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COUNSELOR - 2019.06.14

カウンセラーを目指す方必見。カウンセラーになるには?【第3回】EAP・メンタルヘルス分野、心理分野の狙い目の資格「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」

カウンセラーになるには?【第3回】EAP・メンタルヘルス分野、心理分野の狙い目の資格「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」

このシリーズの第1回では、心理・カウンセラー資格の種類と資格取得の難易度、カウンセラーを目指す方にとって狙い目の資格をご紹介しました。第2回では、心理・カウンセラー系の資格の中から、「キャリア分野」の狙い目の資格「国家資格キャリアコンサルタント」について解説しました。
第3回では、EAP・メンタルヘルス分野、心理分野の狙い目の資格「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」をご紹介します。

ストレス社会と言われる現在、働く人の約6割が、仕事や職業生活に関することで強いストレスを感じているという調査結果もあります(「平成29年労働安全衛生調査(実態調査)」 より)。日本ではストレスチェック制度の法制化などさまざまな対策がとられており、職場のメンタルヘルス対策は今まさに急務となっている課題のひとつです。

こうした状況を背景として、ニーズが急増しているのが「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」です。心理・カウンセラー系資格の中でも、EAP・メンタルヘルス分野に特化したもので、働く人のメンタル不調に対応することができるとして、大きな関心が寄せられています。

EAP・メンタルヘルス分野の資格が狙い目な理由

まず、「EAP」とは何かについてご説明しましょう。
「EAP」とは、「従業員支援プログラム(Employee Assistance Program)」の略で、働く人の心の健康をサポートするメンタルヘルスケアのプログラムです。
職場のメンタルヘルス対策を先駆けるアメリカでは、1970年代に企業の生産性向上を目的に始まり発展しました。
現在、アメリカのフォーチューントップ500のうちの90%以上の企業がEAPを導入しており、EAPサービスを提供する会社の数も12,000社を上回るといわれています。
EAPでは、メンタルヘルスの問題を抱え、生産性や業務のパフォーマンスが低下してしまった従業員やその家族に対して、専門的なアセスメントやリファー、カウンセリングなどを行い、パフォーマンスを向上させることを目的としています。さらに、メンタル不調 の予防や早期発見も行い、生産性やパフォーマンスの低下のリスクを未然に防ぐ役割も担っているプログラムです。

日本でも職場のメンタルヘルス対策が重視されるようになり、EAPを導入する企業が増えてきています。具体的には企業が健康管理センターのような形で社内にEAPを実践する部署を設置する「内部EAP」と、EAPサービス会社に業務委託する「外部EAP」があります。導入している企業では、働く環境が改善され、従業員による事故やミス、さらにはメンタル不調 も減少し、従業員のパフォーマンスが向上したという結果が出ています。

このように日本では、メンタルヘルス対策の切り札として、EAPのニーズは急増していますが、有効な施策を打てる専門家の数は、まだまだ不足しているのです。だからこそ、EAP・メンタルヘルス分野の資格が狙い目であり、資格取得があなたの活躍の場を大きく広げることにつながるのです。

日本初のEAPと心理・メンタルヘルス分野の総合資格

「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」は、2013年に誕生した日本初のEAPと心理・メンタルヘルス分野の総合資格で、EAPメンタルヘルスカウンセリング協会(EMCA)が認定したライセンスです。

EAPメンタルカウンセラーが行うメンタルヘルスカウンセリングは、メンタル不調 を抱えている人に対する個人カウンセリングだけではありません。メンタル不調 者の上司や同僚など、組織に対してカウンセリングやコンサルテーションを行う知識やスキルを習得しています。そして、その職場において何が問題なのか、その問題を解決するためにはどうすればいいのかを明らかにしていくことで、問題解決を支援することができます。
また、資格取得のための学びを通して、アドボカシースキル(代弁機能)を習得していますので、相談者の意見を代弁し、組織に対して具体的なアドバイスを行うこともできます。

さらに、休職者の復職支援をはじめ、EAPプログラムの構築、EAPの導入・実践に関するコンサルテーションなどを行う知識もEAPメンタルヘルスカウンセラーは習得しています。つまり、EAPメンタルヘルスカウンセラーは、「職場のメンタルヘルスケア」についてトータルでサポートできる専門的な知識とスキルを持っているプロフェッショナルなのです。

「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」を取得するには?

