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キャリアコンサルタント資格 - 2023.03.15公開

【資格のメリット】キャリアコンサルタントで得られる5つのこと

自分のキャリアを考えた時、視覚取得を考えても、忙しい日々の中でなかなか踏み出せずにいる方も多いと思います。

人のサポートをするのが好き、人の将来に携わる仕事がしたいなど、「人の手助け」に興味を持っているのなら、キャリアコンサルタント資格の取得を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

本記事では、キャリアコンサルタントの資格を取得するメリットを中心に解説をしていきます。もしかしたら今が、キャリアコンサルタントに一歩踏み出すタイミングかもしれません。

キャリアコンサルタント資格は未経験からでも目指せる国家資格です。この記事が、資格取得に向けて取るべき行動のヒントになればと思います。

それではさっそく、キャリアコンサルタント資格を取得するメリットを見ていきましょう。

キャリアコンサルタントの資格を取得するメリット5つ

ネットの情報では、キャリアコンサルタントの資格を取得しても意味がない、資格を活かせないなど否定的な意見もみかけますが、本当にキャリアコンサルタントは役に立たない資格なのでしょうか。

周りの意見に惑わされないためにも、改めて資格を取得するメリットを確認していきましょう。

国家資格である

キャリアコンサルタントは国家資格です。国家資格は、指定の学歴や実務経験が必要なものが多いですが、キャリアコンサルタントは未経験から取得できる資格です。

「国家資格」と、履歴書や名刺に書けるのは大きなメリットです。また、国家資格を保持していることで、相談者や取引先などに安心感を与え、信頼を得やすいというメリットもあります。

国家資格キャリアコンサルタントは「名称独占資格」

さらに、国家資格キャリアコンサルタントは「名称独占」の資格のため、資格を保持していないと「キャリアコンサルタント」と名乗れません。これから新たにキャリア支援の仕事をしたい方は必須の資格になります。

専門知識やカウンセリングスキルが身に付く

キャリアコンサルタントの勉強では、次の内容(一部抜粋)などを学んでいきます。
 

  1. キャリアコンサルティングの理論
  2. キャリア理論
  3. カウンセリングの技法
  4. 組織心理学
  5. 労働関係の法律

 
キャリアコンサルタントで学べる内容は、どれも働く上で土台となる知識ばかりですが、キャリアに関する専門知識を有する人材はそう多くないのが現状です。

専門知識を身につけ、キャリアコンサルタント資格を取得することで、キャリアに係る幅広い業務を行うことができるようになるでしょう。

また、キャリアコンサルタントは、相談者一人ひとりに合わせてサポートを行います。そのため、まずはカウンセリングを通して相談者自身のことをよく知ることが必要になります。カウンセリングスキルは、キャリアコンサルタントに欠かせないスキルのひとつです。

日常にも活かせるカウンセリングスキル

カウンセリングスキルは、キャリアコンサルタントだけではなく、日常生活のコミュニケーションにも活かすことができます。

「人に相談されることはあっても、どう対応していいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。カウンセリングスキルを持っていることで、日々のコミュニケーションが豊かになることが期待できます。

自己理解を深められる

自分にあった仕事や働き方を見つけていくには、まずは自分自身を知る「自己理解」が重要になります。

キャリアコンサルタントは、相談者が「自己理解」を深めるお手伝いをします。

そのため、キャリアコンサルタントの資格取得を目指す学習では「自己理解」についても学んでいきます。この学習では、他者をサポートするスキル向上や自分自身の「自己理解」を深めていくことが期待できます。

勉強を通して自分と向き合える

多忙な社会人生活を送っている時ほど自分のことを後回しにしがちで、本当の自分に向き合う機会を作れていない場合があります。

キャリアコンサルタントの勉強の過程で、自分を深く理解し、新たな自分を発見する人もいるでしょう。勉強の一環として自分と向き合えるのは、他の資格にはない大きなメリットといえるでしょう。

転職や就職に強い

1つめの「国家資格である」につながりますが、キャリアコンサルタント資格は転職や就職に有利であることもメリットです。

例えば、あなたが企業の人事で、「部下のキャリア支援」ができる人材を探している場合、「資格はないが、5年間部下を持ち、相談にのってきた」という人と「キャリアコンサルタントの資格を持ち、それを活かしながら5年間部下の相談にのってきた」という人では、どちらの人を採用したくなるでしょうか。もちろんそれ以外の判断材料が必要ですが、後者の方が説得力があり、採用される可能性は高いのではないでしょうか。

