キャリアコンサルタント大辞典 Career Consultant Dictionary

キャリアコンサルタントに関する
役立つ情報を掲載

キャリアコンサルタント資格 - 2022.03.11

【合格率を3分で解説】国家資格キャリアコンサルタントの最新動向

資格取得を目指す方にとって、合格率は気になるところです。「国家資格」と聞くと、「合格率一桁台」とイメージされる方もいるかもしれません。しかし、実際は資格によって様々。合格率が高いから簡単、とは一概に言えません。
国家資格キャリアコンサルタントの合格率はどうでしょうか。このページでは、国家資格キャリアコンサルタントの試験の特徴を交えながら、合格率を確認していきます。

国家資格キャリアコンサルタント試験の合格率

国家資格キャリアコンサルタントは学科試験と実技試験があり、それぞれの合格率が公開されています。

第1回~第19回 国家資格キャリアコンサルタント試験の合格率

国家資格キャリアコンサルタント試験、第1回~第19回の過去すべての合格率はこちらです。

 

学科試験 実技試験
第1回 77.8% 60.0%
第2回 75.7% 64.4%
第3回 64.3% 63.2%
第4回 21.3% 68.9%
第5回 50.3% 68.1%
第6回 62.7% 70.7%
第7回 54.3% 72.7%
第8回 63.3% 69.5%
第9回 30.5% 67.8%
第10回 64.2% 70.1%
第11回 62.6% 74.7%
第12回 75.5% 65.5%
第13回 71.1% 61.3%
第14回 67.2% 65.9%
第15回 75.0% 63.0%
第16回 64.6% 61.2%
第17回 56.8% 58.1%
第18回 81.1% 63.5%
第19回 61.6% 61.1%

(参考:厚生労働省Webサイト キャリアコンサルタントになりたい方へ

第19回の試験結果は、こちらの記事で詳しく紹介をしています。

【最新・第19回試験結果】国家資格キャリアコンサルタント合格率

 
 

合格率の平均

第1回~第19回の国家資格キャリアコンサルタント試験の合格率の平均はこちらです。

・学科試験合格率の平均 62.2%
・実技試験合格率の平均 65.9%

このように、合格率の平均は学科試験より実技試験の方が高くなっています。ただし、上の折れ線グラフや表を見ると、第4回と第9回の学科試験の合格率が目立って低くなっていることが分かります。第4回は21.3%、第9回は30.5%でした。この回が、学科試験の合格率の平均を低くしているようです。

第12回の試験以降は学科試験の方が実技試験より合格率が高い傾向が続いています。そのため、これから試験を受ける方は、最近の合格率を参考にした方がよさそうです。

第15回~第19回 国家資格キャリアコンサルタント試験の合格率

ここ最近の5回分、第15回~第19回の合格率を見ていきます。

 

学科試験 実技試験
第15回 75.0% 63.0%
第16回 64.6% 61.2%
第17回 56.8% 58.1%
第18回 81.1% 63.5%
第19回 61.6% 61.1%

(参考:厚生労働省Webサイト キャリアコンサルタントになりたい方へ

合格率の平均は、学科試験が67.8%、実技試験が61.4%でした。これは他の国家資格と比較するとどうでしょうか。

他の国家資格との比較

他の国家資格をいくつかピックアップし、合格率を見ていきます。

 

国家資格 合格率
社会保険労務士 7.9%(2021年度)
行政書士 11.2%(2021年度)
宅地建物取引士 17.9%(2021年度)
精神保健福祉士 64.2%(2021年度)
保健師 89.3%(2021年度)

 

このように、国家資格といっても合格率は様々です。合格率が高いから簡単、というわけではありません。受験資格のハードルは低くても、試験自体が難関で合格率が低かったり、受験資格を得るのは難しくても、スキルを得ている人が受験するため合格率は高い、など資格によって特徴があります。

