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キャリア - 2024.08.29更新 / 2023.02.27公開
「リフレクション」をサクっと解説! 進め方やポイントとは?
「リフレクション」は、スキルアップやキャリアアップ、自己成長などを目的としてさまざまな場面で使用されています。
このページでは、「リフレクション」とは何かから、進め方やポイントなどを簡単に解説していきます。
「リフレクション」とは
「リフレクション」とは「内省」や「振り返り」を意味し、自身の行動や考え方を客観的に見つめ直すプロセスです。
よく「リフレクション」と比較されることが多い「反省」は、失敗をしたときに、その原因などを認識した上で「次回は失敗をしないように」と考えていきます。
一方で「リフレクション」は、自分自身を客観的に分析して、自分の行動や考え方を深く振り返るプロセスです。
もう少しざっくり言うと、「リフレクション」は成功や失敗、良い経験や悪い経験を客観的に振り返り、自己改善をしていくことを指します。
社会人基礎力を発揮するために
「リフレクション」を行うことにより、改めて自身の強みや弱みなどを見つめ直し、今後の道を見出すことが期待できます。
また、2006年から経済産業省は3つの社会人基礎力として「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を提唱しており、その能力を発揮するためのプロセスに「リフレクション」も含まれています。
参考)経済産業省 | 社会人基礎力
「リフレクション」の行う場面とは
「リフレクション」は実際にどんな場面で行うのでしょうか。
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個人としての「振り返り」
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1on1やキャリアコンサルティングなど
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グループでも使える「リフレクション」
順番にみていきましょう。
個人としての「振り返り」
個人開発: 自己成長やスキルの向上を目指す際に、定期的な振り返りを行うことは非常の重要であるといえます。
個人で「リフレクション」を行うことで課題感が整理され、次のステップに進む方針を考えることができます。
1on1やキャリアコンサルティングなどでの「振り返り」
キャリアコンサルティングは職業生活設計や職業能力の向上に関してのサポートですので、現在と過去のキャリアや経験、スキルなどについて振り返っていきます。
キャリアコンサルタントとともに「リフレクション」を行うことで、自分自身が持つ価値観や適性、職務における満足度などが明確になることが期待できます。
1on1などで「リフレクション」を行う場合は、側面やスキルに焦点を当てることで現状を客観的に振り返ることができるでしょう。また、組織から提示されているキャリアパスがあれば、行動計画の検討にも役立ちます。
グループでも使える「リフレクション」
チームが一堂に集まり、協力やコミュニケーションの向上、チームの目標達成に対する個々の貢献について「リフレクション」を行います。これは信頼感の構築や協力関係の向上に寄与します。
リフレクションは個人としての成長や経験の活かし方を見つけるだけでなく、グループでの協力や効果的なチームワークの構築にも役立ちます。振り返りを通じて得られた知識や気づきを次に活かすことで、より良い結果を生むことが期待されます。
「リフレクション」の進め方
それでは、「リフレクション」は具体的にどう進めていくのでしょうか。
事例で解説「リフレクション」の進め方
例として、「部署の会議でコスト削減の提案をしたが、結論は出ず要検討となった」という人が「リフレクション」を行った場合で説明します。
STEP1.経験した事を振り返る
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実際に起こった出来事をそのまま振り返ります。
例:「部署の会議でコスト削減の提案をしたが、結論は出ず要検討となった」
STEP2.状況を振り返る
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そのときの状況や雰囲気、周囲の反応や発言などを振り返ります。
例:「コスト削減に関してはみんな賛成だった」「労力に対する効果の質問が多かった」
STEP3.自分自身を振り返る
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そのときの状況や雰囲気、周囲の反応や発言などを振り返ります。
例:「コスト削減に関してはみんな賛成だった」「労力に対する効果の質問が多かった」
というように進めていきます。
良い経験でも悪い経験でも、あくまでも客観的に「経験を振り返る」ことが「リフレクション」ですので、嬉しかったや悲しかったなどの感情を乗せないことがポイントです。
「リフレクション」を行う際のポイントとは
「リフレクション」を行う際のポイントは、大きく分けて次の3つです。
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客観的な視点
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反省会にしない
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次の行動を明確にする
順番にみていきましょう。
1.客観的な視点
「リフレクション」は客観的な視点で経験を見つめ直し、次回へ活かすことを目的として行います。主観的、感情的にならず、冷静な視点で行うことが重要です。
前述した「リフレクションの進め方」の順番で、事実や状況から振り返ることで、視野が広がり、客観的に考えることができます。
2.反省会にしない
「何が悪かったのか」を考えるのではなく、その時の状況や取った行動などを冷静に考えていくプロセスが「リフレクション」であるといえます。
反省会にするのではなく、「リフレクション」を適切に行うことで、前向きな気持ちで次の行動にうつることができるでしょう。
3.次の行動を明確にする
次につながる行動を明確にすることが、「リフレクション」のゴールとして理想的であるとされています。
「こう考える傾向がある」などのように自分自身を客観的に振りかえることで、自己理解が一層深まります。
また、「自分のチーム内の役割」「チーム内でどういう行動が求められているか」などの気づきを得ることも期待できます。それらを踏まえて、次はどういう行動をとるかを明確にすることで、自身の成長につながっていくでしょう。
「リフレクション」に使えるフレームワークとは
代表的な「リフレクション」の方法として、「KPT(ケプト)」というフレームワークがあります。
KPT法は、「Keep」「Problem」「Try」の略称です。継続・問題・挑戦のカテゴリーに分けていき、今後の方向性を導いていくのに役立ちます。
Keepでは、現状うまくいっていて継続していくことを、Problemでは、変えるべきだと思う問題点を、そしてTryでは、改善していくことについてを洗い出して振り返りを行います。
Tryに書かれたことを実行し、その結果を踏まえて再度KPTを行う、というように繰り返し行っていきます。
Tryに書かれていることを実行し、それが上手くいけば、その実行内容は次のKPTの際には「Keep」に入ってくるでしょう。
KPTを使用すると、今の状態が明確になるため、個人だけでなくチームで行うこともできます。チームで行うことで、現状の共有ができ、チームの目的意識も統一されチームワークの向上にもつながります。
開発された当初はIT業界で活用されていたKPT法ですが、現在ではビジネスシーンやでも活用されるほど汎用性の高いフレームワークです。
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まとめ
本記事では、リフレクションとは何かから、実際に使う場面やポイントを紹介してきました。
自分自身のキャリアの方向性を考えるとき、「リフレクション」を取り入れることで可能性が広がります。
また、キャリアコンサルタントとともに「リフレクション」を行うことで、より効果が期待できるでしょう。
Q&A
・経験した事を振り返る
・状況を振り返る
・自分自身を振り返る
の3つの段階で行っていきます。
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