No20.2019年9月25日号

ノエルのメルマガ【No.20_2019年9月25日号】をお届けします

EAPカウンセラーノエルがこころの健やかをお届けします

皆さん、お元気ですか?
晴れ渡る空を眺めながら、空がずいぶんと青いな~、空が高いな~と感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この秋は、皆さんにとってどのような秋になるのでしょうか。

No.20は、そんな時期がら「○○の秋」をテーマにしたいと思います。
毎月10日と25日、EAPカウンセラーノエルがみなさんに「こころの健やか」をお届けしています。
好奇心旺盛なノエルが、みなさんに新しい興味や気づき、ちょっとした癒しを提供できたら嬉しいです。

作品名:秋の訪れ


EAPカウンセラー修行中のノエル。秋になると忙しいのです。なぜって秋は「悩める秋」「物思いの秋」だからです。本日、来談中のネコのクライエントさん、なにやらさびしそうな顔をしています…。どうしたのかニャ?

画:cinnabar

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秋はいい季節ですが
注意が必要です

私は秋が大好きですが、秋はいいところと、要注意なところの両面があります。

秋の涼しさに騙される

まず、夏の後なので体感的に涼しく感じます。
ただ、実は相対的に涼しいだけで、本当はとても暑いのです。
体感的な涼しさに騙されて、激しく動いたり、休息を減らしたりすると、体にはダメージが蓄積されます。
「夏と比べて涼しい…」これだけのことなので、「わあ、涼しい!!」と心躍らせてはいけません。

秋の寂しさが恋をさせる

もっといけないのは、無闇に恋をしがちになることです。
人類の祖先は熱帯で進化したと言われています。
夏に開放的になると言われるのは、本能的に夏が心地よいからです。
そのなかで涼しくなってく ると物悲しく感じます。
精神医学の用語にも愁訴という言葉があるように、秋には寂しくなりがちなのです。

寂しさを埋める最大の方法は恋をすること。
秋の寂しさが私たちを恋に走らせるのです。

ただ、色ごとにはトラブルがつきもの。
寂しさを埋めるための無闇な恋は危険以外の何物でもありません。

秋はいい季節ですが、心も体もいい調子を保つには、それなりの注意が必要かもしれませんネ。

【Profile】 杉山 崇 Takashi Sugiyama

神奈川大学人間科学部 教授、心理相談センター 所長臨床心理士、1級キャリアコンサルティング技能士

精神科、教育、福祉、産業など各領域の心理職を経て日本学術振興会特別研究員に。
神経(脳)活動・心理過程・社会的関係の相互作用を考慮したうつ病研究を行う。
「心理学で幸せを増やす」をテーマに教育研究および心理・キャリア相談に従事する一方でテレビや雑誌などメディアを通じた啓発活動の実績も多数。

杉山 崇 Twitter


秋のこころ

 秋と言えば…

9月も後半、台風が来たり、残暑がぶり返したりと、いろいろありますが、それでも一日一日とだんだんと秋めいてきましたよね。

これからますます過ごしやくなるこの季節、「秋といえば〇〇」

なんてよく言われますが、みなさんは秋といえば何を思い出しますか? 「〇〇の秋」で人が思い出すことの多くに

読書の秋・スポーツの秋・食欲の秋
芸術の秋・行楽の秋・収穫の秋

などがありますね。あなたは、どれが当てはまりますか?

 秋が好きな人

ところで、あなたは秋がお好きですか?

「秋が好き」という日本人は、「春が好き」という人の次に多い。

なるほど、わからなくない気がしますね。

春は厳しい冬の後、暖かくなって希望を感じさせたり、桜やいろいろな花も色鮮やかに咲き出して、心躍りますよね。
年度が切り替わることで、新しさにワクワクしたりもします。

一方で、秋は樹木が色づいていく季節の移り変わりがなんとも風情があり、紅葉や落ち葉など目にすると、心が落ち着く感じがします。

秋が好きな人は、やはりどこかしっとりと落ち着いていて、繊細だったり、控えめで物静かな性格の方が多いのではないでしょうか。

そんな意味では、もしかすると秋が好きな人は穏やかでこころ優しく、周りにいつも気遣いをして、ついストレスを溜めてしまう…なんてこともあるかもしれません。

 ■ 秋は心のピンチも

夏はギラギラの太陽のもと、開放的な気持ちになって、アクティブに過ごす人も多いですよね。暑いと暑さや不快感を吹き飛ばしたくなって刺激的なものが欲しくなる。

活動的に動き回っていた刺激的な夏が過ぎると、秋になって急に気が抜けたように脱力してしまう、夏の疲れが一気に出て気力が出ない、楽しかった夏が終わってしまったさびしさ…

