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キャリアコンサルタント資格 - 2024.08.30更新 / 2022.07.25公開

キャリアコンサルタント試験は独学でも可能? オススメの学習方法とは

興味のある資格を見つけると、独学でも受験できるのか、独学の場合はどのように学習していくのか、どのくらいの学習時間が必要なのかなどが気になるところですよね。

このページでは、キャリアコンサルタント資格取得は独学でも可能なのかを解説していきます。

キャリアコンサルタントは独学でもなれるか?

キャリアコンサルタントは、実務経験が3年以上あれば、独学でもなることが可能です。

しかし、独学の学習や受験にはメリット・デメリットがありますので、それを押さえたうえで、学習方法を検討してみてください。このあと詳しく紹介していきます。

まずは、なぜ実務経験があればキャリアコンサルタントになれるのかを解説していきます。

キャリアコンサルタントになるには

キャリアコンサルタントは、国家資格試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することでなることができます。

キャリアコンサルタント試験を受けるには受験資格があり、厚生労働省から次のような受験資格が出されています。以下のいずれかに該当する方は、キャリアコンサルタント試験を受験することができます。
 

【1】厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
【2】労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
【3】技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者

引用:厚生労働省Webサイト|キャリアコンサルタントになりたい方へ

未経験からキャリアコンサルタントを目指す場合は【1】、実務経験のある場合は【2】で受験が可能です。なお、【3】の技能検定キャリアコンサルティングは、国家資格キャリアコンサルタントの上位レベルの資格のため、ここでは割愛します。

実務経験があれば、独学でもキャリアコンサルタント試験を受験できる

上記の通り、未経験からキャリアコンサルタントを目指す場合は、「厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了」する必要があるため、独学での資格取得は難しくなっています。一方で実務経験のある方は、3年以上の経験をもって受験をすることができるため、独学での受験が可能です。

受験資格の詳細はこちらの記事も参考にしてください。

あわせて読みたい
キャリコン 未経験 未経験でも受験できる!国家資格キャリアコンサルタントの受験資格 | リカレントcounselor

 

独学での受験者数と合格率

実際に、どのくらいの人が独学で受験し、合格しているのでしょうか。第26回のキャリアコンサルタント試験の結果からみていきましょう。

独学での受験者数

第26回試験の受験者数は以下のようになっています。

学科試験

受験資格 受験者数 合格者数
①養成講習修了者 4,498人 2,995人
②実務経験者 504人 279人
③技能検定の片方合格者 0人 0人

 

実技試験

受験資格 受験者数 合格者数
①養成講習修了者 4,263人 2,705人
②実務経験者 433人 212人
③技能検定の片方合格者 45人 31人


 
受験者数から見ると、学科試験を実務経験者の枠で受験した方は504人で全体の5,425人の9.29%、実技試験を実務経験者の枠で受験した方は433人と全体の5,015人の8.63%となっています。

キャリアコンサルタント試験においては、養成講習修了者の枠で受験する方が多いことがわかります。

独学受験の合格率

次に、独学受験でどのくらいの人が合格をしているのかをみていきます。

学科試験の合格率の推移

下のグラフは、キャリアコンサルタント試験の第17回から第26回までの学科試験の合格率の推移です。

養成講習修了者の合格率は60〜80%台が多く、独学受験である実務経験者の合格率は40〜60%台となっています。

厚生労働省 キャリアコンサルタント試験結果の概要を元に作成

第17回から第26回までの学科試験の合格率の平均は、養成講習終了者が69.8%、実務経験者が57.6%となっています。

3年以上の実務経験者のほうが、現場に即した知識や経験があるため合格率が高いように思いますが、実際は逆の結果となっている所は注目すべき点であるといえます。

次に、実技試験の合格率についても推移をみていきましょう。

実技試験の合格率の推移

第17回から第26回までの実技試験の合格率の推移では、養成講習修了者50〜60%台が多いのに対し、実務経験者は40〜50%台前半となっています。

厚生労働省 キャリアコンサルタント試験結果の概要を元に作成

第17回から第26回までの実技試験の合格率の平均は、養成講習終了者が63.8%、実務経験者が47.6%となっています。

このように、実務経験者より養成講習修了者の方が、受験者数だけでなく合格率でも高い割合であることがわかります。

3年以上の実務経験者の方が、現場でのカウンセリングなどの実務経験がある分、合格率が高いように思いますが、実技試験でも実務経験者のほうが低くなっています。

独学では難しい!? キャリアコンサルタントの試験内容

ここまで、キャリアコンサルタント試験の独学での受験者数と合格率をみてきました。次は、学科試験と実技試験の内容を確認し、それに対して独学は可能なのか、独学での合格は可能なのかをみていきます。

