90%以上の受講生は初心者からのスタート。資格取得後、卒業生は様々な分野で活躍しています。

リカレントで傾聴のスキルを学べたことが人生の宝に
人の気持ちに寄り添えるようになった

医業経営コンサルティング会社勤務

EAP会社勤務
池野 浩平 さん
前職では、病院や介護老人保健施設に対して、医療機器のリースや人材紹介など、多岐に渡って営業を行っていました。いわゆる体育会系の営業会社で、かなりの過重労働を強いられたこともあり、体調を崩してしまい、自分自身がメンタル不調に。2年4カ月という長い間、休職をするという辛い経験をしました。
そんなある日、リカレントでEAPを学べることを知り、説明会に参加。前職の自分のような人を増やしたくないという思いから、EAPを学ぶことに決めました。
リカレントではたくさんの方との出会いがあり、仲間に恵まれました。クラスメイトの方は自分だけではなく何かしら問題を抱えている方もいらっしゃいます。授業を通して、人の話を聴く傾聴のスキル、寄り添えるという考え方や手法を学べたことはとても大きく、今となっては人生を生きていくための宝となっていると思っています。
講座が修了してからも、ロールプレイの練習や勉強会などをいろいろな方と行っており、人の輪が広がっているのも嬉しいです。

▲念願のEAP会社へ転職。メンタル不調だった経験がプラスに変わりました。

自分のようなメンタル不調者を増やしたくない。
その思いが伝わりEAP会社への転職に成功
リカレントは、様々なサポートが充実しているのが魅力だと思います。中でもとても役立ったのは、就職サポートです。キャリアセンターに所属するキャリアコンサルタントの方から、個別にキャリアカウンセリングを受けられる仕組みが整っています。私は「EAP会社に就職したい」という気持ちを強くもっており、リカレントのキャリアコンサルタントの方にからいろいろな助言をいただけたのが心強かったです。
面接では包み隠さず、メンタル不調で休職していた経験から、自分のような人を増やしたくない一心で、EAPを学んだことを伝えました。その一貫性が評価され、EAP会社への転職に成功しました。メンタル不調だった経験は、リカレントでEAPを学ぶまではマイナスだと思っていましたが、今でこそプラスに変わってきています。

▲EAP会社は人材が不足しています。EAPを学ぶなら今がチャンスだと思います。

現在は健康サポート部に在籍しています。健康サポート部での仕事は幅広く、相談室の稼働率の管理やカウンセラーの補助といった裏方の部分も多いのですが、カウンセラーが足りない場合は、カウンセリングを行うチャンスもあり、カウンセラーとしての経験も積んでいけるのが楽しみです。
また、一緒に働いている臨床心理士の方やカウンセラーの方から話を聞く機会も多く、リカレントで学んできた知識やスキルが役立っていると思います。
EAP会社は、ストレスチェックが施行された影響で、お客様の数が一気に増えており、人材が不足しています。未経験からEAPを学ぶなら、今がチャンスだと思います。
社内には、EAPメンタルヘルスカウンセラーの資格を持っている人はいません。EAPを学ぶとこういったスキルが身に着くということを、まずは社内から発信していきたいと思っています。

キャリアで悩みながら
メンタルで立ち直れない人の力になりたい

百貨店勤務

私立大学就職課勤務キャリア
アドバイザー/
EAPメンタルヘルスカウンセラー

原田 寿美香 さん
前職では百貨店に勤務し、会員組織の催し物の企画や運営をはじめ、社員教育の部署で研修を担当するなど、仕事が幅広く、充実した毎日を送っていました。
しかし、百貨店に勤務をして20年を過ぎた頃、家庭の事情で退職。リカレントとの出会いは、退職後に初めてハローワークに足を運んだことがきっかけでした。
ハローワークでキャリアカウンセラーという仕事があることを知ったのです。私は元々、人と接することが好きなので、自分にあっている仕事なのではないか、キャリアカウンセラーなら、今までの仕事の経験が生かせるのではないかと思い、興味を持ちました。
いろいろと調べていくうちに、リカレントと出会い、入学を決めCDA資格を取得。その後、リカレントでEAP講座を開講することを知り、1期生として申し込みをしました。
前職では、メンタル不調者が多かったこと、キャリアで悩みながらメンタル不調で立ち直れない人を何人も見てきました。キャリアカウンセリングにおいては、メンタル部分はリファーが前提である中で、キャリアとメンタルの両面から、何か少しでも悩みを解決するお手伝いができないかと考えたからです。