EAPメンタルヘルスカウンセラーになるためには、EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC®)資格認定試験に合格し、EAPメンタルヘルスカウンセリング協会(EMCA®)に入会することが必要となります。

受験資格を取得するには、「EMCA認定カリキュラム」を受講する必要があります。このカリキュラムは、EAPメンタルヘルスカウンセラーに必要な知識と実践力を得るために構築されたものです。EMCA認定カリキュラムを提供する機関でカリキュラム修了証を取得し、受験申請書類とともに、EMCA協会へ出願します。

資格認定試験は年2回実施されます。試験科目は、1次試験が学科試験で、2次試験は実技試験(論述試験と面接試験)です。この学科試験と実技試験の両方に合格して、試験合格となります。また、EMCA®認定校の指定コースを修了した方は、1次試験(学科試験)が免除となります。免除されるのは、2020年実施予定の第16回試験までが対象となります。

試験合格後、EMCA協会への入会をもって資格取得となり、「EMCA会員証(兼EAPメンタルヘルスカウンセラー資格認定)」が交付されます。資格の有効期間は5年間で、5年毎の更新となります。

企業をはじめ、医療機関や教育機関、公的機関などでも活躍が可能に!

EAPメンタルヘルスカウンセラーが、行う業務は多岐にわたります。EAPの大きな役割は、メンタルヘルスケアによる従業員のパフォーマンス向上ですが、それを実現するためには、心理カウンセリングはもちろん、セルフケアの支援や休職者の復職支援、そして組織への具体的なアドバイスも行います。さらに、EAP導入におけるコンサルテーションスキルを持っているスペシャリストは「EAPコンサルタント」と呼ばれています。

EAPメンタルヘルスカウンセラーやEAPコンサルタントの活躍の場は幅広く、企業の人事部や総務部に在籍し、社内EAP体制を構築している人もいます。
それからEAPサービス会社でそれぞれの企業に合わせたEAPプログラムを提案するという活躍の道もニーズが高まっています。従業員のセルフケアやメンタル不調 の予防に関する研修を手がけたり、心理カウンセリングを実施したりと、さまざまな手法を駆使して、メンタルヘルス対策に取り組んでいます。

また、医療機関や教育機関、ハローワークなどの行政機関などでメンタルヘルスカウンセリングのスキルを活かす方もいます。メンタル不調 を抱えた人が急増する今、心理カウンセラーや国家資格「キャリアコンサルタント」、産業カウンセラーとして実務に就いている人が「EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC®資格)」を取得するケースも増えています。

活躍の場をさらに広げるEAP・メンタルヘルス関連の資格

EAP・メンタルヘルス関連のライセンスには、「メンタルヘルス・マネジメント®検定」もあります。職場でのメンタル不調 を未然に防止し、一般社員、管理職や経営幹部などそれぞれの役割に応じたメンタルヘルスケアの知識や対処方法を身につけていることを証明するものです。産業保健だけでなく、人事労務管理の観点も重視されているのが特徴です。セルフケアから段階的に目標が示されており、上司として部下のメンタル不調 にどう対応するか、管理スタッフや経営幹部が社内のメンタルヘルス対策にどう取り組めばよいかという課題にも対応できる内容なので、検定試験を導入したり、推奨したりしている企業は年々増加しています。

また、「EAPコンサルタント」としての知識やスキルを証明するものが、「EAPコンサルタント認定証」です。JLB(株式会社日本ライセンスバンク)が発行しており、EAPに関する規定のコースを修了した方に授与されます。

さらに、EAP・メンタルヘルス関連の資格には、国際ライセンスもあります。それが「国際EAPコンサルタント(CEAP:Certified Employee Assistance Professional)」です。国際EAP協会のEAP認定委員会が交付するEAP専門家のための資格で、世界各国で通用する資格となっています。規定の養成講座の受講と実務経験があれば、受験できます。現在日本では約100名の取得者が活躍しています。

まとめ

このページでは、職場のメンタルヘルス対策に対応できる人材として、ニーズが急増している「EAPメンタルカウンセラー 」について説明しました。
カウンセラーやコンサルタントを目指したい方にとっては、狙い目の資格のひとつです。EAP・メンタルヘルス分野のでの活躍をあなたの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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