そんなことから鬱々としてしまう人もいます。
秋になって気持ちが沈んでいる人、元気出ない…と感じている人、動くのがだるいなーと、こころも体も重たい人は、要注意。

秋に症状が出るウツを「秋うつ」といい、季節の変わり目に起こる季節的なうつ、「季節性障害:SeasonalAffectiveDisorder(SAD)」とも呼ばれます。

 こんなことありませんか

これから秋の深まりとともに、気温がだんだんと下がり、日が暮れるのもどんどん早くなっていきます。

秋風が爽やかで気持ちのいいな~と感じる日々から、木枯らしが寒いと感じるまでは、ビックリするほどアッという間です。

人は冷たい風を受けたり、身体が冷えると気持ちまで冷えていくものです。なんとなく孤独を感じたり、さびしさを感じるのです。

まだ17時なのに、もう薄暗い…1日がもう終わるの?
なんて、ビジネスマンにとっては、日々焦りの気持ちが高まったり、年末が見えてきて「今年もたいした成果が上がっていない」…などとネガティブな思考になったりもします。

夏の疲れが身体に出て、自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが乱れたりの不具合を起こし、体調が悪くなる、なんてことも少なくありません。

秋に、そんな経験をしたことはありませんか?

 だからこそ「〇〇の秋」を!

秋は、つい気持ちが暗くなりがちになって、油断すると鬱々とした気持ちや、体調不良になりやすい季節なのです。

だからこそ「○○の秋」があるのかも!

読書の秋
スポーツの秋
食欲の秋
芸術の秋
お出かけ(行楽)の秋
睡眠の秋

本を読んでいたら、外が早く暗くなろうが関係ありません。 入ってくる知識や興味深い物語に、いろいろなことを考える暇もありません。芸術にふれることも、そうですね。

ストレスの解消のためには運動やお出かけがとてもよいです。

美味しいものを食べると幸せを感じます。
しっかりと栄養を摂れば身体も温まり、活力が湧いてきます。

孤独やさびしさも、眠っている間は感じませんから。

ぜひ、この秋は今まで以上に積極的に「○○の秋」をしましょう!


From 精神科Dr.
秋について思うこと

夏の暑さも去って、気温も下がり始めましたね。
こんな季節の変わり目を、皆さんはどのように感じていますか?

暑い夏がやっと終わって、過ごしやすく晴々とした秋空に心地よさを感じていますか?
それとももう10月が迫り、いつの間にか今年も残り少なくなったと、秋風をさびしく感じていますか? いかがでしょう?

同じ季節を過ごしていても、感想が真逆になることってありますよね。
不思議ですね。

物事をポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるか、それぞれの考え方のクセが出るところではあります。

それから、気分の良し悪し、つまりは感情のあり方によっても、見方はがらりと変わるもの。

あるいは現実的な心配や問題があると、その事に引きずられるように、気分が引っ張られ、秋空が物悲しく恨めしく見えてしまうことだってあるでしょう。

できるだけ不快な感情より、心地よい感情に留まっていたいものですけれど、人が生きてゆくのに、そうも言っていられません。
常に心地よい感情だけ持っているわけにはいきませんよね。

物悲しく感じられる秋空も、儚げに散り積もる落ち葉も、形容詞は自分の感性が付け加えたもの。

その時々の自分の気持ちにピッタリであるなら、そのネガティブな感情も自分のものとして、しっかり味わってみてはいかがでしょうか?

気分も、季節も、また移り変わってゆくものですから。

お答えするのは
【ノエルふぁーむ かかりつけ医】
Dr.Satake
精神科医・臨床心理士・日本医師会産業医


自分のことどれくらいわかっていますか

自分とは、さてどのような人間でしょうか。

自分のことは自分が一番よく知っている、そう思っている人が大多数です。

ところが、自分の思考や行動パターンを形作ってきた要因、自分が抱いている人生観や価値観、内面にあるこころの傷や揺れ動く感情など、自分を十分に理解しきれていないことも往々にしてあるものです。

自分自身を深く見つめ、理解し、自分を受け入れるというのは、実に難しいことなのです。

自分ってどんな人間なのだろう?

