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【4つに分類】キャリアコンサルタントの働き方と就職先

キャリアコンサルタントとひとくちに言っても、企業の業種や所属する組織によって働き方や求められる役割は様々です。

このページでは、これからキャリアコンサルタントを目指す方や就職活動をする方、キャリアコンサルタントとして働く場合はどのような就職先があるのかを知りたい方に向けて、キャリアコンサルタントの働き方を4つに分類して紹介をしていきます。ぜひ参考にしてください。

キャリアコンサルタントの働き方は大きく分けて4種類

キャリアコンサルタントの働き方は、一般的に以下の分類があります。

  • 公的機関
  • 大学
  • 民間企業
  • フリーランス

順番に、詳しくみていきましょう。

キャリアコンサルタント 公的機関での働き方

まずはハローワークの相談員など、公的機関で働く場合についてみていきます。

公的機関の就労支援施設

公的機関での働き方は、平日勤務で土曜を含む場合もありますが、基本は日祝日が休みになります。

繁忙期には短期派遣の求人も増えるため、シフト制や短時間勤務といった柔軟な働き方を選択できるのも大きな特徴です。そのためシフト制や短時間勤務が可能など、自分に合った柔軟な働き方が可能になります。

公的機関では、若年者から年配者まで幅広い年代の相談に対応するため、キャリアコンサルタント資格の取得を必須とする機関が年々増加しています。専門性の高い支援を行う上で、この資格は不可欠と言えるでしょう。

公共職業訓練、ハローワーク、ジョブカフェなど、公的機関での活躍の場は多岐にわたります。それぞれの機関で、求職者支援やキャリア形成のサポートなど、キャリアコンサルタントの専門性が活かされています。

公的機関でのキャリアコンサルタントの立ち位置

ハローワークでは、求職者が職業訓練を受講する前に必ず受ける「訓練前キャリアコンサルティング」があり、キャリアコンサルタントは求職者の就職支援を行います。*

また訓練前だけでなく、訓練中の受講生との面談も行うため、職業訓練におけるキャリアコンサルタントの役割は非常に大きいと言えるでしょう。

その他の公的機関での活躍場所

求人紹介前に相談ができるジョブカフェも、公的機関のひとつです。ジョブカフェは原則として若年者を対象とした就労支援施設で、相談のほかにも職場体験などの多様な就労支援を行っています。

都道府県によってはハローワークに併設されている場合もあり、ハローワークが若年者から年配者まで幅広い層に対応する一方、ジョブカフェでは若年層に特化した支援を提供しています。
参考 : 厚生労働省 「ジョブカフェにおける支援

キャリアコンサルタント 大学での働き方

次に、大学で働く場合についてみていきましょう。

主な拠点は大学内のキャリアセンターなど

大学での働き方は、週2~5日勤務など様々です。

平日のみ、もしくは土曜を含む場合もありますが、基本は大学カレンダー基準の日祝日が休みになります。
最近ではフルリモートで短時間勤務や、在宅と併用した働き方なども増えてきています。

学生の悩みに寄り添う

大学でキャリアコンサルタントとして働く場合は、就職に悩む学生支援が主となります。

学生の持つ悩みは幅広く、キャリアコンサルタントは一人ひとりの成長を見守る役目も担っていきますので、やりがいのある仕事といえるでしょう。

こちらの記事では、キャリアコンサルタントとして大学で働く場合の役割などについてや、大学職員と大学でのキャリアコンサルタントの違いについて、そして大学でキャリアコンサルタントとして働きたい場合の求人は多い?少ない? なども詳しく解説をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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【4つに分類】キャリアコンサルタントの働き方と就職先

キャリアコンサルタント 民間での働き方

次に、民間企業で働く場合についてみていきましょう。

職種も働き方も豊富

民間企業の働き方は、週5日フルタイムが基本で、カレンダー通りの休日休暇がほとんどです。ただし、会社の就業規則によって異なる場合もあります。

最近では、リモートワークの導入やコアタイムを設定している企業が増えており、よりフレキシブルな働き方を選ぶことも可能になってきています。

所属によって変わるキャリアコンサルタントの立ち位置

民間企業でキャリアコンサルタントとして働く場合は、所属する部署などによって働き方に違いが出てきます。

キャリアコンサルタント(営業)

求人サイトで「キャリアコンサルタント」や「キャリコン」と検索すると、営業のカテゴリに「キャリアカウンセラー」などの名称で掲載されていることがあります。

民間企業で働く最大のメリットは、営業経験はもちろん、営業事務や接客の経験があれば、資格取得後に未経験からでも転職のチャンスがある点です。学んだスキルをすぐに実践で活かせるため、未経験の方にとっても嬉しいポイントでしょう。

また、求人サイトの業務内容には「営業片面型」や「両面型」といった耳慣れない言葉が並んでいることがあります。これらの違いについて簡単に見ていきましょう。

キャリアコンサルタント  片面型
求職者への支援に特化したキャリアコンサルタントです。未経験から働きたい方や、求職者にじっくり寄り添う支援をしたい方に向いています。

キャリアコンサルタント  両面型
もうひとつの両面型は、より営業要素が強いのが特徴です。具体的には、よりマッチした企業へ就職したい求職者と、求人内容に合った人材を採用したい企業の両方を担当する、いわば橋渡し的な役割を担います。営業経験があり、企業とのやり取りも希望される方は、両面型で就職先を探すのも良い選択かもしれません。