▲EMCA(EAPメンタルヘルスカウンセリング協会)の総会の後の懇親会。仲間との再会や情報交換などが楽しみ。

CDA資格とeMC資格を活かして
大学のキャリアアドバイザーへ
eMC資格を取得後は、CDA資格とeMC資格の二つの資格を活かし、神奈川県内の私立大学で学生に対する就職支援を行っています。 現在、リカレントの卒業生を中心に構成された支援チームには、約27名が在籍し、そのメンバーが時期に応じ、ローテーションを組んで学生への支援を行っています。
チームメンバーにリカレントの出身者が多いということもあり、お互いが励みになって、日々成長を感じています。
就職支援を行っていると、いろいろな学生に出会います。就職活動がなかなかうまくいかず、体調や精神面で不安定になっている人、鬱状態になっている人、また、発達障害をお持ちの方からの相談も受けました。
私はCDA資格を取得後、eMC資格を取得しましたが、キャリアだけを学んでいた時よりも、メンタルを学んでからの方が、カウンセリングの幅が広がっていると思います。
また、カウンセリングの中でメンタル不調がある方かどうかもわかるようになりました。
就職活動中は健全な方でも、メンタルが不安定になりがちです。EAP講座でメンタル面での知識やメンタル不調者に対して行うカウンセリングスキルを習得してよかったと思います。

▲百貨店に勤務したキャリア、大学での就職支援の経験を活かし、早期にメンタル不調を発見する仕組みを作りたい。

早期にメンタル不調を
発見できる仕組みを作りたい
この仕事をしていて嬉しいのは、担当している学生が『就職が決まりました』と輝いた目で報告に来てくれることです。喜びを分かち会える時、本当にこの仕事を選んで良かったと思います。特になかなか就職が決まらず、精神的にも不安定になり、ストレスで体調も悪くなっていた学生が、内定というゴールを迎えた時は、感動して私も涙が出ました。根気強く寄り添い、伴走してよかったと胸が熱くなりました。
将来は、学生だけではなく、企業で働く人達に対しても、メンタル不調に陥る全段階での予防対策を支援したいと思っています。早期にメンタル不調を発見できる仕組みを作っていきたいと思います。

EAPメンタルヘルスカウンセラーの需要は
ますます高まると思います

専業主婦からの転身

EAPメンタルヘルスカウンセラー
鈴木 貴美子 さん
結婚を機に退職したのですが、高校時代に人間関係で悩んだり、サービス残業や休日出勤、ノルマなどの過酷な労働環境で苦労した経験から、自分の体験を活かし、人の悩みを手助けする仕事に就きたいと思ってました。
情報を集めるうちに、心理・メンタルヘルスの分野で注目を集めるEAPの存在を知り、リカレントに入学。EAPメンタルヘルスカウンセラーの資格を取得しました。
リカレントでは、心理学の知識に加え、カウンセリングなど、現場さながらの実践的な内容が豊富。様々な職種の方との出会いも豊富で授業に通うのが楽しみだったのが印象的です。
卒業後は、IT企業の人事部へ就職。社員を対象にメンタルヘルスに関するセミナーを定期的に開催するなど、EAPの普及に取り組んでいます。EAPを仕事にしたことで、現代社会におけるEAPの役割はますます大きくなると実感しています。
EAPは短期で結果を出せるのが魅力。相談者の気持ちに寄り添うことでメンタル不調で悩む人を一人でも少なくするのが目標です。心理を仕事にするなら、需要が高まっているEAPメンタルヘルスカウンセラーを目指すのが有利だと思います。

EAPメンタルヘルスカウンセラーとして
あきらめている人を応援したい

派遣会社勤務

EAPメンタルヘルスカウンセラー
石川 梨奈 さん
私は派遣会社でコーディネーター業務に従事しています。仕事の中で、たくさんの派遣スタッフをサポートしていますが、「仕事をやめたい」「行きたくない」などの相談を受けることが多く、突然やめてしまう方やストレスやメンタル不調が要因で身体症状が出ている方に対して、どのように接すればよいかを模索している時に、リカレントに出会いました。
授業はとても楽しく、先生やクラスメイトに恵まれ、スクールに通うのが楽しみでした。毎日の仕事では、授業で学んだポイントを意識することで、派遣スタッフとのよりよい信頼関係を築くことができようになりました。これからも心のケアができるコーディネーターとして学んだことを活かしていきたいです。
将来は、カウンセリングを行いながら、悩んでいる人が一歩を踏む出せる社会づくりにも貢献していきたいと思います。

EAPを学んでいることが注目され
在学中に就職が決まりました!

