
そのために今日からできることを模索していきたいですね。

まとめ

今回は新連載の「キャリアNote」の第2回目として、「キャリアコンサルティングの必要性」をテーマにお届けしました。
今回のコラムを読んでみての感想や、山口先生に質問したいことがある方は、カウンセラーPRESS編集部までお寄せください。皆さんからの声をお待ちしています。

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