キャリアコンサルタント大辞典 Career Consultant Dictionary

キャリアコンサルタントに関する
役立つ情報を掲載

キャリアコンサルタント資格 - 2022.04.08

未経験でも受験できる!国家資格キャリアコンサルタントの受験資格

「国家資格」と聞くと、「どうせ受験資格がないから手が届かない」と思われる方もいるかもしれません。国家資格といっても種類は様々。全くの業界未経験でも、現在の仕事を続けながら受験資格を得ることができる資格もあります。国家資格キャリアコンサルタントもその一つです。この記事では、国家資格キャリアコンサルタントの受験資格について紹介します。

国家資格キャリアコンサルタントの受験資格

厚生労働省のWebページでは、受験資格は以下のように記載されています。

キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者

参考)厚生労働省Webサイト キャリアコンサルタントになりたい方へ

もう少しざっくり言うと、

次のどれか1つを満たせば受験できます。
決められた講習を修了した者
実務経験が3年以上ある者
技能検定キャリアコンサルティングという試験の学科か実技に合格した者

になります。学歴や年齢は問われません。
それでは、①~③のそれぞれについて見ていきます。

①受験資格「講習を修了した者」

まずは、1つ目の「厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者」について説明します。キャリアコンサルタントの仕事や学習の経験がない方は、全員がこの受験資格になります。また、実際に受験されている方の大多数がこの受験資格で受験をされていますので、未経験の方も心強いですね。

厚生労働大臣が認定する講習とは

キャリアコンサルタントの養成講習として、厚生労働大臣が認定した講習のことです。この講習を修了することで、受験資格を得ることができます。複数の学校が講習を実施していますので、ご自身に合う講習を選んで受講することができます。

キャリアコンサルタント養成講習の種類や学校

養成講習の種類は、2022年3月1日の時点で21講習あり、1つの学校が2種類の養成講習を行っている場合もあります。

養成講習は厚生労働省のキャリアコンサルタント講習検索サイトで確認できます。

キャリアコンサルタント養成講習の内容とは

厚生労働大臣が定めるカリキュラムを網羅した内容になっています。講習の総時間は150時間と決められていて、150時間のうち、およそ半分が理論などを学ぶ「講義」、残りの半分が実技を習得する「演習」になります。

カリキュラムの詳細は厚生労働省サイト「キャリアコンサルタントになりたい方へ」の別表(カリキュラム)で確認できます。

キャリアコンサルタント養成講習の期間

養成講習の期間は、講習やそのクラスによって前後しますが、4~6か月程度の学習期間になります。土曜日または日曜日の週1クラス、平日昼間クラス、平日夜間クラスなど、クラスは様々です。仕事と両立をしながら無理なく学習できるスケジュールが多いので、社会人の方も安心です。社会人だけではなく、学生や専業主婦・主夫の方、定年退職後のセカンドキャリアの方など、様々な方が受講しています。

キャリアコンサルタント養成講習の学び方

養成講習は複数あり、どれにすれば良いのか悩んでしまいます。講習によって学び方が異なりますので、まずは学び方の種類を押さえ、ご自身に合うものを選びましょう。

養成講習の「講義」と「演習」の学び方は次の通りです。

講義 ・通学
・オンライン
・映像学習
・テキスト学習
演習 ・通学
・オンライン

次に、それぞれの詳細を紹介します。
 
 
■「講義」の学び方

・通学、オンライン
各学校の校舎に通って学習をするのが「通学」、Zoomなどを使って自宅等で学習するのが「オンライン」です。どちらも、講師から直接指導を受けながら学習できるのがメリットです。

・映像学習
講師の解説映像を自宅等で視聴する学習です。映像とテキストを使っての学習になります。講義部分のすべてが映像視聴できる講習や、補足映像として一部分が映像視聴できる講習などがあります。ご自身のペースで学習でき、スキマ時間を有効に使えるのがメリットです。