元エンターテインメント会社勤務

EAPメンタルヘルスカウンセラー
小山 伸江 さん
前職は、エンターテインメント会社の店舗開発事業部で、飲食事業の店舗責任者として運営を行っていました。この講座を学んでみようと思ったのは、メンタル不調に悩む人が身近にいた経験から、メンタルヘルスについての知識が、この先仕事をしていく上で必ず役に立ち、心の在り方についての理解を深める必要性を強く感じたからです。
また、学んでいる中で、自分自身についての気付きも多くあり、その変化も日々実感しています。そして、学んだことを仕事に活かしたいと考え、スクールに通いながら就職活動もスタート。EAPを学んでいることが注目され、ヨガやピラティスの事業を展開している会社の新規事業を行う部署に採用されました。現在は企業に向けたメンタルのプログラムを構築しています。
皆さんもこうなったらいいなと思うビジョンをEAPを学んでぜひ実現してください。

スタッフのメンタルケアのために
EAPを学ぶことを決意

ドルフィン株式会社 総務部責任者

EAPメンタルヘルスカウンセラー
亀山 絹美 さん
私は岐阜県でスポーツを通じて、健康及び地域活性化事業などを展開しているドルフィン株式会社にて、総務責任者として勤務をしています。EAPを学ぼうと思ったのは、メンタル不調を訴えるスタッフに対して、少しでも心の支えになりたいと思ったからです。
人柄もよく、明るく元気に毎日お客様に尽くしている若く優秀なスタッフが、ある日突然メンタル不調を訴える。がんばりすぎて心や身体の限界を超えても気付けなかったり、弱音を吐くことができなかったりしたためだとも思います。
そんな不調を訴えるスタッフが1日でも早く健康を取り戻して、また元気に毎日の仕事に励めるような手助けをするには、専門的な勉強が必要だと思い、リカレントでEAPを学ぶことにしました。

▲「リカレントでは、一緒に学ぶ仲間との出会いもあり、通うのが楽しみにもなりました」

EAPの学びが新たな変化を起こす
自分や仕事の質も変えてくれた
リカレントで学ぶ前は、メンタル不調をきたしたスタッフに対してどう接していいかわからず、ひとり苦悩した時期もありました。しかしリカレントでEAPを学んでからは、大きな変化が起きました。ちょうどEAPの実践コースに通っていた時に、とある新入社員がメンタル不調を訴えてきたことがあったのです。
今まではこういった時には、「こうした方がいいよ」といったアドバイスを中心に話をしていたのですが、授業で習ったように、まずは相手の話をしっかり聴き、気持ちを受け止めることに意識を集中したところ、「優しく話を聴いてくださったので、安心して心の内を全部話すことができました」と感謝されたときには、嬉しくて思わず感涙してしまいました。
社内では立場上、メンタル不調のスタッフの対応だけではなく、経営者へ意見を述べることもあります。EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC資格)取得後は、経営者への職場改善の提案を、自信をもって行えたり、職場のメンタルヘルスの様々な問題にも今まで以上に取り組めたりできるようになりました。
それだけではなく、スタッフの接客待遇マナーやコミュニケーションの研修にもリカレントで学んだエッセンスが活用できていて、指導者としての幅も広がったと実感しています。

▲ドルフィン株式会社にて。
「笑い文字」で描いた感謝のメッセージを毎月スタッフの給与明細書に添えているという亀山さん

最近では、地域活性化事業の一貫として、『笑い文字』の講座を開催し、地域の高齢者や親子の方々に喜んでいただいています。
元々、人前に出て話をするのが好きな方ではなく、人見知りの強い私が、こんなふうに講座を開催して、ファシリテーター役を積極的に楽しめるようになるなんて、EAPを学ぶ前は考えられなかったことです。
今後は、弊社のスイミングスクールに通うお子様の心の成長のために、保護者の方々を巻き込んで行う親子参加型のメンタルヘルスセミナーを開催したいと考えています。
それから、これは私事ですが自分の子どもとの関係もEAPを学んだことで、とても良い方向に向いているのがすごく嬉しいです。気がついたら子どもの方から話をしてくれるようになるなど、EAPを学んでいろいろな変化が起きました。学んで本当によかったと思います。これからもEAPで学んだことを活かして、何か新しい挑戦をしていきたいと思います。