キャリアコンサルタントの試験は学科試験と実技試験の2種類があります。それぞれの試験出題範囲と試験形式をみていきましょう。

学科試験の出題範囲

  1. キャリアコンサルティングの社会的意義

  2. キャリアコンサルティングを行うために必要な知識

  3. キャリアコンサルティングを行うために必要な技能

  4. キャリアコンサルタントの倫理と行動

出典)厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ 別紙(カリキュラム)
 
学科試験の出題範囲を見ると、3年以上の実務経験があったとしても、全ての分野の最新情報を把握するのはたやすいことではないことが想像できます。

学科試験の試験形式

出題形式 四肢択一のマークシート
問題数 50問
試験時間 100分
合格基準 100点満点(2点×50問)で70点以上の得点
受験料 8,900円

キャリアコンサルティング協議会 受験概要

学科試験は選択式のマークシートですので、比較的慣れている方が多い試験形式といえます。次に、実技試験についてもみていきましょう。

実技試験の出題範囲

キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
1.基本的技能
2.相談過程において必要な技能

出典)厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ 別紙(カリキュラム)
 

実技試験の試験形式

実技試験は学科試験とは形式が異なります。詳しく見ていきましょう。

実技試験は、「論述」と「面接」の2つ

実技試験は、「論述」と「面接」の2つがあります。

「論述」は記述式の試験で、事例記録を読み、文章で解答します。事例記録とは、とある相談者の状況や相談内容、キャリアコンサルタントと相談者のやりとりを文章化した台本のようなものです。それを読んで解答していきます。

試験時間は50分なので、それなりの量と設問があるということがわかります。また、求められている内容をコンパクトに文章にまとめて回答していくことが苦手だという方も多いかもしれません。

「面接」では、受験者がキャリアコンサルタント役になってキャリアコンサルティングを行う「ロールプレイ」があります。さらに、このロールプレイについて試験官からの質問に答える「口頭試問」という時間も設けられています。口頭試問では、「あなたは相談者の一番の問題は何だと思いましたか?」といった質問を受け、回答します。

試験内容については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
 

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【5分で分かる】キャリアコンサルタントの試験内容や実施団体での違いを紹介 | リカレントcounselor

 

どのくらい必要? 勉強時間の目安

それでは、キャリアコンサルタント試験を独学で受験する際は、どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。参考に、養成講習での学習時間を確認していきます。

下記は、厚生労働省認定講習のカリキュラム内容です。内訳としては、講義が75時間以上、演習が75時間以上の合計150時間以上でカリキュラムが組まれています。

出典)厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ 別紙(カリキュラム)

また、養成講習には修了認定を受けるための修了試験も設けられています。そのため、日々の個人やクラスメイトとの自主学習に加えて、修了試験に向けたの自主学習も行われているといえるでしょう。

試験合格には自主学習や試験対策も必要不可欠

養成講習では、キャリアコンサルタントに必要な知識や、スキルがコンパクトにまとまっているものを効率よく学ぶので150時間におさまっていますが、独学でキャリアコンサルタント試験を受験する場合は、自分でカリキュラムを確認し、ポイントをまとめていく必要があるため、勉強時間に個人差が出てくると思います。

少なくとも、150時間では足りないという認識を持っていたほうが安全です。また、どうやって養成講座と同じレベルの内容を学んでいくのか、試験対策を行うのかなど、独自のプランと適切な学習時間の確保が必要です。

