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アクティブリスニング(積極的傾聴姿勢)とは? 意味とその効果を解説

「アクティブリスニング」は、「積極的傾聴姿勢」と呼ばれるものです。

ここでは、アクティブリスニングの意味やそのメリット、実践方法について解説していきます。

アクティブリスニング(積極的傾聴姿勢)とは?

アクティブリスニングとは、相手の言葉に真摯に耳を傾け、気持ちや背景にある思いを理解しようとする姿勢のことを表します。

これによって相手の考え方や伝えたいこと、感情などを適切に把握でき、また日常生活での人間関係をより良くしたいと考える方にも効果的なコミュニケーションスキルです。

このアクティブリスニングは、70年ほど前にアメリカで活躍していた、臨床心理学者であるカール・ロジャーズやリチャード・ファーソンによって提唱され始め、現在では「傾聴力」や「対話力」を高めるうえで不可欠な要素として認識されています

アクティブリスニングの3つの基本原則

この章では。アクティブリスニング基本原則についてみていきましょう。

1.共感的理解

話している相手の感情や状況を、自分も同じように理解しようと努める姿勢が共感的理解の基礎となります。単なる同情や共感の相槌ではなく「そのときどんな気持ちだったのか?」と相手を分かろうとする姿勢で相手の目線に寄り添います。

2.無条件の肯定的関心

相手の存在そのものをまず受け入れる姿勢のことを指します。相手がどのような背景や価値観を持っていようとも、一切の評価や批判をせずに受容する態度を保つことがとても重要です。日常やビジネスシーンでも、まずは相手を尊重して認める姿勢を持つことで相手が安心して話せる環境をつくることにつながります。

3. 自己一致

自己一致とは、自分の感情や思考、言葉、行動の間に矛盾がなく、一貫している状態を指します。心の内と言葉に乖離があることは相手に伝わります。相手を「本当に理解したい」という気持ちがあれば、その真摯な姿勢は自然と伝わります。

 

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ここからは、アクティブリスニングのメリットについて考えていきましょう。

職場や家庭などの集団での人間関係を円滑にする

アクティブリスニングを課程や職場に導入すると、人間関係が円滑に回るようになります。

人は「自分の話を聴いてくれない人」「自分の感情を理解してくれない人」に対しては信頼を寄せることが難しく、自然と会話をする回数が少なくなる傾向があります。

「相手が話を聴いてくれる」「トラブルが起きたときにでも冷静な姿勢で耳を傾けてくれる」「こちらの悩みに寄り添ってくれる」場合は、困ったことや、助けて欲しいことがあれば、声をかけやすくなるでしょう。

「アクティブリスニングの考え方に従って相手の気持ちを聴き、寄り添い、必要に応じてアドバイスをする」というスタイルをとっているのであれば、人間関係は非常に円滑なものとなるでしょう。

そしてこの「円滑になった人間関係」は、「困った状況のときにでもすぐに相談できる」という安心感につながります。

「語っている人」自身で問題の自己解決に近づける

「だれかに話すことで、自分の考えが整理できた」「だれかに話すことで、ストレスが解消できて冷静に考えられるようになった」という経験は、だれもが一度はしたことがあるのではないでしょうか。

人は、だれかに話を聴いてもらおうとするとき、たとえ相手が「どんな風に話してくれても構わない」といっても、無意識的に自分の話をまとめようとします。そして相手に話をしていくなかで、そのように「整理した自分の話」のなかから、トラブルの解決策を見いだせるようになることもよくあります。

アクティブリスニングは、トラブルや悩みを抱えている人の話に耳を傾け、適切なアドバイスを与えたいと考えるときに非常に有用なものです。さらにそれにプラスして、「そもそもアドバイスを行う前の段階で、相手が自分自身の感情や考えを整理することができて、冷静に問題の自己解決に当たれるようになる」というメリットがあるのです。

「伝える能力」「聴く能力」がアップする

アクティブリスニングを職場に導入すると、従業員の「伝える能力」と「聴く能力」の向上につながります。

アクティブリスニングの考え方を元に「話す側」になった場合、人は、「ある程度話を整理して伝えないと分かりにくい」「せっかく寄り添って聞いてくれているのだから、せめてわかりやすい話し方をしよう」と考えます。

また、「話に耳を傾ける側」になった場合、人は、「アクティブリスニングの考え方に基づいて、相手の話をきちんと聴こう」「途中で口出しせずに、最後まで話に耳を傾けよう」「バーバルコミュニケーションはもちろん、ノンバーバルコミュニケーションも意識しよう」と考えます。

この結果として、アクティブリスニングは「分かりやすく話す能力」と「相手の話に真摯に聴く能力」を実践者に与えるのです。

さまざまな場面で役立つアクティブリスニング

「アクティブリスニング」によって培われた「伝える能力」と「聴く能力」は、ほかの場面でも生かすことができます。

たとえば、キャリアコンサルタントはまさに、相談者の話を聴き、こちらの提案やアドバイスを相手の気持ちを汲み取りながら分かりやすく伝える仕事です。

相談者の悩みの本質を把握するためにも、このアクティブリスニングのスキルは必要となるでしょう。

まとめ

「アクティブリスニング」は相手の言葉に真摯に耳を傾け、気持ちや背景にある考え方を理解しようとする姿勢のことです。

このアクティブリスニングを実践することで、「職場の関係が円滑になる」「話しているうちに、話し手側が自分で問題の解決ができるようになる(そうでなかった場合も、聴き手側がアドバイスを与えられる)」「『伝える技術』と『聴く技術』の両方を向上させることができる」というメリットがあります。

Q&A

アクティブリスニングはどのような人に求められる?
アクティブリスニングはどのような世代・どのような立場の人であっても持っておきたいスキルのひとつですが、特に管理職として働くビジネスパーソンは、身に着けておくとよいでしょう。
アクティブリスニングのメリットは?
「伝える能力」「聴く能力」の向上が期待できます。従業員がアクティブリスニングを意識することで、職場環境の改善につながるでしょう。
アクティブリスニングを実際に導入したところは?
世界的に有名な企業であるマクドナルドが、「アクティブリスニング研修」を実施しています。これは「お客様からの要望やオーダーを引き出すこと」を目的としたものであり、接客業との相性が非常に良いと高く評価されています。

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