「売る」仕事から「作る」仕事へ

リカレントを卒業後、リフォーム専門会社に入社し5年。

「まったく新しいものを作るよりも、今ある不安を取り除き住みやすい空間に変えていくリフォームに魅力を感じました」

岸さんはインテリアコーディネーターとして、設計からプランニング、ディスプレイまでを一手に手掛けています。

「小さな会社なので、何でも自由にやらせてもらえることはやりがいもあるし楽しい」

自分のペースで仕事ができるようになりました、と笑顔で話します。

授業でお客様とのコミュニケーションを学ぶ

岸さんの作品

リカレント在学中に「公開プレゼンテーション」で岸さんが最優秀賞を受賞した作品。お客様に長く手元に置いていただけるように保管しやすい本の形のプレゼンボードを制作しました。

「この仕事で一番大事なのは、ヒアリングなんです。リフォームの依頼で、お客さまが求めているものをいかに深く理解するか。そのために何を聞かなければならないのか。ポイントを一つひとつ押さえることが必要です」

リカレントでは、実際にコーディネートプランを提案する授業があります。

「お客様との打ち合わせから、間取りを作りプレゼンするまでのプロセスを実践しました。その時の経験が現場で役立っています」

教科書を勉強すれば得られる知識よりも「お客さまと信頼関係を結ぶために重要なコミュニケーションの取り方を学べたことが大きい」と実感。年配のお客さまにも信頼されるパートナーでありたいと、日々自分の足や目で情報収集することを心掛けているそうです。

将来の夢に向かって

手探りで道を切り拓いてきた岸さん。

「迷うことばかりですけど、興味があることには動いてみないと気がすまない性格(笑)。何かしら携わってみることで自分が見えてくると思うんです。将来はフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートなど、大きな工事をしなくても暮らしを豊かに楽しむような教室を自宅で開けたらいいなと思っています」