・テキスト学習
自宅にテキストが届き、ご自身で読み進めながら学習をします。キャリアコンサルタントの学習や仕事の経験がある方などには、時間を掛けずに学習ができるというメリットがあります。

 
 
■「演習」の学び方

「演習」部分の学習方法は、対面形式と決められているため、各学校の校舎に通うか、オンラインで学習をします。通学でもオンラインでも、講師や受講生同士でやりとりをしながらの学習になりますので、モチベーションを保ちながら学習ができます。

 
・校舎への通学
環境を変えて学習したい方、学校という場所に通いたい方、校舎が自宅や会社の近くにある方におすすめです。自宅だと誘惑が多い、という方にとっては、校舎に通うことで勉強モードに切り替えられるのもメリットです。

 
・オンライン
校舎が家から遠い方、通学の時間を削減したい方、ご家族の都合で家を空けるのに抵抗がある方などにおすすめです。オンラインに慣れておくことで、今後、オンラインカウンセリングの需要が増えてきたときに即対応できるのもメリットです。

このように、学び方は様々です。各学校では、学習に向けて説明会などを実施していますので、しっかりと情報収集をして決めましょう。

②受験資格「実務経験が3年以上ある者」

次に2つ目の受験資格「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者」について見ていきます。

「経験」とは何を指すのか、厚生労働省Webページに記載されている内容を嚙み砕いて紹介します。「経験」は以下の内容に当てはまるかどうかで判断されます。

支援対象者が「労働者」であること

「労働者」とは、次の方を指します。
・現在就業している方
・現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)

相談内容と目的が職業に関連していること

相談の内容と目的が、職業の選択、職業生活設計または職業能力開発及び向上に関連している必要があります。

キャリアコンサルティングの形式が一対一か少人数であること

実施したキャリアコンサルティングの形式が次に当てはまる必要があります。

・キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの
・少人数(概ね6名以内)グループワークの運営等であること
※情報提供に止まるものや、授業・訓練の運営そのもの等は含まれません。

これらの条件に当てはまる経験が3年以上ある方は、実務経験での受験が可能です。

③受験資格「技能検定キャリアコンサルティングの学科か実技に合格した者」

次は3つ目の受験資格「技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者」について見ていきます。

キャリアコンサルティング技能検定とは

そもそも、「キャリアコンサルティング技能検定」は、キャリアコンサルティングの知識と技能を評価する国家検定で、国家資格とは異なります。国家資格キャリアコンサルタントの上位レベルの試験で、国家資格キャリアコンサルタントに合格した後に目指される方も多い資格です。

このキャリアコンサルティング技能検定の受験資格は実務経験が必須です。そのため、未経験から国家資格キャリアコンサルタントを取得された方は、実務経験を積んだ後に技能検定キャリアコンサルティングを目指す流れになります。

キャリアコンサルティング技能検定には2級と1級があり、どちらも学科試験と実技試験があります。受験資格「技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者」は、キャリアコンサルティング技能検定の2級または1級の、学科試験または実技試験に合格した者、ということになります。
キャリアコンサルティング技能検定の公式Webサイト

 

国家資格キャリアコンサルタントとキャリアコンサルティング技能士の違いについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

【何が違う?】国家資格キャリアコンサルタントとキャリアコンサルティング技能士

 

キャリアコンサルタント受験資格別の受験者数

ここまで3つの受験資格について説明をしてきました。実際に受験している方は、どの受験資格での受験が多いのでしょうか。第18回の試験の人数を見てみます。

第18回 国家資格キャリアコンサルタント試験 受験者数

受験資格 受験者数
学科試験 ①  講習を修了した者 4,218人
②  実務経験が3年以上ある者 433人
③  技能検定の片方合格 1人
実技試験 ①  講習を修了した者 4,174人
②  実務経験が3年以上ある者 397人
③  技能検定の片方合格 33人