例えば、「社会保険労務士」の合格率は一桁台です。受験資格は「大学、短期大学、専門職大学などを卒業した者」等で、すでにクリアしている方も多く、ハードルは比較的低いです。しかし、試験の科目数が多く、範囲も広い上に法律に関する内容が多いため、法改正への対応が必要です。合格率が示すように難しい試験と言えるようです。

一方で、「保健師」の合格率は89.3%と非常に高いです。受験資格を見てみると、「4年制大学の看護学系の学部を専攻し卒業」「看護師養成所等を卒業し、看護師国家試験に合格後、保健師養成学校等を卒業」などで、専門的な教育を受けている必要があります。受験される方は、専門スキルを期間をかけて学んでいるため、合格率は高くなっていると言えます。

それでは、国家資格キャリアコンサルタントの合格率はどう捉えればよいでしょうか。

受験資格別で見る国家資格キャリアコンサルタントの合格率

ここでは、さきほど紹介した国家資格キャリアコンサルタントの合格率について、受験資格を踏まえた上で見ていきます。

国家資格キャリアコンサルタントの受験資格

国家資格キャリアコンサルタントは次のいずれか一つを満たせば受験ができます。

①厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方

②労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方

③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方

③の技能検定キャリアコンサルティングには2級と1級があり、国家資格キャリアコンサルタントの上位レベルの資格になります。

①~③のどの受験資格にしても、ある程度のスキルを持った方が受験をしていることになります。そのため、国家資格キャリアコンサルタントの合格率は高くなる傾向があると言えます。

参考に、受験資格別の受験者数はこちらです。

▽第19回 国家資格キャリアコンサルタント試験 受験者数

受験資格 受験者数
学科試験 ①養成講習修了 3,927人
②実務経験 349人
③技能検定の片方合格 2人
実技試験 ①養成講習修了 4,432人
②実務経験 415人
③技能検定の片方合格 28人

 

養成講習修了を受験資格とする方が圧倒的に多いです。第19回以外の回でも、同じ傾向になっています。

<受験資格別>国家資格キャリアコンサルタント合格率

次は、国家資格キャリアコンサルタントの受験資格別の合格率を見ていきましょう。

▽第19回 国家資格キャリアコンサルタント試験 合格率

受験資格 合格率
学科試験 ①養成講習修了 63%
②実務経験 47%
③技能検定の片方合格 50%
実技試験 ①養成講習修了 63%
②実務経験 46%
③技能検定の片方合格 54%

 

「養成講習修了」を受験資格とされた方の合格率が一番高くなっています。これは第19回以外の回でも、同様の傾向が出ています。

養成講習は、150時間のカリキュラムを受講し、様々課題を提出したり、修了テストをクリアしたりすることで「修了認定」になります。基本的には多くの方がしっかりと学習をされて試験に臨んでいるため、合格率が比較的高くなっていると言えます。
業界未経験の方でも、しっかりと養成講習を受講して修了すれば、合格は十分に狙えます。

ここまで紹介した合格率や受験者数の数字は、厚生労働省が公開している全体の数字になります。
次は、試験実施機関別の合格率を確認していきます。

【試験実施機関別】国家資格キャリアコンサルタント試験の合格率

国家資格キャリアコンサルタント試験は次の2つの機関が実施しています。
・特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
・特定非営利活動法人日本キャリア開発協会

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会は「キャリ協」や「協議会」、特定非営利活動法人日本キャリア開発協会は「JCDA」などと呼ばれています。

キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会の合格率

合格率がそれぞれのWebページで公開されています。

■学科試験

キャリアコンサルティング協議会 日本キャリア開発協会
第17回 55.9% 58.0%
第18回 82.6% 79.0%
第19回 60.8% 63.0%

 

■実技試験

キャリアコンサルティング協議会 日本キャリア開発協会
第17回 57.0% 59.4%
第18回 68.0% 57.0%
第19回 59.7% 63.3%

参考)
キャリアコンサルティング協議会「キャリアコンサルタント試験 合格発表」Webページ
日本キャリア開発協会「キャリアコンサルタント試験 試験結果」Webページ