忙しい社会人のスケジュールを考えると

働きながらキャリアコンサルタント資格の取得を目指す場合、忙しい社会人にとって個人で学習のスケジュール管理をすることは簡単ではありません。

150時間のカリキュラムを学ぶための勉強時間を一人で管理するだけでも、かなりの時間を要することが予測できます。

そのため、独学でキャリアコンサルタント資格合格を目指す際には、いくつかのポイントを抑えておく必要があるでしょう。

独学でキャリアコンサルタントの勉強をするときに気をつけること

キャリアコンサルタントを独学で受験しようと考えている方の中には、どう勉強すればいいか悩んでいる方もいるかと思います。

ここからは、独学で勉強する際に気をつける点を紹介していきます。

ロールプレイの練習

独学をする際に特に気をつけたいポイントに、ロールプレイの練習が挙げられます。

ロールプレイとは、面接形式の試験のことで、受験者がキャリアコンサルタント役になり、相談者役とキャリアコンサルティングを15分行います。実際のキャリアコンサルティングは、1時間程度で行われますが、試験では前半の15分間を想定してロールプレイを行います。

相談者役には、さまざまな役設定が用意されており、受験者はどのような相談をされるかは当日の試験が始まるまでわかりません。

ロールプレイの練習には相手が必要

ロールプレイでは、以下のような態度や姿勢、問題把握などが評価の対象です。
 

  1. 相談者の気持ちに寄り添いながら話を聴いているか

  2. 相談者の問題点を認識しているか

  3. 相談者と良好な関係を築こうとしているか

 
ロールプレイは、キャリアコンサルティングの業務において根幹の部分であり、試験でもその場の対応力が必要となるため、試験勉強にも力を入れる必要があります。

困ったときに質問することができない

独学は自分のペースで進めていけるというメリットがありますが、わからないことや気になるところが出てきたときに、聞ける人がいないというのがデメリットです。

独学をする際は、ネット検索や書籍で調べる事を想定して、勉強時間を確保しておくとよいでしょう。

受験する団体によって問題が異なるので注意が必要

キャリアコンサルタントの試験は、キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)と日本キャリア開発協会(JCDA)という2つの団体が行っています。どちらの団体で受験しても、合格をすればキャリアコンサルタントの資格が取得できます。

しかし、2つの団体で論述試験の解答形式と面接試験の評価項目が異なります。ここでは簡単に、2つの団体の違いについてみていきましょう。

論述試験の解答方式の違い

論述試験の解答方式の違いは以下のとおりです。

CC協議会

キャリアコンサルタントが、スーパービジョンを受けるためにまとめた事例記録などを読む

 

JCDA

キャリアコンサルティングの逐語を読む

 

面接試験の評価区分の違い

2つの団体で面接試験の評価区分も異なります。

CC協議会の評価区分

態度・展開・自己評価

 

JCDAの評価区分

主訴・問題把握・具体的展開・傾聴

 
キャリアコンサルティング協議会の面接試験は、
 

  1. キャリアコンサルタントの相談者に対する態度が適切か

  2. 相談者もキャリアコンサルタントを信頼しているか

  3. 相談者の問題や課題や問題がよりみえているか

 
というような流れを想定しています。

それに対して、キャリアコンサルタント役である受験者自身は、その流れができたのかできなかったのか、自身のキャリアコンサルティングをしっかりと把握しながら進めていくことが求められます。

JCDAも同じですが、相談者に起きたことや感じたことをより丁寧に聴いていくことが、評価区分からは求められているようです。

各団体の評価区分に違いはありますが、基本的な学習ができていれば過度に不安になる必要はありません。

独学のメリット・デメリット

ここまで、独学で受験した人の試験結果や、独学での勉強時間、学習の注意点などを紹介してきました。ここまでのまとめと補足として、独学のメリットとデメリットを紹介します。

独学のメリット

キャリアコンサルタントを独学で学習・受験する場合のメリットとして次の3つが挙げられます。

費用をおさえられる

養成講習を受講しないため、受講料をおさえることができます。一方で、試験対策やロールプレイの練習など、ひとりでの学習が難しい内容に関しては、費用を払って講習を受講するケースもあるでしょう。

スケジュールにしばられない

養成講習を受講する場合は、土曜クラス、平日昼間クラスなどのように、決まった曜日で学ぶことがほとんどです。独学の場合は、自分の好きな時間に好きな場所で学習をすることができるため、スケジュールにしばられないということがメリットといえるでしょう。

自分のペースで学習を進められる

養成講習は、必ず対面またはオンラインでの学習が含まれます。その際は、講師とクラスメイトと共に学習をするため、時には、「学習についていけない」と感じることもあるかもしれません。一方独学の場合は、すべて自分のペースで進めることができます。