ゼロからのスタートで資格を取得
現在は独立しキャリアチェンジを実現

前職:IT系企業 営業部勤務
現在:一般社団法人セルフキャリアデザイン協会
代表理事

EAPメンタルヘルスカウンセラー
小野 勝弘 さん
前職ではIT系企業に所属し、営業や事業企画などを行っていました。仕事の中で、どうやったら企業の役員レベルの方々の気持ちを動かせるかと考えていた時に、リカレントのWEBサイトを見つけました。リカレントのサイトはわかりやすく、EAPやメンタルヘルスの学びにとても興味を持ちました。
そして私が住んでいる横浜にもリカレントの校舎があったことも決め手となり、仕事を続けながら、EAPを学ぶことに決めました。学んでみて私が大きな変化を感じたのは、まず、仕事における人との接客や対面の仕方が変わったことです。
今までは相手の目を見て対話をするのがどちらかというと苦手な方でした。
授業では人の話を聴く傾聴のトレーニングやロールプレイング、ディスカッションなど様々な実践スキルを習得する場があります。この学びが接客や対面の仕方などに変化をもたらすことにもつながったのかと思います。
人との付き合い方や対人関係が変わっていくと、交流関係や人脈も広がっていきます。このスキルは今もとても役に立っています。

EAP講座ではメンタルヘルスの分野だけではなく産業保健の分野も学習できます。企業と新たに関係を築くためにも必要な知識となるので、学べてよかったです。

eMCとキャリアコンサルタントの資格が
新しいチャンスを広げていく
リカレントに通っている当時はゼロベースで、EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC資格)をどのように仕事に活かしていくかを授業に通いながら考えていたのですが、ちょうどその頃、国家資格になったばかりの「キャリアコンサルタント」の資格の取得にも興味を持ちました。
「キャリアコンサルタント」という入り口もあった方が、EAPやメンタルヘルスの知識やスキルも活かしやすいのではないかと思いました。そして「eMC資格」の取得と同時並行で、リカレントで「キャリアコンサルタント」の資格取得も目指すことにしました。現在は「eMC資格」と「キャリアコンサルタント」のダブルライセンスを取得していますが、この選択は正解だったと思います。
資格取得後は、ホワイト企業マークの推進を行っている団体の代表の理念に共感し、私も一緒にホワイト企業マークの推進を行うことになりました。安全衛生優良企業の水準を満たすと、ホワイト企業の証として、ホワイト企業マークを取得できます。安全と健康が求められる時代に選ばれる企業となる最善の方法です。
安全衛生優良企業公表制度には、過重労働分野やメンタルヘルスの分野があるのですが、「eMC資格」と「キャリアコンサルタント」の両方の資格を取得していることで、企業にも安心してもらえますし、資格を取得しているからこそ、話にも説得力も加わってきます。

▲セミナーでの小野さんの講演の様子。
140人以上の参加者が熱心に耳を傾ける。

また、EAPメンタルヘルスカウンセリング協会が主催するプレミアムセミナーでは、「ホワイト企業の証、ホワイト企業マークとは」というタイトルで140人以上の前で登壇する機会や、パネルディスカッションにもコメンテーターとして登壇する機会をいただきました。
そして現在は、リカレントで出会った仲間と、セルフキャリアデザイン協会を立ち上げ、労働環境向上のための制度推進普及活動支援を行っています。リカレントでEAPを学んだことがきっかけとなり、大きく世界が開けています。
企業のホワイト化、健康経営、人事労務は今後の会社経営には欠かせない重要な領域です。これからもこの二つの資格を活かして日本の社会に貢献をしたいと思います。