「Who am I? TEST 」という、自分自身を問うことを通じて、自分自身をどれくらい理解しているか考察してみる心理テストがあります。
以下のように、「私は・・・・・」に続けて自分のことを思いつくままに自由に記述していくものです。

 1)私は・・・・・・・・・・・・・。
2)私は・・・・・・・・・・・・・。
4)私は・・・・・・・・・・・・・。
5)私は・・・・・・・・・・・・・。
6)私は・・・・・・・・・・・・・。
7)私は・・・・・・・・・・・・・。
8)私は・・・・・・・・・・・・・。
9)私は・・・・・・・・・・・・・。
10)私は・・・・・・・・・・・・・。

→ これを20)まで繰り返します。

ぜひ、紙に書いてみてください。

「私は・・・」どういう人間だろうと自分に問いかけてみてください。
どのような言葉が続いていくでしょうか?

自分が自分をどう見ているか、「自己概念」というものが、書かれたことから見えてきます。

外面的なこと(見た目や社会的立場などの外面的にわかる事実)と、こころの内面的なこと(自己評価や性格、対人関係など)のどちらが多く書かれたでしょうか?

感情はどうですか?

①ポジティブな感情
②ネガティブな感情
③感情がはっきりしない
④ポジティブ・ネガティブの両方が出ている

のどれが多く書かれたでしょうか。

そして、全体を見て、客観的に見て、「自分とはどんな人間である」と思ったでしょうか。

カウンセラーに必須なのが深い自己理解

カウンセリングは相談にやってきたクラエントが自らを語ることで、状況や気持ちを整理し、自分自身を理解し、そこから問題や悩みを解決していくことをお手伝いするものです。

カウンセラーは人のこころを扱い、サポートしていくのですから、まず何よりも先に、カウンセラーが自分自身を理解している必要があるのです。

カウンセラーも一人の人間として、自分自身を見つめなおし、深く理解することで、クライエントのつらさや苦しさ、傷ついたこころを共感的に受容し、理解することにつながっていきます。

どんなに技術や経験があっても、自分自身に向き合わずに、人の問題や悩みをさもわかったかのように専門家ぶるカウンセラーには、誰も話しをしたいとは思いません。

カウンセリングに興味を感じる、カウンセラーを目指したいと思っているとしたら、ぜひ「 Who am I TEST」をやってみてください。

意外な自分に気づくかもしれませんヨ!

そして、自分を知ることは、カウンセリングにとどまらず、いろいろなことに意味がありますよね。

人は人生においてさまざまな自己決定の場面に遭遇します。
その時、自分にとって最良の選択をするためにも、「自己理解」の作業にぜひ取り組んでみましょう。

ノエルちゃん、「私は…うさぎになりたい」「私は…跳びたい」なんて書いちゃったのでしょうか? 私は、「私はEAPカウンセラーとして困っている人のお役に立ちたい」って書きます、きっと。

カウンセラーの仕事やカウンセリングに興味を感じたら、ぜひ詳しく知ることから始めてみては?


ノエルとしては、秋は「収穫の秋」!

だって、収穫って美味しい思いができるんだもん。

美味しいは幸せ。

人間の皆さんは、どうです?

収穫祭のお誘い

そこで、今日は皆さんに、おいしい秋の収穫ワークショップをご紹介したいと思います。

カウンセリングをするときに、「心理療法」というものが使われます。いわゆる、こころの問題を治す、とか、健康的なこころに整えるための治療法です。

「心理療法」には、いろいろあるのですが、療法によって、やることは違うし、こんな症状には、この心理療法が効果的、のような違いもあるといわれているのですね。

こちらのワークショップは、そんな心理療法が複数、体験できるという興味深い内容になっています。

ただただ丁寧にお話を聴く「傾聴」のカウンセリングとは、また一味もふた味も違うみたい。

「秋の心理療法体験収穫祭」

【日程】10月5日(土)10:00~17:00(休憩含む)
【受講料】4000円(当日受付でお支払い)
【会場】ゲシュタルト東京リキハウス(世田谷区)
【定員】10名
【講師】 大久保ゆうこ先生(写真)
(臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士)
     岩崎風水 先生 (発達labo代表)

カウンセリングは勉強だけをしていてもうまくなりません。自らカウンセリングを体験して自分を知り、自らの問題を手放していくことがカウンセラーとしての成長に必須です。

このワークショップではお勉強としての講義は一切なく、グループセラピーとして参加していただきます。

また、一つの心理療法だけではなく複数の心理療法を扱うことが特徴です。

●ゲシュタルトセラピー
●最決断療法
●ボディコネクトセラピー

セラピストの実際のやり取りを見るだけでなく、知識では補えない、深い感覚と気づきを得て、心理療法の奥深さを感じてください。

人間の皆さん、どうですか?
収穫の秋らしく、3つも新鮮な「こころの体験」ができる「美味しい体験」ができそうだヨ!

