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MENTAL HEALTH - 2021.01.11

ハビットマインド(習慣思考)のすすめ 第2回「『寛容さ』を身に着けることの大切さ」

この記事を書いた方のご紹介

水口明子(リカレントメンタルヘルススクール専任講師)

リカレント メンタルヘルススクール専任講師
精神保健福祉士/公認心理師
20年以上サービス業に従事。その後、精神保健福祉士や資格を取得し、対人援助職に従事。
2019年に、ハビットマインドKOKOLOを開業。小学館の「Suits woman」において「ハビットマインド診断」を連載中。医療、福祉、学校、産業分野においての幅広い経験値をもとに活動している。

ハビットマインド(習慣思考)のすすめ 第2回「『寛容さ』を身に着けることの大切さ」

暦の上では、大寒。
毎年この季節は、寒気や荒天のピークになると言われています。
今年はさらに記録的な大寒波とともに、昨年から続く新型コロナ
も収束せず、いろいろと制約のある状況になっています。ストレスもたまると思いますが、くれぐれもお体に気を付けてくださいね。
リカレントメンタルヘルススクール専任講師をしております、水口明子です。
さて、今回は『寛容さ』について考察したいと思います。

自分のコントロール下にあるものは気にならないが、コントロール下にないものは気になる

仕事場や家庭で、自分がテーブルの上に物を放置していてもあまり気にならないのに、人がテーブルの上に物を放置しているとイライラしたりすることがありますよね。
自分が放置していてもそんなに気にならないのは、どかそうと思えばいつでもどかせる、という意識があるからではないか、と思うのです。
それは、自分が放置しているものは、自分のコントロール下にあり、どかそうと思えばすぐにでもどかせるので、自分の中ではほとんどすでにどかしたと同然に感じられ、人に注意されると「うるさいな、ちょっと置いているだけじゃないか」という気持ちになるのです。
でも、他人が放置しているもの(「あいつがどかすべきだ」と自分が感じているもの)は自分のコントロール下にないので、とても目障りです。

これを言い直してみると”自分のコントロール下にあるものは気にならないが、コントロール下にないものは、気になる”このギャップがイライラやトラブルの原因になりうるとは考えられないでしょうか?
私のクライエントの方もこのようなことの些細なことから、それが積み重なり、しまいには心身を崩してしまうケースがとても多いと感じています。

昨年はこれにさらに新型コロナウィルスという自分自身ではどうにもコントロールできないものが加わり、今までの日常生活に制約が加わり、無理矢理に変容させられることで、メンタルを崩す方が大変多かったと思います。
このような中で私たちはどのようにこの状況と向き合えばいいでしょうか?

社会においては、様々な価値観や、決められた社会のルールを共有しながら、年齢も人生経験、背景も異なる人々がそれぞれ社会の中で各々の役割をもって生きています。自分が「こうすればいいのに」ということがそのまま通ることも少ないでしょう。そのような中で「寛容さ」を身に着けるにはどうしたらいいのでしょうか?

真の寛容さを身に着けること=自分と同じ考えの人はいないということを認めること

真の寛容さとは”自分のコントロール下にないものを許容できるか否かというところで試されるのかもしれない”ということです。
信頼して人に任せるとか、人の自主性に任せるということは、”自分が「こうすればいいのに」と思っているのと別の選択をその人がするのを許容する”ということが含まれている必要があるように思います。
人間関係に齟齬はつきものです。
ということは、そもそも大前提として、自分と同じ考えの人はいないということを認めること。これがとても重要だと思います。
ただ、なかなか難しいのです。欺く言う私もまだまだ人に寛容になれていない自分がいます。

人に寛容になるための第1歩は、寛容になれない自分を認めること

個人的には、人に寛容になるための第一歩は、”自分はなかなか本当には寛容には、なれないのだよなあ”と自分で自分を認めることのような気がします。
そして、この寛容になれない自分を認めることが、とても重要なのかもしれません。
自分自身の不寛容さを認めることで、相手の行動言動に寛容になり、多様性を認め、尊敬と威厳をもって接することができると思います。これは、カウンセラーにとってはとても重要なことではないでしょうか?
カール・ロジャースの来談者中心療法の中で、素晴らしいカウンセラーの3つの条件に
① 受容 ②共感 ③自己一致 をあげています。この学びを始めたころ、私はこの自己一致の意味が
なかなか理解できませんでした。もちろん、“クライエントに対して、考えと言動が一致していることではあるのですが、では、どのようにすれば本当の意味での自己一致を会得できるのか?がわからなかったのです。

しかしながら、上記のように、カウンセラー自身が、自分自身を見つめなおし、できる自分、できない自分、どちらも自分であり、できてもできなくても自分は価値のある存在であると考えていくこと、もっと簡単に言えば、理想の自分と現実の自分を洗い出し、そこに接点を見出し、折り合いをつけながらも、理想に近づけて生きていく作業をしていくことが、実は、相手を受容し、共感し、共感されていくことなのだと思います。

相手に求めるのではなく、まずは自己を見つめなおし、自己を知り、受け入れていくこと。
このことが、まずは、カウンセラーにとっての第1歩でもあると思うのです。

まとめ

「ハビットマインド(習慣思考)のすすめ」第2回はいかがでしたでしょうか。毎日の生活を振り返り、なるほどと共感された方も多いのではないでしょうか。次回もぜひ楽しみにしていてくださいね。

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