2つの機関を比較すると、合格率に多少違いが出ています。次に、2つの機関で合格率に違いが出る要素を確認します。

試験問題について

学科試験は、キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会で、全く同じ問題が出題されます。実技試験は2つの機関で異なりますので、試験の違いについても見ていきます。

 

■学科試験

学科試験は筆記試験で四肢択一のマークシートです。キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会で同じ問題が出題されます。試験日も同じです。

 

■実技論述試験

論述試験は、どちらの機関も記述式の試験です。逐語記録や事例記録を読み、設問に解答します。出題形式はだいたい同じですが、試験問題は異なります。例えば、片方の機関は「社会人2年目Aさんの事例」、片方の機関は「定年を控えセカンドキャリアを考えているBさんの事例」といった違いです。

「論述」と聞くと論文のようなものをイメージされる方もいますが、国家資格キャリアコンサルタントの論述試験は長文ではなく、短い文章を書く設問が4問程度出題されるボリューム感です。設問の出し方にはそれぞれの機関で特徴があります。

過去問題は各試験実施機関のWebサイトで確認できますので、ぜひ一度目を通しておきましょう。
キャリアコンサルティング協議会 過去問
日本キャリア開発協会 過去問

 

■実技面接試験

面接試験は、どちらの機関もロールプレイと口頭試問の試験です。

・ロールプレイ
受験者がキャリアコンサルタント役になり、キャリアコンサルティングを行います。

・口頭試問
自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答えます。

このように、試験の形式は同じです。

 

合格基準

学科試験と実技試験の合格基準はどうでしょうか。

■キャリアコンサルティング協議会の合格基準
150点満点で90以上の得点で合格。
ただし、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要。

■日本キャリア開発協会の合格基準
150点満点で90以上の得点で合格。
ただし、論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要。

このように、学科試験はどちらの機関もマークシートの試験で合格基準は同じですが、実技試験では2つの機関で合格基準にも違いがあります。合格率を元にどちらの機関で受験するかを検討する際は、実技試験の合格率が参考になります。ただし、合格率だけではなく、過去問を解いてみた感覚など、複数の基準をもって選択するとより合格に近づきそうですね。

Q&A

 国家資格キャリアコンサルタントの合格率はどのくらい?
 第19回の試験は、学科試験が61.6%、実技試験が61.1%です。第1回~第19回の合格率の平均は学科試験62.1%、実技試験は65.8%です。

 国家資格キャリアコンサルタントの合格率は高い?
 「受験資格が「養成講習を修了」「実務経験がある」「技能検定キャリアコンサルティングの学科試験又は実技試験に合格」のため、受験者は一定以上のスキルを持っている方です。そのため、合格率は60%以上のことが多く、半分以上の方が合格しています。

 試験実施機関によって合格率は違う?
 試験実施機関は、キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会です。学科試験の問題は2つの機関で全く同じです。実技試験に関しては出題内容が異なるため、合格率に違いが出ています。第19回の試験では、キャリアコンサルティング協議会は59.7%、日本キャリア開発協会は63.3%です。

 

Information

初心者から短期間で
カウンセラーやキャリアコンサルタントになるには

リカレントでは、日本を代表するキャリアカウンセリングスクール「リカレントキャリアデザインスクール」を運営しています。

「国家資格キャリアコンサルタント」を取得したい方や、初心者からキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントとして、キャリア支援を行ってみたい方は、ぜひ下の青いボタンからパンフレットをご請求ください。

パンフレットは2,3日中にお手元に無料でお届けします。 パンフレットは2,3日中にお手元に無料でお届けします。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RECOMMENDおすすめ記事

FEATURE特集

人気講師の対談や専門知識など、
役立つ情報が満載!

MoreView
↑