0120-67-2048

大阪府スキルアップ支援制度

「キャリア」とは何か?

「キャリアコンサルタント」が対象とするのは、相談者の「キャリア」です。 では、この「キャリア」とは何を指すのでしょう? キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングでは、その方の「人生そのもの」を「キャリア」として位置づけています。仕事や経歴、経験だけではありません。家族とどう過ごしたいのか、どのくらい収入を得たいのか、人間関係をどう構築したいのか、余暇活動は何を重視しているのか…、そうした生き方や生きがいなども含めたすべてが「キャリア」なのです。 働く人々の価値観が多様化している中、「自分らしい生き方」についての考えも個人によって異なってきています。就職や転職、今後の働き方などを考えるにあたり、「どう働くか」という問題と「どう生きるか」という問題は切り離せないものです。そして、キャリアの設計を通して、その方らしい働き方や生き方をサポートするスペシャリストとして、ニーズが急増しているのが、「キャリアコンサルタント」なのです。

キャリアコンサルタントの資格を取得するには?

キャリアコンサルタント資格は国家資格です。「キャリアコンサルタント」になるためには、「キャリアコンサルタント試験」に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することが必要となります。 キャリアコンサルティングの実務経験が3年以上ある方は、受験資格が得られます。実務経験の期間を満たしていない方や、初心者の方が受験資格を得るには、厚生労働大臣が認定する講習の課程の修了が必要です。 試験は2つの登録試験機関で年3回実施されていますので、講習の受講期間やお仕事の都合などに合わせて、受験時期を選ぶことができます。

就職・転職だけではない。ますます広がりを見せる活躍の場!

キャリアコンサルティング、キャリアカウンセリングといえば、就職や転職のときにお世話になるものと思っている方も多いかもしれません。 これまでお話してきたように、「その方らしい働き方・生き方」をサポートするのが、キャリアコンサルタントの仕事です。就職や転職のサポートはだけではありません。多彩なフィールドへと活躍の場は大きく広がっているのです。それではキャリアコンサルタントの活躍の場を紹介します。

1. 高校や大学などの教育機関

就職を控えた学生に対して、これからどう生きていきたいのか、そのためにはどんな仕事を選ぶのか、というキャリア設計をサポートしていきます。就職カウンセラーという立場だけではなく、学生が自らのキャリアを考えるきっかけとなる各種セミナーの講師として活躍するキャリアコンサルタントの方もいます。 学生の相談への対応に加え、様々なセミナーを企画したり、面接指導や応募書類作成を支援したりと、業務の幅も広がっています。さらに、近年ではキャリア教育に力を入れる中学校も増えており、教育機関でのニーズはますます高まっています。

2. 人材派遣・人材紹介会社

人材派遣会社や人材紹介会社に勤めるキャリアコンサルタントの方も多く、ニーズが急増しています。20代~40代の転職希望者に対して、これまで仕事をしてきたことを振り返り、次の仕事にどうつなげるか、どんな働き方をしたいのかなどの相談に対応し、その方にとって最適な転職をサポートします。カウンセラーやコーディネーターとしてはもちろん、営業やスタッフのフォローなどの業務にも、キャリアコンサルタント資格を活かすことができます。

3. ハローワークやジョブカフェなどの公共機関

社会人の求人活動を行うのが、ハローワークやジョブカフェなどの公共機関で勤務するキャリアコンサルタントです。若年層から中高年まで、幅広い年齢層の方を対象としています。求人紹介や転職カウンセリングに加え、履歴書作成のサポートや面接指導を行う方も多いです。公共機関で開催する就職や転職に関するセミナー講師を務める方もいます。地域の方々の働き方・生き方をサポートする中で、地域に貢献できることが大きなやりがいとなるでしょう。

4. 企業内でのコンサルティング、組織のマネジメント

就職や転職に関連する機関だけが、キャリアコンサルタントの活躍の場ではありません。企業内で資格を活かす方もいます。例えば、キャリア形成に関する研修を企画・実施したり、人事採用や評価制度に専門知識を反映させるなど、自社で働く人々の働き方・生き方をサポートすることができます。さらに、組織内での部下育成や円滑なマネジメント、キャリア形成支援、キャリアに関する悩み相談などにも活用できることも、大きな特徴です。こうした背景から、企業内で活かすために資格を取得する人も増えています。

5. 研修講師・人事部門のアウトソーシング

働き方改革関連法が本格施行されてから3年近く経過し、キャリア形成やキャリア支援に力を入れる企業が増えています。企業内のマネジメント研修やモチベーション研修、営業研修など専門知識を持つスペシャリストに委託する企業も多くなってきました。ハローワークやジョブカフェ、学校などでも、就職や転職に関するセミナーをスペシャリストに委託する傾向が見られます。さらに、採用などの人事部門の業務をアウトソーシングする企業もあり、こうした場がキャリアコンサルタントの活躍の場ともなっています。

6. 女性や中高年を中心とした退職者の再就職活動

退職後のセカンドキャリアをどうするか、ということも、キャリアコンサルタントがサポートできる領域です。定年退職した方の再就職や、これから定年を迎える方々の再就職を見据えたキャリア形成などを支援していきます。女性のさらなる活躍が期待される今、出産や育児などで仕事を離れた女性の方を支援することも大きな課題となっています。超高齢社会、女性の社会進出など社会の抱える問題を解決する一端を担うことができることが、やりがいとなります。 いかがですか。キャリアコンサルタントの活躍の場は、思っている以上に広いものだったのではないでしょうか。「働き方」に関心が集まっている今、キャリアコンサルタントの知識やスキルを活かせる場は、ますます広がっていくと期待されています。

メンタル面のサポートも急務に

活躍中のキャリアコンサルタントの方から多く聞かれる声が、「最近、相談者の中に、メンタル的な不調を抱えている方が増えてきている」ということ。思うように就職が決まらず、心が不安定になっている方、職場での人間関係や業務内容などで問題を抱え、メンタル面での不調を訴える方、転職を考える方などもいらっしゃいます。また、メンタル不調が要因で、休職や離職につながるケースも珍しくありません。 こうした中、ニーズが急増しているのが、「キャリア」と「メンタル」両方の専門的な知識とスキルで、相談者を支援することができる人材です。キャリアコンサルタントの専門性に加え、「メンタル」領域の専門性を身につけたいと考える方も増えています。 国家資格キャリアコンサルタントに加えて取得している人が増えてきているのが、「EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)資格」です。EAPとはEmployee Assistance Program(従業員支援プログラム)の略で「働く人のメンタルヘルスケア」のことです。「EAPメンタルヘルスカウンセラー」は、メンタル不調者へのカウンセリングだけではなく、不調者の周りの環境や組織にも働きかけを行い、根本的な解決を目指します。メンタルヘルスケアに必要な知識やスキルをトータルで身につけているといえます。 キャリアコンサルタントに加え、「EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)資格」を取得することで、メンタルヘルスまでを考慮したサポートができるようになるのが、大きなメリットといえるでしょう。

お電話でのお申込み

「個別ガイダンス」のご予約は下記の電話番号よりお申し込みください。

インターネットでのお申込み

「個別ガイダンス」のご予約は下のボタンからもお申し込みできます。また、オンラインでも参加できる「国家資格説明会」や「授業体験セミナー」でもご相談を受け付けています。下のボタンからお申し込みください。