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CAREER - 2021.12.23

キャリア開発分野で注目の国家資格を取得できる 「キャリアコンサルタント試験」とは

「キャリアコンサルタント試験」とは

「キャリアコンサルタント10万人養成計画」という言葉を知っているでしょうか。

日本では、2025年までに10万人のキャリアコンサルタントを養成する目標を立てています。

キャリアコンサルタントとは、一人ひとりの“自分らしい”生き方・働き方をサポートするキャリア形成支援のエキスパートです。

“キャリア”とは「進路」「職業」「仕事」「経歴」にとどまらず、その人の「生活」や「生き方」、「生きがい」なども含めた“人生そのもの”です。

キャリアコンサルタントは、個人の興味、能力、価値観、その他の特性を元に、その人にとって最適な職業の選択や能力の開発を援助し、クライエント(相談者)が自らを高めていけるようにライフキャリア全体にわたる支援を行うやりがいのある仕事です。

2016年4月に誕生した「国家資格キャリアコンサルタント」は、登録制の名称独占資格です。これから「キャリアコンサルタント」と名乗り、キャリア支援の仕事に就くことを目指す皆さんは、「キャリアコンサルタント試験」に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することが必要となります。

このページでは、キャリア開発分野で注目の国家資格を取得できる「キャリアコンサルタント試験」について、解説していきます。

2つの試験機関が実施する
国家資格試験「キャリアコンサルタント試験」

キャリアコンサルタント試験は、職業能力開発促進法に定められ、厚生労働大臣の登録を受けた登録試験機関が実施する国家資格試験です。

登録試験機関は2つあります。この2つの機関とは、「キャリアコンサルティング協議会」と「日本キャリア開発協会」です。どちらの試験機関で受験するかどうかは、受験者が選択することができます。それではそれぞれの登録試験機関が運営している「キャリアコンサルタント試験」のWebサイトを紹介します。

いずれのWebサイトも、これからキャリアコンサルタント試験の受験を考えている方に対して、わかりやすく情報を提供しています。

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が運営しているWebサイト

【サイトの概要】
★受験概要
・受験資格
・試験日
・試験の形式、範囲
・過去問、学習情報

★受験申請
・申請の流れ
・申請方法
・キャリアコンサルタント試験の受験要件を満たす厚生労働省から認可された講習団体一覧

★合格発表
現在は第17回、第18回の試験結果が掲載されている

★各種申請、変更届

【コメント】
キャリアコンサルタントの資格を取得したい方、キャリアコンサルタント試験を受験したい方に役立つ情報がコンパクトにまとめられています。受験するのに必要な内容が掲載されているだけではなく、学習情報や過去問題も確認できます。

特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)が運営しているWebサイト

【サイトの概要】
★キャリアコンサルタント試験について
・キャリアコンサルタント国家資格の名称独占について
・キャリアコンサルタントになるには
・キャリアコンサルタントの活躍の場
・キャリアコンサルタント国家資格とキャリアコンサルティング技能士の違い

★受験案内
・資格取得の流れ(受験資格獲得~合格~登録まで)
・試験日程/試験地区
・試験要項
・受験申請

★講習
キャリアコンサルタント試験の受験要件を満たす講習として厚生労働省から認可された全国のスクール、講習一覧が確認できます

★過去問
・第16回~第18回までの過去問
・過去問利用の著作権/注意事項

★試験結果
・第16回~第18回までの試験結果/学科、実技試験の合格者受験番号

【コメント】
こちらのサイトも主に、キャリアコンサルタントに興味がある方や、これからキャリアコンサルタント試験を受験される方向けの内容です。キャリアコンサルタントの仕事、受験資格の獲得方法、試験内容の詳細、過去問など、キャリアコンサルタント試験の情報を詳しく確認いただける内容です。

キャリアコンサルタント試験の詳細について

それではキャリアコンサルタント試験とは、どのような内容で実施されているのでしょうか。
キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験で構成されています。学科試験は、四肢択一のマークシート形式です。100点満点で70点以上の得点が必要です。

実技試験は論述試験と面接試験で構成されています。今回は学科試験だけ、次回は実技試験だけといった個別の受験も可能ですが、実技試験においては、論述試験だけ、面接試験だけといった受験はできません。学科試験を合格するには、100点満点の70点以上、実技試験に合格するには、論述試験と面接試験のそれぞれで合格基準を満たしていることが必要になります。

「キャリアコンサルタント」と名乗るには、この学科試験と実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することが必要になります。また、5年ごとに更新する必要があるのも覚えておきたいことです。

また、学科試験に関しては、どちらの試験機関とも、同日に同じ内容の試験問題で実施していますが、実技試験においては、2つの試験団体とも、独自の問題で実施している点に注目です。

以前に出題された問題は、各登録試験機関で確認することができます。内容を確認して、自分にあった登録試験機関で受験するのが良い方法だと思います。

資格試験の実施は年に3回

2016年4月に国家資格として誕生して以来、年に4回のキャリアコンサルタント試験を実施してきましたが、2019年度からは年に3回の実施となりました。現在も4か月に1回実施されています。

仕事の状況や学習計画などを踏まえ、いつのキャリアコンサルタント試験を受験するのが、自分にとってベストなタイミングなのかを考えて、計画してみるのが良いと思います。

キャリアコンサルタント試験の受験資格を得るには

それではキャリアコンサルタント試験の受験資格は、どうすれば得られるのでしょうか。

まず、キャリアコンサルティングに係る実務経験が3年以上ある方は、すでに受験資格をお持ちです。例えば人事で、従業員のキャリアコンサルティングを行ってきた方、人材紹介会社で、登録者へお仕事紹介を行った経験が3年以上ある方などが対象になります。

一方で、未経験の方や、実務経験が3年に満たない方でも受験資格を得る方法があります。

それは厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方であれば、受験資格を得ることができます。

2021年12月現在、21の講習が厚生労働大臣認定講習に認定されています。

リカレントの「キャリアコンサルタント養成講座」、「キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座」も、厚生労働大臣認定講習です。この講習の課程を修了することで、受験資格を得ることができます。

業界未経験の方は、まずは厚生労働大臣認定講習を受講することが、資格取得への第一歩になります。

まとめ

今回は注目の国家資格を取得できる「キャリアコンサルタント試験」について解説しました。

これからキャリアコンサルタントの資格取得を目指す方の参考になればと思います。

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