EAPのスキルで
若者のこころを支援したい

前職:文具を扱う企業にて販売職、人事総務部などに勤務
現在:公共職業安定所 求職者專門相談員


福島 応治 さん
前職は文具を扱う企業で会社員として勤務していました。販売職を経験してから人事総務へ異動になり、従業員の様々なサポートをしていたのですが、体調を崩して休職。そんな経験からいつか働く方の支援をしたいと思っていました。そんな時、リカレントのキャリアコンサルタントを養成する講座の存在を知り、退職して受講。資格の取得を目指して勉強中の身だったのですが、たまたまハローワークの求人が出ていて、応募したら採用に。リカレントで在学中に、企業の人事からキャリアコンサルタントへ転身できました。人事での経歴に加え、リカレントで資格取得のための学習をしていることが、評価されたのではないかと思います。そして今、7年目を迎えています。
職場では若年者の就職支援を行っていますが、なんといっても若い人達の支援が対象なので、 将来について一緒に考えることはとてもやりがいがあり、楽しいです。しかし、夢あふれる学生だけではありません。就職がうまく行かず落ち込んでしまい、精神科への通院が必要になる方もいます。若者の支援をするには、こころを支えないと寄り添った支援ができないと感じていました。そして、現場でもまさにそういった支援が求められていたのです。相談者がより良い方向に進むための最善の支援をしたいという思いから、プラスαのスキルとしてEAPの講座を受講しました。

▲EAPの知識やスキルを、キャリアコンサルティングの仕事にもフル活用している福島さん

自分自身を受け入れてもらうことから
支援は始まる
相談に訪れる若者は、メンタルが弱くてなかなか一歩が踏み出せない方が多いです。一方で、早期離職を迷っている方が来たときは、どうしたら踏みとどまれるのか、使える資源はないかと必死で考えたり、面談を通じて自己肯定感を支えたり、『辞めないための支援』もEAP講座で学んだカウンセリングのノウハウが活かせていると実感します。
若年層の支援では、その方自身が自分で考えて行動に移せるようになる、というものを一番に心がけています。こちらが指示的にこうしなさい、という対応もあるかもしれませんが、この先、社会人としての長いキャリアの中で立ち止まったり、壁にぶち当たることもあると思います。その時に自分で考えて動ける、そんな人になってほしい。それを就職活動を通じて身につけてほしいと思っています。
私にとっての『支援』とは、その人が生き生きするための自分に気づいてもらうこと。自分で考えて、特長や価値観、自分自身というものに気づいてもらう、本当の自分を押し込めている人には出してもらう。一人でできなければ、一緒に整理する。丁寧に向き合うことで、『自分ってこういうところがあるんだ』と気いてもらうのが目標です。本人の納得度や自信が上がれば、それを足がかりにして前に進みやすくなるんです。

▲「いきいきできる自分は何なのかに気付いてもらいたい」

よりよい支援をするために
知識や経験を重ねること
今はEAPメンタルヘルスカウンセラー資格保持者として、EAPメンタルヘルスカウンセリング協会に所属し、資格試験のクライアント(相談者)役をやっています。どんな対応なら「カウンセリングを受けてよかった」と思ってもらえるのか。そういったカウンセラーとしてのあり方の確認ができることも大いに勉強になります。新しい発見や学びをし、貴重な機会になっていますので、今後も続けたいと思っています。
私は「支援をさせてもらっている」と考えています。だからこそ、少しでもその人の役に立ちたい、一年前よりも半年前よりも知識や経験を積み、目の前の人に向き合うことを大切にしたいと思っています。

カウンセリングで
患者さんや働いている方の力に

クリニック勤務 看護師


小堀 美智子 さん
私は看護師として、クリニックでの外来や在宅医療に従事しています。元々、人を手助けすることが好きで、親戚に仲の良い看護師のお姉さんがいたこともあり、看護師になりました。
社会人になって4年目くらいまでは、対人関係で悩むことが多かったです。もっとうまく生きられるようになりたいと思っていた頃、先輩に連れられて行った社会人サークルで認知行動療法に触れる機会がありました。それにとても助けられ、その後は対人関係で困ることが減り、とても生きやすくなったのです。
なぜ、これほど自分が変われたのかを純粋に知りたいと思い、また、今後は自分がそのような変化を施す側になりたいと思うようになりました。そこから働いている方へのカウンセリングに興味をもち、リカレントでEAPメンタルヘルスカウンセラーを目指して学習をスタートしました。