定期的なスキルアップ

相談者の悩みを把握し、特性や状況に応じて適切なアドバイスやサポートをするには、スキルが必要です。

また、社会の状況がめまぐるしく変化する中でのキャリア支援は、誰にもできるものではありません。

キャリアコンサルタントは資格取得後も定期的なスキルアップが規定されています。そのため、しっかりとスキルを持った資格保持者は転職や就職に強いと言えるでしょう。

副業に繋げられる

平日は本業、週末にキャリアコンサルタントとして活躍しているかたも多くいます。

オンラインが普及したことで活躍の場が広がった

近年は、キャリアコンサルタントと個人または企業がマッチングできるサービスも増えているため、上手く活用することで副業の幅を広げることができるでしょう。

また、需要が増えているオンラインカウンセリングは、現場への移動を必要としないため副業との相性も良いといえます。

キャリアコンサルタントが求められる理由

キャリアコンサルタントがなぜ求められているのでしょうか。

企業の人事をはじめ、人材業界、大学での就職サポート支援、ハローワークなど、キャリアに関連するサポートの場は多くあります。

今の時代、会社で働き続けることに疑問を持ち始める人、ワークライフバランスに悩む人やキャリアや人間関係に不安を抱えている人など、仕事に対する悩みは複雑化しています。

相談できる相手は家族や友人、同僚や上司など様々いても、キャリアの不安や悩みの根本的な解決に結びつくことは少ないのではないでしょうか。そのような背景から、キャリアコンサルタントの必要性は増していると言えます。

そして、国によるキャリアコンサルタントの配置の整備も進められています。

国の積極的なサポート体制

仕事を取り巻く環境の変化に伴い、労働者がキャリア開発できる環境の整備や企業におけるキャリア開発の促進が厚生労働省を中心に進められています。

例えば、「セルフ・キャリアドック」という制度では、従業員がキャリアコンサルティングやキャリア研修を通じて、主体的に成長していける仕組み作りを推進しています。

セルフ・キャリアドック

企業がセルフ・キャリアドックを取り入れやすくできるよう、各地にキャリア形成サポートセンターを構え、現在では全国で42箇所も設置されています。(2021年6月16日時点)
参考)厚生労働省 | 働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書

「企業内人材育成推進助成金」

厚生労働省は他にも、職業能力の評価やキャリアコンサルティングなど人材を育てる制度を取り入れており、継続して取り組んでいる企業に対して助成する「企業内人材育成推進助成金」を整備しています。

(    )内は中小企業以外の助成額

制度名

制度導入助成額
(実施することが要件)

実施・育成助成額(注 1 )
( 一人あたりの額 )

教育訓練・職業能力評価制度

50 万円 (25 万円 )

5 万円 (2.5 万円 ) (注 2 )

キャリアコンサルティング制度

30 万円 (15 万円 )

5 万円 (2.5 万円 )

15 万円 (7.5 万円 )

技能検定合格報奨金制度

20 万円 (10 万円 )

5 万円 (2.5 万円 )

 
参考)厚生労働省 | 企業内人材育成推進助成金

人材育成の課題は、いつの時代も企業にとって経営課題であり、少子高齢化が進むことで、今後はさらにキャリア開発の重要度が増してくるでしょう。

キャリアコンサルタントの需要と背景については、こちらの記事で詳しく解説をしています。

キャリアコンサルタントの将来性は? 需要とその背景を解説

 

まとめ

刻々と変化する社会の中で、今の働き方や将来のキャリアに対して疑問を持つかたはたくさんいるでしょう。そして、ひとりで解決して乗り越えられる人は少なく、ほとんどの人は誰かの力を必要としています。

ひとりでは抱えきれない悩みや問題を、解決する手助けを望んでいるかたもいるでしょう。そういった方々のサポートをするキャリアコンサルタントは責任がありますが、やりがいのある仕事です。

ご自身のキャリアとしてキャリアコンサルタントを目指してみてはいかがでしょうか。

Q&A

国家資格キャリアコンサルタントの特徴は?
名称独占資格です。資格を持っていないと「キャリアコンサルタント」と名乗ることができません。
キャリアコンサルタントになるには?
キャリアコンサルタントになるには、試験に合格する必要があります。その試験には受験資格があり、未経験の方は、国が定める養成講習を修了することで受験資格が得られます。試験合格後、キャリアコンサルタントとして登録をすることで「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。
資格取得の難易度は?
第21回キャリアコンサルタント試験の合格率は、学科試験61.7%、実技試験57.7%、学科、実技試験同時受験者は46.9%となっています。
国家資格キャリアコンサルタントの試験日はいつ?
キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会の試験日は同日で、2021年以降は、1年間に3回開催されております。年によりバラツキはありますが、おおよそ、3月、7月、11月の初旬に学科・実技論述試験、同月の中旬に実技面接試験が開催されております。

Information

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