独学のデメリット

独学のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

合格率が低い

このページの前半で紹介した通り、実務経験が3年以上ある人は独学でも受験ができますが、養成講習を受講した人よりも合格率が低いという結果が出ています。

キャリアコンサルタントは国家資格のため、一定以上の水準が求められます。試験では、その知識やスキルがまんべんなく問われるため、養成講習を通して理論から実技までを段階的に学習した人の方が合格率が高い傾向があるようです。

実技の練習が難しい

キャリアコンサルタント試験には、ロールプレイの試験があります。ロールプレイは、自分自身がキャリアコンサルタント役になり、相談者役にコンサルティングを行うため、ひとりでの学習は難易度が高いといえるでしょう。また、レベルアップするには客観的な指摘や指導も必要です。

効率的な学習が難しい

独学は、自分のペースで好きな時に学習できるのがメリットですが、逆をいうと、すべて自分でスケジュールを立てて行う必要があります。また、養成講習では様々な情報が得られ、重要な点や試験に出やすいポイントを把握しながら学習できますが、独学の場合は自分自身で情報収集をする必要があるため、時間がかかる、正しい情報かの判断が難しいといったデメリットがあるでしょう。

養成講習の受講も選択肢のひとつとして

キャリアコンサルタントは独学でも受験ができますが、ハードルの高い点が多々あります。

試験に出やすいポイントも踏まえて、キャリアコンサルタントに必要な知識がコンパクトにまとまった内容を学べる養成講座は、忙しい社会人には最適だといえます。

仕事やプライベートの関係で思うように学習時間がとれないなど、独学での学習に行き詰まりを感じた場合は、養成講習の受講を視野に入れておくのもよいかもしれません。

独学でキャリアコンサルタントになるための具体的な学習法

ここからは、独学でキャリアコンサルタント試験に取り組む場合の具体的な学習法を紹介していきます。

協力者が必要な学習もありますが、基本的には独学で学習できる流れになっています。

  1. 学科試験の学習法

  2. 論述試験の学習法

  3. 面接試験の学習法

順番にみていきましょう。

1.学科試験の学習法

大きな箇所をノートに書き出す

学科試験の勉強では、参考書や問題集の内容をノートに書き出してみましょう。

学科試験は、心理学やカウンセリングの専門知識が多いため、はじめて学ぶ方は戸惑ってしまうことが多いです。

まずは、参考書に書いてある学科試験の全体像や出題科目にざっと目を通してみてください。その上で、自身でテキストを作成するような心構えで、大きな箇所をノートに書き出していきます。

また、興味がある分野や取り掛かりやすい分野から始めるのもおすすめです。1分野勉強をしたら練習問題に取り組む、などのリズムをつけるとスムーズに勉強できるでしょう。

また、参考書や問題集は受験者や合格者の評価が高い教材を選ぶのがおすすめです。

過去問を解く

参考書で知識を定着させ、問題集の正答率が上がってきたら、過去問を使用しましょう。

キャリアコンサルティング協議会や、JCDAといった試験実施機関のサイトでは過去に行われた直近3回分の試験が公開されています。また、試験実施機関公式の過去問集もあるため、過去のキャリアコンサルタント試験の出題傾向を把握した対策ができます。

参考書で学ぶときと同様に、試験の傾向をつかむことが大事なので、過去問もくりかえし使用しましょう。

さらに、学科試験は選択式の問題のため、答えではない選択肢についても調べておくと勉強になります。丸暗記をするだけでなく、理論や概念の意味まで理解することで様々な問題に対応できるでしょう。

模擬試験で対策をする

過去問で傾向と対策ができたら、次は本格的な試験内容に近い模擬試験を使用するのがおすすめです。

模擬試験は本試験を分析した内容になっています。参考書に付属されている場合が多いので、取り組んでみると試験前の対策ができるでしょう。

また、模擬試験を解く際は、実際の試験時間の100分を計測するのがおすすめです。試験では時間配分も重要ですので、どのくらいの配分で問題を解けばいいかを事前に確認しておくと、本番の試験でも落ち着いて解答することができます。