▲各地区を駆け回り、地域の人々の健康と笑顔を支えています。

『聴く力』を活かして
相手の価値観を深く理解する
リカレントでのカウンセリングの学びは、受動的に聴く傾聴のスキルの習得だけではなく反応力・質問力といった、能動的に聴く力が身につくと感じました。患者さんにヒアリングをするときに『聴く力』があることで、得られる情報量や患者さんとの信頼関係の構築度合いは大きく変わってくると思います。
看護師は、医学的に根拠があるとはいえ、「ああしたほうがいい」「こうしなさい」と一方的な指示や過剰なお世話をしてしまうことがあります。しかしそれは、自分の価値観からくる意見です。患者さんが大切にしている価値観や生き方をしっかりと聴いて、その方にあったやり方を専門的な立場から考えることが重要だと思っています。
また、患者さんだけでなく、スタッフやドクターとのやり取りでも効果がありました。リカレントでのカウンセリングの学びを通して、相手の立場になって考え、視野を広げて多角的に物事を理解しようとする習慣がついたように感じています。そのおかげで人との関係がよくなったり、仕事もしやすくなった気がしています。

▲週1回の在宅診療の他、内科・小児科・皮膚科・心療内科の外来の診療補助と、薬の管理や患者さんへの説明もします

看護師としてだけでなく、カウンセラーとしても
人の手助けをするためにCEAP-Iの取得を目指す
私は看護師としてだけではなく、幅広く色々なことをやっていきたいと思っています。保健師としても活躍したい。また、これからさらに経験を積み、カウンセラーとして生きにくさを感じている人の手助けもしたいと考えながら仕事をしています。
そのためには、色々な人と接したり、色々な経験をして力をつけることが必要だと思います。それに向けて、できることはトコトンやりたい。こういった思いから、CEAP-I(国際EAPコンサルタント)の資格を取得することに決めました。
自分には『働く人々をもっともっと元気にしたい』『働く人々がもっと働きやすくなるといいな』という漠然とした思いが胸にあります。それを実現するためにもCEAP-Iの取得を目指したいと考えています。

企業の総務経理部門で18年間働いた経験が
EAPコンサルティングに役立った

前職:航空会社 総務経理部門勤務
現職:Studio Cura(ステューディオ クーラ)代表


加藤 賀都子 さん
私は父子家庭で育ち、生活のことは全部一人でやる、という自立した子供だったと思います。そのせいか、10歳の頃には「40歳になったら独立する」と決めていました。
福岡の短大を卒業後、地元の中小企業に就職。24歳の時に父が亡くなったのを機に上京し、ガルーダインドネシア航空に入社しました。目標は40歳での独立。そのために総務経理部門で18年間バリバリと働きました。
現在は独立し、心理カウンセラーとEAPコンサルタントをしていますが、航空会社で働いたビジネス経験がとても役に立っています。

▲「カウンセリングの間はメモを取らず、“今、ここ”Now and hereに意識を注いでお話を聴きます」

カウンセリングを学んだきっかけはスヌーピーのコミック
在職中から実務経験を積む
好きだったスヌーピーのコミックに「心理相談室」のシーンがあり、人の悩みを聴く仕事に興味を持ちました。そこから思い切ってカウンセリングの勉強を開始。上司にそのことを伝えると、「いいじゃない、社内でもやりなよ」と言ってもらえたため、ランチタイムに女子社員の話を聞いたり、休職中の従業員を復帰させるためにカウンセリングをしたり、様々な人の話を聞いて実務経験を積みました。
そして自分への約束通り、航空会社を退職し「Studio Cura(癒しの部屋という意味)」の屋号で開業。自分で営業したことは一度もなく、友達の紹介でどんどんクライアントが増えていきました。
そしてスキルアップを目指し、リカレントではEAPメンタルヘルスカウンセラー資格とEAPコンサルティングのスキルも習得。さらに国家資格キャリアコンサルタントも取得しました。学んだスキルや資格は仕事に活かしています。

