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キャリアコンサルタント資格 - 2023.01.25更新 / 2022.12.21公開

キャリアコンサルタントに年齢は関係ない?

今の年齢からキャリアコンサルタントを目指すのは遅いかも。資格を取得しても活かせるか不安。などと考えていませんか。

キャリアコンサルタントになるのに年齢は関係なく、20代~70代の幅広い年齢の方がキャリアコンサルタントとして活躍しています。

そうはいっても、やっぱり年齢に不安を持つ方もいると思います。そこで、このページでは年齢とキャリアコンサルタントについて解説をしていきます。

キャリアコンサルタントになるには年齢が遅い?

新しいことに挑戦をするとき、年齢を気にしてしまう方は少なくありません。今から挑戦をしても大丈夫だろうかなど、挑戦する意欲とともに不安を持つ方もいるのではないでしょうか。

以下は、独立行政法人労働政策研究・研修機構が2017年に実施した「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」の結果です。この調査では、20代〜50代まででは、企業で働いている人の割合が30%を超えており、50代〜70代以上では、企業に加えてハローワークや就職支援の機関で働く割合が20%以上になっています。


(参照 : 労働政策研究報告書No.200

このように、活動の場に変化はありますが、年代を超えてキャリアコンサルタントが活躍していることが見えてきます。

もちろん、ほかの職種と同様に就職に有利な年代は存在しますが、人と向き合う仕事は、その人の人柄やスキル、誠意などの年齢以外のものの重要度が高いといえるでしょう。

キャリアコンサルタントにとって年齢より大事なこと

それでは、キャリアコンサルタントにとって大事なことは何でしょうか。

相談者に信頼してもらえるか

カウンセリングをする前に、何よりも大事なのが「相談者との信頼関係」です。キャリアコンサルタントと相談者の間に信頼関係が築けていないと、相談者は本当の悩みを打ち明けることが難しくなります。

相談者が仕事について悩んでいる場合、友人やパートナーなどに相談をしても、本質的な問題解決に結びつかないことがあります。キャリアコンサルタントは客観的な立場から、相談者の悩みに寄り添ってアドバイスや提案を行っていきますが、信頼関係を築いていくことにより、相談者の根本的な悩みを聞き出すことができるのです。

信頼関係はすぐに築かれるものではないですが、キャリアコンサルタントの誠実さやコミュニケーションの取り方などから、相談者は「この人には安心して相談ができる」と感じるようになってきます。

信頼関係と年齢

自分の話ばかりで人の話は聞かず、一方的に価値観を押し付けてくる人と、誠実に話を聞き、相手の意見にしっかりと耳を傾ける人では、どちらが接しやすいでしょうか。

年齢が離れている会社の上司や先輩、後輩でも話がしやすい、信頼できると感じるのは、相手の人間性に惹かれたり、共通点を見つけたりしたからであって、年齢によって判断していることはほとんどないと思います。

このページの前半でもお伝えした通り、各年代の方が様々な機関や職場で活躍しています。キャリアコンサルタントとして活動するには、相談者と良い人間関係を築ける人かどうかが重要です。

キャリアコンサルタントの受験資格に年齢制限はない

キャリアコンサルタントの受験資格に年齢制限は設けられていません。受験資格さえ満たせば、誰でもキャリアコンサルタントの試験にチャレンジできます。

受験資格は次の3つです。
① 厚生労働大臣が認めた講習を修了した人
② 仕事の選択やスキルの向上に関する相談について3年以上の経験がある人
③ 技能検定キャリアコンサルティングの学科か実技に合格した人

①〜③のどれか1つを満たせば受験ができるため、未経験の方は厚生労働省から認可をもらった講習を修了することで、受験資格を得ることができます。

受験資格の詳細はこちらのページで紹介しています。

未経験でも受験できる!国家資格キャリアコンサルタントの受験資格

 

キャリアコンサルタントの年齢

独立行政法人 労働政策研究・研修機構がまとめた、「第2回キャリアコンサルタント登録者の 活動状況等に関する調査 」のキャリアコンサルタントの「活動者の人数構成 」では、、50代が41.4%と最も多く、次いで60代の25.7%となっています。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構がまとめた、「第2回キャリアコンサルタント登録者の 活動状況等に関する調査 」図表3-4を参照し作成

このように、50代の割合が高く、次に60代が高くなっています。幅広い年齢の方がキャリアコンサルタントを目指し、資格を取得しているようです。

キャリアコンサルタントでキャリアチェンジ

日本でもなじみのある、ケンタッキーフライドチキンの創業者であるカーネル・サンダースが、ケンタッキーを始めたのはなんと65歳でした。

何かに挑戦する時、人生で遅すぎることはない

という名言を残しています。

実際にキャリアコンサルタントになった方の中には、「ゆくゆくは人事になりたい」という目的で取得された20代の方、「いずれは独立したい」という30代の方、「部下からキャリアの相談が増えてきた」という40代の方、「セカンドキャリアに向けて」という50代の方、「定年退職後は社会貢献をしたい」という60代の方、など様々な方がいます。

キャリアコンサルタントの資格取得を通じて得られることは知識やスキルだけでなく、自分自身の理解を深められたり、自信を持てたりとメリットが多くあります。

キャリアに重要性を感じていたり、人を支援する仕事に興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

キャリアコンサルタントの年齢や実績についてお伝えしてきましたが、最後にポイントのおさらいです。

・20代〜70代以上とキャリアコンサルタントの活躍年齢は幅広い
・キャリアコンサルタントは未経験からでも目指せる
・必要なのは相談者に信頼される誠実さ

キャリアコンサルタントになるのは、今からでも遅くありません。人と接することや人のサポートをすることが好きな方は、今日から情報収集をスタートしてみてはいかがでしょうか。
 

Q&A

キャリアコンサルタントを目指そうと思いますが、年齢制限はありますか?
国家資格キャリアコンサルタントの受験資格に年齢制限はありません。また、学歴も問われません。
実務未経験なので、キャリアコンサルタント資格を取得しても活躍できるか心配です。
国家資格キャリアコンサルタントは、厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者であれば受験が可能なこともあり、実務未経験から目指して活躍する方が数多くいます。
実際に活躍するキャリアコンサルタントはどの年代が多いのでしょうか?
独立行政法人労働政策研究・研修機構が2017年に実施した労働制作研究報告書No.200 では、最も多いキャリアコンサルタントの登録者数は50代、次いで40代となっています。
キャリアコンサルタントに必要なことは?
相談者との信頼関係を築き、悩みに誠実に向き合うことが重要です。その上で、相談者の課題を把握し、アドバイスを通して相談者にとって適切なキャリア形成を支援することが必要となります。

 

Information

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