人事

人事は企業の「顔」であり、人材に関わる業務を通じて企業の活性化を図る重要な役割を担います。

企業人事は大まかに分けると、企画、採用、教育・育成、研修、評価といった業務を行います。これらすべての業務を一人で担当することもあれば、複数人で分担する場合もあるため、企業によって人事の範囲は様々です。しかし、「ヒト」に関わる業務を担当するという点は共通しています。

人事は社員のキャリアアップ形成を支援するため、社員一人ひとりとじっくり向き合う機会が多くなります。キャリアコンサルタント資格を取得していることで、そのスキルを活かした働き方が期待できます。近年では、人事部所属の従業員がキャリアコンサルタント資格を取得するケースも少なくありません。また、メンタル不調を訴える従業員の増加に伴い、EAP(従業員支援プログラム)の資格やメンタルヘルス・マネジメント検定を併せて取得するケースも増えています。
 

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社内キャリアカウンセラー

風通しの良い職場環境づくりや、社員間のコミュニケーション改善・活性化を目指す企業が増えているため、「キャリアコンサルタントを社内に配置する」という傾向が非常に強まっています。

また、現在マネージャーなどの役職を持つ方が、キャリアコンサルタント資格を取得してセカンドキャリアの就労支援や若年層へのキャリア支援を行うケースもあります。マネジメント色が強い場合は、短期的ではなく、ある程度の期間を想定したキャリアデザインや社内の人材育成、新卒社員のフォローアップなどを行います。

社内キャリアカウンセラーは、外部とのやり取りよりも社内の育成や教育に特化しているのが特徴です。人材開発に関わることで、社内の問題解決に貢献できるやりがいのあるポジションとも言えるでしょう。

初心者からでもキャリアコンサルタントを目指せる最短ルートについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

 

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キャリアコンサルタント フリーランスでの働き方

最後に、フリーランスで働く場合についてみていきましょう

自分のスキルに合った働き方ができる

フリーランスで働く最大のメリットは、スケジュール管理を自分で行えるため、働き方に制限がないことです。また、自身のスキルや専門性を活かした働き方ができる点も魅力です。

民間企業や公的機関で経験を積んだ後、仕事の幅を広げるためにフリーランスへと転身するケースも少なくありません。中には、メンタル面の不調に悩む従業員を多く見てきた経験から、メンタルヘルス関連の資格も併せて取得し、独立するケースもあります。

現在では、ビデオ通話を用いたオンラインでのコンサルティング業務も増えており、全国に向けてキャリアコンサルタントとして活躍できるのもフリーランスの特徴と言えるでしょう。

 

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【4つに分類】キャリアコンサルタントの働き方と就職先

自分に合った「働き方」を見つけよう

「キャリアコンサルタント」とひとくちに言っても、所属する場所によって働き方や業務内容が異なることが分かりました。

「なりたいキャリアコンサルタント像」や、「自身の強みを最大限に活かせる場所であるか」を考えることは、非常に重要なポイントです。キャリアコンサルタント資格を取得したら、まずは自分自身の価値観を確認しておくと良いでしょう。キャリアコンサルタントとしての学びは、自分自身のキャリアを考える上でも大いに役立ちます。

例えば、学生支援に興味があり大学での情報を集めていたとしても、その学生が就職する先の企業を知ることも必要だと感じたら、企業内で働くことを視野に入れてみるのも良いかもしれません。

ワークライフバランスを重視するなら?

 誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。

引用:内閣府  |  仕事と生活の調和
 
このように「仕事」と「仕事以外」のバランスを重視するのであれば、キャリアコンサルタントとして就職、転職をする際に、ワークライフバランスに取り組んでいる企業かどうかも確認しておくとよいでしょう。

まとめ

キャリアコンサルティングを行う相手によって悩みは様々であるように、キャリアコンサルタントの働き方も多種多様であり、キャリアコンサルタント資格を取得したいと思ったきっかけもそれぞれだと思います。

このページでは「キャリアコンサルタントの働き方」について紹介をしました。

資格取得後は自分に合った「キャリアコンサルタントの働き方」が見つかるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

Q&A

キャリアコンサルタントとしての働き方には、どのようなものがありますか?
働き方は大きく分けて、公的機関、大学、民間企業、フリーランスの4種類があります。
公的機関でのキャリアコンサルタントの働き方はどのようなものがありますか?
公的機関での勤務は、基本的には日祝日が休みですが、土曜日を含む平日勤務の場合もあります。働く場所は、公共職業訓練、ハローワーク、ジョブカフェなど多岐にわたります。公的機関で働くキャリアコンサルタントは、幅広い年代に対応することが求められます。
大学でのキャリアコンサルタントの働き方はどのようなものがありますか?
大学での働き方は、週2〜5日勤務など様々です。平日のみ、または土曜日を含む場合もありますが、多くの大学では大学カレンダーに基づいた日祝日が休みとなります。主な勤務場所は、大学のキャリアセンターです。
民間企業でのキャリアコンサルタントの働き方はどのようなものがありますか?
民間企業での働き方は、会社の就業規則に準じますが、基本的には週5日フルタイム勤務で、カレンダー通りの休日休暇がほとんどです。勤務場所は企業によって異なりますが、人事部に所属する場合や、独立した部署でキャリアコンサルタントとして働く場合もあります。
キャリアコンサルタントとして働く上でのポイントはありますか?
キャリアコンサルタントの役割は、企業の業種や所属する組織によって多岐にわたります。そのため、ご自身のスキルや興味に合った働き方を見つけることが重要です。
キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーの違いは何になりますか?
「キャリアコンサルタント」は、国家資格を持った方のみが名乗れる名称独占資格です。一方で、特に資格取得が必須ではない場合は「キャリアカウンセラー」と呼ばれることが多いです。

Information

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