このように、受験資格「①講習を修了した者」が圧倒的に多いことが分かります。これは、第18回試験に限らず、他の回でも同じ傾向となっています。

次は、それぞれの受験資格をどのように証明するかを見ていきます。

キャリアコンサルタント受験資格の証明方法

①~③の受験資格で確認します。

①受験資格「講習の課程を修了した者」の場合

受験資格「厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者」で受験する方は、養成講習修了時に、学校から「修了証」が配布されます。この「修了証」のコピーまたはデータを受験申請の際に提出することで、受験資格の証明になります。

②受験資格「相談に関し3年以上の経験を有する者」

受験資格「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者」で受験をする方は、「実務経験証明書」の提出が必要です。

「実務経験証明書」とは
指定の形式で提出をします。試験実施機関の「キャリアコンサルティング協議会」または「日本キャリア開発協会」の受験申請ページでダウンロードができます。
キャリアコンサルティング協議会 受験申請ページ
日本キャリア開発協会 受験申請ページ

実務経験証明書には、実務経験となる職務を行った会社の上長に、氏名などを記入してもらいます。今もその会社に所属していればいいですが、廃業等で会社が存在せず上長による記入が難しい場合があります。また、自営業などで上長がいない場合もあります。こういった場合は、理由を記入し、さらに追加の書類を提出することで申請ができます。

上長による記入が難しいときの追加書類
・雇用保険被保険者資格取得届出確認照会回答書(ハローワークで発行可能)。
・当時の組織図や所属先等、職務内容や就業期間が確認できる書類、当時の氏名入り書類など。

本人が自営業などの場合の追加書類
・会社のリーフレットやWebサイトなどの、活動内容や期間が分かる書類。

③受験資格「技能検定キャリアコンサルティングの学科か実技に合格した者」の場合

受験資格「「技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者」で受験をする場合は、技能検定キャリアコンサルティングの1級または2級の一部合格証明書の写しを提出します。

各試験実施機関の受験案内に詳細が記載されていますので、最新の情報を確認しましょう。

まとめ

国家資格キャリアコンサルタントは、業界未経験の方でも受験資格を獲得しやすい資格です。年齢制限や学歴なども問われません。国家資格に憧れのある方、キャリアコンサルタントの仕事をしてみたい方、どなたにもチャンスがあります。また、国家資格キャリアコンサルタントは、比較的年齢に関係なく活かせる資格です。大学生の間に取得をし、就職活動に活かす方、人事の仕事に興味があり、異動のチャンスを逃さないために早めに資格を取得する方、定年退職後に取得をしてキャリアコンサルタントとしてセカンドキャリアを歩んでいる方、など多くの方がご自身のキャリアに国家資格キャリアコンサルタントを組み込んでいます。この記事を読んでいるキャリアコンサルタントに興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

Q&A

Q 未経験でも国家資格キャリアコンサルタントの受験資格は得られますか?
 はい。キャリアコンサルタントの学習や仕事の経験がなくても、厚生労働省が指定する養成講習を受講し、修了することで受験資格を得ることができます。

 高卒でも国家資格キャリアコンサルタントの受験資格は得られますか?
 はい、得られます。学歴や年齢は問われません。

 国家資格キャリアコンサルタントの養成講習は仕事をしながら通えますか?
 はい、通えます。週末だけのクラスや夜クラスなどがあり、ご自身の都合に合ったクラスを選択できます。また、オンラインや映像学習などもありますので、ご状況に応じた受講スタイルで学習ができます。

 

Information

初心者から短期間で
カウンセラーやキャリアコンサルタントになるには

リカレントでは、日本を代表するキャリアカウンセリングスクール「リカレントキャリアデザインスクール」を運営しています。

「国家資格キャリアコンサルタント」を取得したい方や、初心者からキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントとして、キャリア支援を行ってみたい方は、ぜひ下の青いボタンからパンフレットをご請求ください。

パンフレットは2,3日中にお手元に無料でお届けします。 パンフレットは2,3日中にお手元に無料でお届けします。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RECOMMENDおすすめ記事

FEATURE特集

人気講師の対談や専門知識など、
役立つ情報が満載!

MoreView
↑