▲「心理カウンセラーという職業が大好き」という加藤さん。

クライアントが自分の思い描いたところへ行けるのを
見届けたい
私のカウンセリングは1回2時間、1日1人しか受けません。開業時からこのスタイルを貫いています。それはクライアントは気持ちの変動がある方もいて、約束の時間がずれてしまうことがよくあります。つらい気持ちに合わせたいため、どんな変更にも対応できるようにしています。
2時間はたわいもないおしゃべりも含めて、ゆったりとお話を聴きます。「頑張って来てよかった」と思える終わり方をしたいので、カウンセリングだけではなく対話を楽しんでもらえるようにしています。 私は、クライアントがどんな状態であっても思い描く「こうなりたい自分」になるまで絶対にサポートしていきたいと思っています。
そのために、とことん質問をして、考えてもらって心の奥にあるものを話してもらう。そして、クライアントが表面では気づいていないことに気づいてもらいます。クライアントから出てきたことを付箋に書いて、テーブルに並べていくイメージです。その中から気になるものだけを集めてもう一度並べてみると、ほとんどを捨てられてしまうのです。このプロセスで、本当に大切なものが何かわかり、「自分はそうなのか」と気づきを得ることができます。
支援の理想は、私という存在を忘れてもらうこと。カウンセラーのことが頭にあるのは調子のよくないときです。すごく悩んだ時だけ思い出してもらえる、そんな存在でありたいです。

従業員が悩んだ時に
話を聴く仕組みをつくりたい

前職:食品メーカー技術職
現在:(株)ウェザーニュース 人事部


伊藤 望夏さん さん
リカレントでEAPを学ぶことに決めたのは、食品メーカーの技術職だった時。食品メーカーでは製造ラインや品質の分析など、「ものづくり」の仕事を担当していました。
上司や同僚など周囲の環境はよく、仕事も好きで恵まれていたのですが、働き始めて2年目くらいから、自分は何のために働いているのか、ぼんやりしてきたんです。
このモヤモヤとした気持ちを抱えるのが限界になった時に、職場のメンター的な立場の方に思い切って相談したのです。自分の思いを声に出してはじめて、自分が何に悩んでいるのかわかり、心が軽くなる感覚を得られました。自分の茫洋とした思いも人に話して聞いてもらうと、段々と悩みの輪郭が見えてきて、自分を知ることができるということがわかりました。この経験が転機となり、社内にこのような組織や仕組みがあるといいのではないかと考え、リカレントでEAPを学ぶことにしました。
リカレントで講義の授業を受け、カウンセリングのロールプレイングを行う中で、自分の幅が広がったというか、自分自身への理解がすごく深まりました。人に話を聴いてもらうことで、こんなにも自分を捉えなおすことができるんだって思いました。またカウンセラーになるための練習だけではなく、クライエントとしても学べる時間になったのは私の財産となりました。

▲「一人ひとりの従業員がリフレッシュできて、部署間のつながりも増えていくようなイベントも企画しています」

ウェザーニュースの人事部へ転職
内部EAPの活動もスタート
私がリカレントで学ぼうと行動を起こしたのは、従業員がモヤモヤを抱えた時に、話を聴くシステムが社内にあったらと思いついたからです。
でも、当時の技術職という仕事の延長線上では、その思いは活かしづらいと考えて、転職を決心。募集要項に記されていた「人事制度の設計」に魅力を感じ、 (株)ウェザーニュースの人事部に入社しました。
そして今、衛生委員として相談業務を請け負いながら、人の心の健康と身体の健康を守っていくことを目的とした組織を運営する内部EAPとしての活動も行っています。
私達はこの組織を「Pit in Spot」と呼んでいます。F1でいう「ピットイン」です。「ちょっと相談してみよう」「ちょっと休職しよう」いうのを「ちょっとPit in Spot に入ろうか」的な言い方をします。言い換えることで、相談や休職の心理的ハードルが下がるというか、ネガティブ色が薄まる感じが気に入っています。

▲EMCA総会の後の懇親会でのひとコマ。 様々なバックボーンを持つ方とつながりを持てるのも嬉しい。

よりよい支援をするために
知識や経験を重ねること
今はEAPメンタルヘルスカウンセラー資格保持者として、EAPメンタルヘルスカウンセリング協会に所属し、資格試験のクライアント(相談者)役をやっています。どんな対応なら「カウンセリングを受けてよかった」と思ってもらえるのか。そういったカウンセラーとしてのあり方の確認ができることも大いに勉強になります。新しい発見や学びをし、貴重な機会になっていますので、今後も続けたいと思っています。
私は「支援をさせてもらっている」と考えています。だからこそ、少しでもその人の役に立ちたい、一年前よりも半年前よりも知識や経験を積み、目の前の人に向き合うことを大切にしたいと思っています。