こころがお腹いっぱいに満たされると、幸せを感じるよネ。

このワークショップは、リカレントメンタルヘルススクール講師の大久保ゆうこ先生による主催なので、どうぞ安心してご参加ください。


日本初!EAP専門スクール

カウンセリングや、EAPカウンセラーについていろいろなことを教えてくれるセミナーです。
行ってみると、きっと新しい気づきや学び、出会いがあります。

EAPメンタルヘルス業界セミナー

~心理の資格と仕事を徹底解説~

内容 ニーズの高まる心理・メンタルヘルスの専門家の活躍の場や将来性、人材が求められている分野で、これから専門家を目指すにあたり有効な資格などを詳しく解説するセミナーです。

・日本の社会背景とメンタルヘルス対策への意識の高まり
・メンタルヘルスの専門資格の違い
・「ストレスチェック義務化法案」など、業界最新の動き
・EAPやカウンセリングの仕事・業務内容とは
・これからの人材に求められるスキル

など、社会的にも関心高まるメンタルヘルスについて、さまざまな角度からお話致します。

カウンセリングの仕事に興味がある方、キャリアの一つとしてお考えの方、心理・メンタルヘルスの分野で就職したい方、メンタルヘルス対策についてこれから取り組もうとお考えの人事の方、情報収集から始めたい方など、ぜひご参加ください。

日時/場所 [1] 9月28日(土) 10:00 ~ 12:30 リカレント横浜

[2] 9月28日(土) 14:00 ~ 16:30 リカレント東京日本橋教室

[3] 9月29日(日) 14:00 ~ 16:30 リカレント新宿

[4] 9月29日(日) 14:00 ~ 16:30 リカレント名古屋

[5] 10月5日(土) 14:00 ~ 16:30 リカレント名古屋

[6] 10月5日(土) 14:00 ~ 16:30 リカレント東京日本橋教室

セミナーのご予約はこちら

担当講師 教務部担当 カウンセラー
空き状況 空き席まだあります。
備考 ※受付は30分前より行っております。

【セミナー参加者の声】

  • パンフレットを見るだけではわからなかったので、実際に内容について 説明してもらって、よく理解できました。足を運んだ価値がありました。
  • 人事としてもっと専門知識をつけたいと思っています。 今の自分に足りないものがわかった気がします。
  • EAPに興味があって参加しましたがEAP業界やEAPサービスの話は、 自分の会社や職場の問題にも関係があって、すごく勉強になりました。
  • カウンセラーという仕事をいつかやってみたいと思い、自分できるか知りたくて参加。 勉強を積み重ねていけばなんとかなりそうと思えました。それだけの環境もあるようです。


EMCA地域支援活動

EMCAまちなか相談室

地域のこころのセーフティネットEMCAまちなか相談室

仕事のこと、周りの人間関係のこと、子育てのこと、親の介護のこと、自分の将来のこと…ちょっと悩ましい、なんだかモヤモヤする、どうしたらいいのかわからない、誰かに話を聴いてもらいたい…そんな時、気軽に話ができる地域の身近なこころの相談室です。

グループ交流サロンでは、メンタルヘルスケアに役立つ知識や心理学を伝える勉強会をしたり、心が癒される・元気が出る体験ワークなど、バラエティな学びと「ほっこり」を提供したいと思っています。皆さん、ぜひお気軽にご参加ください。

開催日時 ①毎月第1金曜日(10月4日)
10:00~12:30 グループ交流サロン
13:00~16:00 お悩み個別相談(ひとり50分3枠)
②毎月第4水曜日(10月23日

13:00~16:00 お悩み個別相談(ひとり50分3枠)
会場 新宿NPO協働推進センター会議室
参加費 個別相談・グループ交流サロン参加費:
ワンコイン500円
お申し込み 新宿NPO協働推進センター
TEL:03-5386-1315 (11:00~18:00)
E-mail:hiroba@s-nponet.net

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次回のNo.21配信は2019年10月10日を予定しています。

お楽しみに★

リカレント メンタルヘルススクール

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