2.論述試験の学習法

次に、論述試験の勉強方法をみていきます。

模範解答を参考にする

論述試験も、独学の場合はテキストやネットを検索しての学習が中心になります。

論述試験はどの回の試験でも、出題形式や設問の内容に傾向がありますので確認をしてみましょう。

論述試験で出題される事例記録や逐語を読み解く際には、以下のような点を理解できているかが重要です。

  1. キャリアコンサルタントはどのように受け止めたのか

  2. 相談者の悩みに対する問題の見立ては正しいか

  3. 目標や今後の働きかけ

以上の点を意識して学習を進めてみてください。

インターネットを活用しよう

YouTubeなどの動画共有サービスやブログにも、論述試験の解答作成方法を解説した動画や記事があります。

インターネットを活用し、実際にキャリアコンサルタントとして活動している方の情報を参考にしてみるのもよいでしょう。ただし、個人が発信している場合も多いので、情報の正しさを確認しておく必要があります。

3.面接試験の学習法

次は、ロールプレイと口頭試問からなる面接試験についてみていきます。

口頭試問は参考書を使用する

口頭試問の勉強方法としては、参考書での学習が挙げられます。

実技試験対策用の参考書で口頭試問に触れているものがありますので、そこでポイントをつかみましょう。複数の解答パターンを自身の中にストックしておくと、安心して面接に取り組めます。

ロールプレイは実際に体験してみる

ロールプレイの対策としては、実際に体験してみるのがよいでしょう。そのうえで最もおすすめなのは、ロールプレイの対策に特化した講座を受講することです。ロールプレイに特化した講座を受講するメリットはいくつかあります。

ひとつは、講師の指導を直接受けられることです。対面での指導では、ロールプレイ時の態度や仕草などの細かいニュアンスを伝えることもできます。

もうひとつは、他の受講者と交流が持てることで、試験に関する情報収集ができるというメリットが挙げられます。

独学をしていると「このまま勉強を続けても合格できるのだろうか」と悩むときがありますが、先輩や同期の体験談や勉強法などのリアルな情報に触れられるため、正しい現在地の把握ができます。

加えて、講座修了後も受講者同士でロールプレイの練習がすぐにできるのも、講座に通うメリットであるといえます。

動画共有サービスの利用

「講座を利用せず、独学で学習したい」と考えている方は、論述試験の学習法と同様に、YouTubeなどの動画共有サービスを利用して学習を検討してみてください。

動画共有サイトには、ロールプレイの試験内容を実演付きで解説してくれている動画があります。

現役のキャリアコンサルタントの方が動画を上げているので参考になるでしょう。1人で練習できるように構成されている動画もありますので、自分のペースで視聴していくとよいでしょう。

まとめ

キャリアコンサルタントの資格は、受験資格があれば独学で取得することは不可能ではありません。

しかし、合格率をみる限り、実務経験が3年以上ある方の枠で受験する方が、合格率が低くなっており、個人差が大きいことがわかります。

仕事が忙しく、学習の時間が取れない方や、独学で行き詰まってしまった方は、厚生労働大臣認定講習となっている養成講座の受講や、ポイントで対策講座の受講を検討してみてください。合格が近づくはずです。

Q&A

キャリアコンサルタントの独学は可能?
受験資格をクリアしていれば可能です。しかし、一度対策講座を受講するのをおすすめします。もし、ロールプレイの独学を検討されている方は、YouTubeを活用し、ロールプレイの試験内容や実演の動画を参考にしてください。
キャリアコンサルタント試験合格に向けて、独学での学習時間はどのくらい必要でしょうか?
厚生労働省が定める養成講習は150時間で、養成講習を受講している方は、さらに自習も行っています。そのため、独学をされる方は150時間をひとつの目安とし、本気で取り組む場合はさらに学習時間を設けるとよいでしょう。
学科試験を独学する場合のおすすめの学習方法は?
学科試験は他の理論の資格試験と同様になります。参考書を読み、ノートに書き出したり、声に出したりして暗記をしていきます。また、練習問題に取り組みましょう。
キャリアコンサルタントの資格を取得できたらどのような仕事に就ける?
勤務先はさまざまです。大学や専門学校の教育機関からハローワークのような公的機関もあります。民間企業の人事、人材紹介や派遣会社への就職も可能です。自身がどのような方を支援したいのか、やりがいを感じられるのかがとても重要な判断基準となります。

 

Information

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