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【違いは何?】キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーの仕事を徹底解説

監修元村 久美子(国家資格キャリアコンサルタント)

 
働き方が多様化する今、職業選択や能力開発の助言や支援をする専門家としてキャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントが注目されています。この2つの名称はとても似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントのそれぞれの資格の内容や相違点、活躍の場について詳しく説明します。

キャリアカウンセラーとはどんな資格?

キャリアカウンセラーは、カウンセリングなどを通して、個人のキャリア選択やキャリア開発をサポートするキャリアデザインの専門家です。育児や介護による働き方の選択、スキルアップ、転職、定年後のセカンドキャリアなど、仕事に関して個人が抱える問題に対して、悩みや方向性などを相談できるキャリアカウンセラーの存在はより重要になってきました。

日本にはキャリアカウンセリングに関する民間資格が数多く存在しますが、キャリアカウンセラーとして仕事をするために必ずしも資格を取得する必要はありません。しかし、カウンセリング力を認定できる何らかの資格を取得しているケースは多いと言えるでしょう。たとえばJCDA(日本キャリア開発協会)が認定するCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)などが挙げられます。キャリアカウンセラーの取得資格の種類や身に付けている知識・技能、相談者へのアプローチ方法などは、人によって違いがあります。

キャリアコンサルタントとはどんな資格?

キャリアコンサルタントは、より専門的なキャリアコンサルティングを行える人材育成を目指して2016年に新たに誕生した国家資格です。指定を受けた養成講座を受講し、国家試験に合格した上で国が定めた登録機関に登録しなければ「キャリアコンサルタント」を名乗ることはできない名称独占資格に該当します。名称独占資格とは、その資格を持っている人だけが、特定の名称を名乗ることができるというものです。

これまでキャリア支援を行うキャリアカウンセラーは非正規雇用であることが少なくありませんでしたが、国家資格であるキャリアコンサルタントは社会的な信頼性も高く、正規雇用で働く人も増えつつあります。

キャリアコンサルタントには守秘義務があるとともに、キャリアコンサルタントとしての知見を維持し登録を継続するためには5年ごとに資格の更新を行わなければなりません。常に新しい知識や技能を取り入れ、仕事に活かすことが求められているのです。

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?

キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは、国家資格であるかどうかということで、その業務内容には大きな違いはありません。業務内容は所属する支援先によって対応が異なるため、同じキャリアコンサルタントであっても支援先や支援者が違えば業務内容は多岐にわたります。

しかし、キャリアコンサルタントという国家資格を保有していることで、キャリアの専門家として評価されやすいため、就職においては有利になることが少なくありません。待遇や労働条件でも優遇されやすいでしょう。
活躍の場としては、いずれも企業、大学・専門学校、小中高などの教育機関、ハローワークなどの公的機関や職業訓練校、福祉就労支援窓口など様々あり、フリーランスとして業務を請け負っている人もいます。

企業で働く場合は、人事部門や教育関連部門などに所属し、キャリア相談や研修の講師などを行うことが多いでしょう。人材系企業では、求職者支援の他、人材マッチング等の営業的な業務内容もあります。
大学や専門学校においては、キャリアセンターなどに所属して、学生の進路相談やエントリーシートの添削、模擬面接などを行うことがあります。就職活動に関するカウンセリングだけでなく、セミナー等を受け持つこともあるでしょう。

小中高では、スクールカウンセラーとして進路相談を受けるだけでなく、キャリア教育を担当することもあるでしょう。

ハローワークや職業訓練校の場合は、職業相談や情報提供、訓練制度の紹介などを行います。

福祉就労支援窓口では障害者や生活困窮者、高齢者などの就職が困難な人に対しての就職支援を行うなど社会貢献度の高いスキルが磨かれます。
 

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まとめ

この記事では、キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントそれぞれの資格の内容や相違点、活躍の場について詳しく説明しました。キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの仕事内容は基本的に同様ですが、国家資格であるキャリアコンサルタントを取得することで就職の際の可能性が広がることから、余裕があれば国家資格を取得しておくとよいでしょう。

Q&A

キャリアコンサルタントになるには資格が必要ですか?
「キャリアコンサルタント」と名乗るためには、国家資格キャリアコンサルタントの資格が必要です。国家資格キャリアコンサルタントは名称独占の資格のため、資格を取得し、キャリアコンサルタント名簿に登録することで、初めて「キャリアコンサルタント」と名乗ることが可能となります。
キャリアカウンセラーになるには資格は必要ですか?
キャリアカウンセラーとして働く場合、現在は特に必須の資格はありません。
キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーに役立つスキルはありますか?
人と話すのが好き、人の役に立ちたいなどのコミュニケーションスキルが非常に役立つとされています。
キャリアカウンセラーからキャリアコンサルタントを目指すことはできますか?
もちろん可能ですが、キャリアカウンセラーとしての経験がある場合でも、キャリアコンサルタントになる場合には、国家資格であるキャリアコンサルタント資格を取得し、キャリアコンサルタント名簿に登録をする必要があります。

 

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監修者

元村 久美子

広告会社、大手化粧品会社宣伝部にてマスコミュニケーションに携わる。
その後フリーランスとして様々な分野で活動。
国家資格キャリアコンサルタントとしては企業内障害者ジョブ支援、
自治体の就労支援事業の講師・相談員・現場統括責任者を歴任。
現在は文化芸術振興の広報業務にも携わっている。

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