一生涯続けるならやりがいを感じる仕事を

飲食店の店舗デザインを中心に、フリーランスのインテリアデザイナーとして活躍する久保寺さん。五反田にオープンした串焼き&ワインのお店は、スケルトンから手がけた店舗。スタイリッシュなガラス張りの外観と木のぬくもりを感じる落ち着いた空間がお客様からも好評です。

「以前から、レストランやバーで過ごす特別な時間に魅力を感じていました。そんな空間を生み出す側になりたい、と思ったのが転身のきっかけです」

前職は実業団のサッカー選手だった久保寺さん。結婚を機に雇用条件も良い営業職に就いたものの、一生涯続けるなら自分が本当にやりがいを感じる仕事をしたい、と強く思うようになったと言います。そして、たどり着いたのがインテリアデザイナーの仕事でした。

「未経験の業界で、何から始めればいいかも分からない。だから、まずは履歴書に書いてアピールできる資格が欲しかった」

仕事を続けながらリカレントに通い、インテリアの専門知識や製図のスキルを習得。インテリアコーディネーター資格にも合格しました。

「建材や人体寸法など、今の仕事の基盤となる知識を吸収しました」

ビジネスを成立させるための空間デザイン

久保寺さんが審査員として参加した公開プレゼンテーション

リカレント受講生による「公開プレゼンテーション」。リカレント卒業後、久保寺さんは審査員の一人として参加しました。プロの厳しい視点で講評を行い、後輩にエールを送りました。

インテリアデザイナーに転身して3年。今では、取引先との交渉から、デザイン、プランニング、施工後のアフターケアまでをこなします。
「店舗はビジネスをする場所。デザインだけでなく、その空間で売り上げを出すためのプランを考えます」

客単価から必要な客席数を割り出したり、オーナーと一緒に物件を回り立地などのアドバイスもします。心がけているのは、予算の中でプロとして広がりのある提案をすること。

「完成した店舗がオープンを迎える瞬間は最高です!お店が賑わっているのを見ると嬉しい。ビジネスとして成り立つことが大事ですから」

空間デザインでビジネスに貢献し、開業する店舗オーナーの夢を応援したい。久保寺さんの挑戦は、これからも続いていきます。