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COUNSELOR - 2020.12.24

杉山教授のこころラボ 第8回「クリスマスで100倍心温まる魔法の心理学とは?」- 忙しいあなたにStay Mindfulのススメ!ー

この記事を書いた方のご紹介

杉山崇(神奈川大学教授)

リカレント スクール教務顧問
神奈川大学教授/1級キャリアコンサルティング技能士/臨床心理士
脳科学と心理学を融合させた次世代型の心理療法を開発・研究を行う。
うつ病研究、認知行動療法のトップランナー。臨床歴20年以上。著書は20冊以上。
講演、TV、雑誌などメディア実績も多数。

杉山教授のこころラボ 第8回「クリスマスで100倍心温まる魔法の心理学とは?」
-忙しいあなたにStay Mindfulのススメ!-

みなさん、Merry X‘mas !
クリスマスですね!
師走も終盤、気忙しい毎日です。
お仕事や家事など、「きちんとした方」ほど、忙しくなっているのではないでしょうか。
ですが、そんなときに心温まるイベントがあるのは嬉しいものです。
今日はクリスマスで100倍心があたたまる心理学をご紹介します。

それはマインドフル(Mindful)です。
私は、より原語に近い発音で
ムァインド…フォー!!と呼んでいます。(笑)
もともとは、NipponのZen(禅)なのですが、
アメリカにわたって心理療法になって帰ってきました!
説明が難しいので、臨床心理士でも本当に理解している人はわずかです。

まずマインド“レス”ネス(mind”less”ness)とは

マインドフルネス(Mindfulness)をわかりやすく紹介するために、その逆の状態、マインド“レス”ネス(mind”less”ness)
からご紹介しましょう。
これは漢字一文字で表すことができます。
その漢字とは『忙』です。
心(忄)が逝く(亡)と書いて、「忙しい」。
師走はついつい、忙しくなっていますよね。
あなたも心が逝っていませんか?
忙しいということは、
私たちの心が「やること!」に支配されているということです。
もちろん、「やるべきこと」はやるべきです。
何もやらない人はこの世では存在を認めてもらえません。
「やるべきこと」に私たちの時間を支配させることはやむを得ないわけですが、それが思うように進まないかったり、できないことでストレスを抱えてしまったり、心が逝ってしまうのは健全ではありません。そう、「やるべきこと」に心まで支配させる必要はないのです。
心はいつも私たちのものですから。

心を忙しくしない、マインドフルネスとは?

では、心を忙しくしない、マインドフルネスとは何でしょうか?

その第一歩は、今、この瞬間を大切に思うこと…。
あらゆる瞬間は、あなたの人生の一部です。
あらゆる瞬間が積み重なって、あなたの人生になるのです。
ひと時も無駄にできません。

そして、今、この瞬間にある自分や自分の周りにある現実に集中して、あるがままに受け入れること。そこには判断や評価はいれないのです。 あるがままの状態に意識を集中させることで、ストレスが軽減し、パフォーマンスも向上する、といわれています。
こう書くと何やら能力開発的なものに聞こえるかもしれません。けれども、私はこんなふうに考えたりします。
マインドフルネスとは「あきらめ」ともいえるものではないかと。

逃げられないときはマインドフルネスを

例えば、人間関係において、職場でも家庭でも、あるいは友人同士でも、オトナとしてわざわざ波風を立たせたくないから、とりあえず表向きは相手に従うわけです。けれども、実は心はモヤモヤしたまま…なんてことがよくありますよね。

これって、自分の意に添わないことに従うのが苦しいのですよね。
こんなときの私のアドバイスは次の一言です。

逃げられるなら逃げましょう。けれども、逃げられない時はどうするか。
マインドフルネスを心がけることです。

「なんでこんなことやらなきゃいけないんだ」と思うと疲れます。
なんで私が、なんでこんなことを、などと思うから、みじめな気持ちになって余計に疲れるんです。不思議なもので、愚痴れば愚痴るほど嫌になる。
嫌だと思えば思うほど、ますます嫌になる。

ではどうするか。
あきらめるしかないんです。

マインドフルネスは「上手にあきらめる」こと

マインドフルネスというのは本当はあきらめです・・・と僕は思ったりします。
上手にあきらめること。「あきらめる」ことはけっしてネガティブなことではありません。
あきらめるとストレスが減ります。

なぜなら私たち日本人は、歴史的にも上手にあきらめてきた民族だから。
地震や台風など自然災害の多い日本で暮らしてきた日本人は、自分たちが制御できない、あるがままの自然界に神を見出して、山の神が怒っているとか、海の怒りをかった、などと、災害が起こってもあきらめて受け入れてきました。

それが、アメリカナイズされるなかで、「どこまでも前向きであきらめない」ということが評価されるようになってきたと考えられます。
今、マインドフルネスが世界的に脚光を浴びているのは、そうした風潮に対する反動なのかもしれない。

私たちはあきらめないということに支配されすぎているのかもしれません。
そのプレッシャーが私たちの心を忙しくさせ、疲れさせてしまう。
あきらめてばかりでは何も変えられないですが、
時と場合によってはマインドフルネスになってあきらめる。
ということは、心健やかにいられるために、生きるのに大事なことなのだと覚えておいてください。

もしも師走の忙しさ、「年内にやるべきこと」に心を奪われて、
心を亡くしているとしたら、クリスマスの瞬間くらいは、心を解放してあげましょう。
最後に、マインドフルネスを実感させてくれる、私の大好きな映画をご紹介します。
『大停電の夜に』ってご存知ですか?

大停電の夜に ~ ナイト・オン・クリスマス ~ [DVD]
•出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
•発売日: 2005/11/11

クリスマスに花の大都会、東京で大停電が起こるという映画です。
電気がないと私たちの暮らしはどうなりますか?
まずは、みんな灯りを探して大忙しです。
でも、本当の灯は心の中にあるのですよ。
あなたの心の灯が輝く…そんなクリスマスをお迎えください。

Stay Mindful!!

まとめ

杉山教授のこころラボ 第8回では「クリスマスで100倍心温まる魔法の心理学とは?」をテーマに「忙しいあなたにStay Mindfulのススメ!」と題し、マインドフルネスについて解説していただきました。
年の瀬で忙しい毎日ですが、杉山教授がおっしゃるように、クリスマスの瞬間は、心を開放してあげてくださいね。

心の専門家を目指す皆さんにとって有意義となる情報を、杉山教授がわかりやすく解説をしていくのがこのコーナーです。ぜひ楽しみにしていてくださいね。

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